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2013年1月13日の記事に変な名前のリストをアップしたが、この中から解説しそこなったのを一つ。
その名は“Alan Brito”。
“Alan”はよくある名前で、ペルーの元大統領に“Alan García”という人もいた。フランス語形は“Alain”で、あの「アラン・ドロン」で有名である。お相撲さんにも「阿覧」という人がいるが、本名はやはり「アラン」である。
一方、“Brito”の方も珍しくはない。2013年現在、メジャーリーガーが2人いる。かつて、日本ハムでプレーした選手に“Bernardo Brito”(「バーナード・ブリトー」と表記されていたが、本来は「ベルナルド」である)。また、巨人には「マリオ」という投手がいたが、本名は“Mario Brito”で、ちょうど同じ時期に、日本ハムに「ブリトー」選手がいたので、登録名はファーストネームの「マリオ」にしていた。血縁関係はなかったようである。“Brito”という姓はポルトガル系らしいが、スペイン語圏でも普通に見られる。日本でプレーした両「ブリトー」選手はドミニカ共和国の出身である。
さて、“Alan”と“Brito”をくっつけて、早く読む。そうすると、“Alanbrito”になり、両唇音である[b]の前の“n”が、やはり両唇音の[m]に変わって、“alambrito”という普通名詞ができあがる。ただ、このままでは辞書に載っていない。語尾の“-ito”は縮小辞で、「かわいい」など親しみの気持ちを表すのに用いられる。縮小辞を取った形は“alambre”で、「針金」の意味である。“alambrito”で「針金ちゃん」ということだが、「ひょろりん」といったところだろうか。かつては「骨川筋右衛門」といったものであるが。
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さて、“Alan”と“Brito”をくっつけて、早く読む。そうすると、“Alanbrito”になり、両唇音である[b]の前の“n”が、やはり両唇音の[m]に変わって、“alambrito”という普通名詞ができあがる。ただ、このままでは辞書に載っていない。語尾の“-ito”は縮小辞で、「かわいい」など親しみの気持ちを表すのに用いられる。縮小辞を取った形は“alambre”で、「針金」の意味である。“alambrito”で「針金ちゃん」ということだが、「ひょろりん」といったところだろうか。かつては「骨川筋右衛門」といったものであるが。
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