ポルトガル語の出自を表す前置詞もスペイン語同様“de”である。スペイン語の場合、“de”のあとに単数男性定冠詞“el”が続く場合、結合して“del”になるが、ポルトガル語の場合は、“do”,“da”,“dos”,“das”と4つもある。それぞれ、“del”、“de la”、“de los”、“de las”に相当する。
このうち、“da”がついた姓を持つ有名なポルトガル人は何と言っても、“Vasco da Gama”だろう。父親は騎士階級だったそうだ。手元のポルトガル語辞典の“de”の項目の中に「貴族の称号」というのがあったが、騎士では貴族ではないだろう。
文学好きな方は“Dos Passos”を思い浮かべるだろうか。「ドス・パソス」とカタカナで書くと、“Dos Pasos”(スペイン語では「2つの道」の意)と思うかもしれないが、実は彼の父親はポルトガル領マデイラ諸島からのアメリカ移民である。“Dos Passos”はスペイン語では“De los Pasos”に相当する。「道の」さんといったところである。
“Da Silva”という姓の人物もポルトガル語圏には多い。スペイン語にすると“De la Selva”で「森の」さんといったところである。スペイン語圏には“Del Monte”(山の)さんもいることだし。
森に囲まれた“Sylvania”ファミリーもお子様には人気があるようだ。アメリカには“Pennsylvania”(“William Penn”の森)州もある。
スペイン語の“selva”の形容詞形は“silvestre”で、あの“Sylvester Stallone”のファーストネームへとつながっていくのである。女性なら“Sylvia”さんだろう。
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