80才のハツラツ日記

愈々名実共に80才を迎え、人一倍好奇心を燃やして、元気な行動の随筆日記です。

映画「おくりびと」評

2008年10月03日 | 映画の情報
昨日遅れ馳せながら「おくりびと」を観てきました。

既にホームページでは大勢の方の映画評がありますし、、
私が敢えて蛇足を付ける必要もないと思いました。

只、少し気のついた事を下記します。

結構観客がありました。
近々「おくりびと」のお世話になられるようなご年配の方が多かったですナ。
 (自分もその中の一人ですが・・)

1.沢山のご遺体が出て参ります。 
  納棺師、主役の本木雅弘の滑るような手際の良い処置。
  堂に入って素晴らしかった。随分と練習された事でしょう。

2.葬儀屋の社長、山崎努はさすがにベテラン。
  その重厚な演技はこの映画を絞めています。

3.納棺師の妻、広末涼子は終始にこにこ。
  この暗くなりがちなシーンを明るくしています。

4.今までタブーだった「死」に纏わる内容を、
  涙とユーモアに包んで実にさらりと表現し、
  後も爽やかな気持ちを持たせる様にしたのはさすがだと思いました。
  
  特に納棺のシーンでは、庄内地方の美しいシーンを
  オーバーラップさせて和らげていましたね。

5.途中でその職業を嫌がって実家に戻った妻も、
  最後は身内(実父)を納棺する羽目になった、夫の仕事ぶりを
  目の当たりに見て、全て理解し受け入れたのです。(ラストシーン)


「おくりびと」の世話になった遺族の方々が、今迄一番美しかったと、
「おくりびと」に頭を下げ深い感謝の気持ちを表していました。
 

納棺師にとってこれに勝る喜びは無かった事でしょう。