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パプア・ニューギニアのドライブイン・シアター(2)

2014-09-14 10:30:44 | パプア・ニューギニア
  ポート・モレスビーの普通の映画館は1本立てだったと思うが、ドライブイン・シアターは2本立てで、1本目は少し古い映画が上映される。2本目がメインである。1本目をパスして、2本目から見に来る客もいる。筆者は大体1本目から見ていたが、1本目がお目当てだったことが1回ある。それは、エルビス・プレスリーの“Kissin’ Cousins”「いとこにキッス」で、長い間見たかった映画である。
 エルビスが二役で、いつもの黒髪のエルビスと、金髪のエルビスである。金髪のエルビスには、イメージが狂ってしまったが。
  
 このときは、平日で、翌日朝から授業が入っていたので、2本目は見ないで、早々に切り上げ、片道30分の道(途中から山道)をひとり、車を運転して帰っていった。今では、治安が悪くて、とても映画を見に行けないだろう。実際、1985年の末には首都ポートモレスビーに「夜間外出禁止令」が発令された。夜間といっても、夜10時か11時から、翌朝5時までだっただろうか。「夜間外出禁止令」は英語では“curfew”というが、こんな言葉は学校で習った覚えはない。フランス語から入った言葉のようで、“cur”は“cover”、“feu”は“fire”に相当する。「火を覆う」ということから、「晩鐘」という意味になり、「夜間外出禁止令」にまで意味が拡大したようだ。ちなみに、“curfew”はスペイン語では“cubrefuego”に相当するが、一般的には“toque de queda”という。幸いなことに、コスタリカでも、ペルーでも、メキシコでも、筆者滞在中は「夜間外出禁止令」が発令されることはなかったので、この語にお目にかかったことはない。
 さて、パプア・ニューギニアは英語も公用語なので、英語の映画には字幕は入らない。上映される映画もほとんどがハリウッド製である。ドライブイン・シアターの場合は、特にスピーカーの音が明瞭ではなかったので、せりふがよく聞き取れなかった。たとえ、聞き取れたところで、後になってほとんど忘れてしまうので、関係ないが。特に、エルビス映画はお姿を拝見して、歌が聞ければ、それでいいのである。

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