「アルゼンチン」は「銀の国」という意味だが、首都ブエノス・アイレス(Buenos Aires、「いい空気」の意)を流れる川は「ラ・プラタ(La Plata)」川である。日本語に訳せば「銀川」または「銀河」である。
「お金」を表すスペイン語の一つは“dinero”である。これはアラブ諸国の通貨単位「ディナール」 とも関連があるらしい。もとをただせば、ローマ帝国の銀貨「デナリウス」に由来するそうだ。もう一つは“plata”(銀)である。
この“plata”に縮小辞の“-ino”をつけると“platino”になる。意味は「プラチナ」である。あえて訳すと、やはり「小銀」である。女性形の“platina”になると、「機械の工作台」、「ステージ」、「ターンテーブル」などの意味になる。
ところで、“plato”というよく使われる名詞もある。意味は「皿」、「料理」、「プレート」などで、英語の“plate”に相当する。これに縮小辞をつけると“platino”になり、「機械の工作台」、「ステージ」、「ターンテーブル」などの意味にならなければならないはずなのだが、「プラチナ」になっている。縮小辞をつけると、男性形と女性形の意味の転倒が起きてしまった。他にもこのような例があるかどうかわからないが、なかなか面白い現象ではある。
Haga clic por favor.
↓↓↓
スペイン語 ブログランキングへ
スペイン語とともに考える英語のラテン語彙の世界 (開拓社言語・文化選書)
好評発売中!!こちらは、このブログとは別物です。もちろん、トリビア満載です。