もし、「ウサマ・ビン・ラーディン」がマレー人だったら、父親の名前は「ラーディン」だということになる。筆者の周りのマレーシア人にはそう信じている者もいるが、実は違う。祖先に「ラーディン」さんがいて、その子孫ということである。「ウサマ」の父親の名前は「ムハンマド」である。本名は「ウサーマ・ビン・ムハンマド・ビン・アワド・ビン・ラーディン」というようだ。
筆者の知る限りのマレー人は、日常生活で、だれ一人として「ビン・何とか」さんとは呼ばれていなかった。個人名で呼ぶのが当然だった。マレー人なら「ウサマ」と呼ぶだろう。
ちなみに、「オサマ」とも表記するが、アラビア語の母音は「ア、イ、ウ」の三つだけ(日本語の「ア、イ、ウ」と全く同じというわけではない)で、「オ」は「ウ」の仲間になる。意味は「ライオン」ということらしい。
「ウサマ・ビン・ラーディン」が世間を騒がせ始めた時、日本のマスコミは「ラーディン」容疑者と書いていた。すぐに、指摘されたのだろう、その後「ビン・ラーディン」容疑者と改まったことを覚えている。
さて、「ビン・ラーディン」が姓のように使われているのだが、ヨーロッパでは「誰それの息子」という意味の姓が多くみられる。英語圏では“Johnson”(ジョンの息子)が代表だろう。スペイン語圏の「誰それの息子」で有名なのは“Rodríguez”(Rodrigoの息子)だろう。スペイン語圏の人名については、後日、詳しく述べる。
それはともかく、マレー人が外国へ行くと、「ビン+父親の名」が姓の代用になるのではないだろうか。
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