前回は“Bastardo”(英 bastard)という姓を紹介した。本来の意味は「庶子、私生児」ということで、その起源は、庶子は庶子でもただの「庶子」ではなく、貴族や高名な人物の「庶子」だったことを述べた。
ヨーロッパでは、騎士道華やかなりしころ、王侯・貴族の結婚は大体、政略結婚だったようだ。いい配偶者に当たればいいが、そうでなかったり、たとえ素晴らしい相手であっても、どうしても相性が悪いということもある。そうすると、結婚は一応するが、恋愛は別ということになる。この辺りの事情はブラントームの「好色女傑伝」(または、「艶婦伝」。原題は“Les Dames Galantes”)に詳しい。興味のある方はご覧あれ。
そういうわけで、王侯・貴族の「庶子」はたくさんいたことだろう。「嫡子」がいない場合は、遺産が転がり込む可能性もあるだろうから、大いにアピールしたい。そこから“Bastardo”という姓が生まれたものと思われる。
ルネサンスのころのローマ法王には、子持ちのなまぐさ坊主もいた。ローマ法王は立場上、独身ということなので、ちゃんとした子供であっても、「庶子」“Bastardo”にせざるを得なかった。イタリア語でも「庶子」はスペイン語と同じ bastardo なのだが、スペイン語のように姓になっているかどうかはわからない。よ~く調べればわかるのだろうが。
ところで、日本で堂々と“Bastardo”と名乗れそうな人物の代表は、どちらも天皇を父に持つ、「光源氏」と「一休さん」であろう。
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