イスラム教徒のマレー人の名前はアラビア語である。
女性名で多いのは「光」を表す Nur という名前である。男子名には -din で終わる名前も多い。
-din とは「信仰」の意味だそうだ。
「光+信仰」という名前を持つ有名人は「ヌールッディーン・マフムード(Nūr al-Dīn Maḥmūd b. Zankī、1118年 - 1174年5月15日)」である。シリア等を支配したセルジューク朝系のアタベク政権であるザンギー朝の第2代君主(在位:1146年 - 1174年5月15日)で(ウィキペディアより引用)、「ヌラディン」とも表される。
その跡を継いだのがサラーフ・アッ=ディーン(「信仰の救い」の意。普通、「サラディン」と表記される)である。この二人のことは塩野七生の『十字軍物語』でもご覧いただきたい。
ところで、一番有名な -din がつく人物は何と言っても「アラジン」だろう。この話は「アラビアン・ナイト」には出てこないが、東洋文庫には別冊として収録されている。
アラジンというとアラビア風に描かれるのが一般的だが、実は中国が舞台になっているのである。当然、中国風に描かれているアラジンの画像もある。
【『図説アラビアンナイト』(西尾哲夫、河出書房新社、2004年、p.117)中国風に描かれたアラジン(マッケンジー画)】
中国人とはいっても、イスラム教徒なので、今でいえば、ウイグル族か回族かもしれない。前者なら、アラビア風の風貌でもいいだろうが、後者なら、見た目では漢族と区別できないだろう。
それはともかく、「アラジン」という名は「アラー」と「ディン」(信仰)を合成した、これまた、ありがたい名前と推察されるのである。
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はじめてのピジン語―パプアニューギニアのことば
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その跡を継いだのがサラーフ・アッ=ディーン(「信仰の救い」の意。普通、「サラディン」と表記される)である。この二人のことは塩野七生の『十字軍物語』でもご覧いただきたい。
ところで、一番有名な -din がつく人物は何と言っても「アラジン」だろう。この話は「アラビアン・ナイト」には出てこないが、東洋文庫には別冊として収録されている。
アラジンというとアラビア風に描かれるのが一般的だが、実は中国が舞台になっているのである。当然、中国風に描かれているアラジンの画像もある。
【『図説アラビアンナイト』(西尾哲夫、河出書房新社、2004年、p.117)中国風に描かれたアラジン(マッケンジー画)】
中国人とはいっても、イスラム教徒なので、今でいえば、ウイグル族か回族かもしれない。前者なら、アラビア風の風貌でもいいだろうが、後者なら、見た目では漢族と区別できないだろう。
それはともかく、「アラジン」という名は「アラー」と「ディン」(信仰)を合成した、これまた、ありがたい名前と推察されるのである。
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