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リンゴ

2015-03-25 14:06:36 | スペイン語

 ジャガイモとサツマイモの次は「リンゴ」についてである。スペイン語では「リンゴ」のことは、かつて“poma”といったようだが、現在では普通“manzana”という。これは面積を表す単位にもなっている。

 初めのうちは当然、「リンゴ」の意味しか知らないから、面積の話で“manzana”が出てきたときは、まったく意味不明だった。

 コスタリカの農園(finca)を売買するときに、この単位が使われているようである。農園は日本円に換算するとずいぶん安い。筆者にも買えそうな額である。
 それで、1リンゴ(manzana)はどれぐらいの面積かというと国によって違うとか。アルゼンチンでは2.5エーカー、中米では1.75エーカーと辞書には載っているが、今度は「エーカー」がわからない。早速、ネットで検索してみると、1エーカーは約0.4ヘクタールだそうな。ヘクタールと言われても、うちは農家ではないから、まだわからない。1ヘクタール=100アール=10,000平方メートルだから、100m四方が1ヘクタールということか。
 ということで、1manzana = 1.75エーカー = 0.4×1.75 = 0.7ヘクタール = 7,000平方メートル になった。7,000の平方根は  83.6ぐらいになる。つまり、1 manzanaは80m四方よりやや広いぐらいか。これでやっと感覚的に広さがつかめた。
 ところで、なんで1リンゴが80m四方強なのか。よくわからない。スペイン本国では“manzana”という面積の単位はないようである。昔、あったのかもしれないが。アルゼンチンはともかく、中米はリンゴがとれないのに、なんで面積の単位になっているのだろうか。辞書を調べてみると、“manzana”には 「都市の一区画」という意味があった。そこから、発展していったのだろう。そういえば、ニューヨークのことを“Big Apple”という。スペイン語同様、“apple”には「町の一区画」という意味があるかと思ったが、そうではなく、「リンゴ」はニューヨークのシンボルとのことで、そこから“Big Apple”というようになったとのことだった。ニューヨークの市街地は何マンサーナだろうか。

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