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コスタリカのバス(6)

2014-03-24 12:31:26 | コスタリカ
  バスに乗ったら乗りっぱなしというわけにはいかず、降りなければならない。コスタリカではすべて前乗り、後降りである。
 以下は1980年ごろの話だが、現在はどうであろうか。
 バスの中では、「次のバス停はどこそこ」というアナウンスもない。行き過ぎても、料金は変わらないから、その点は安心である。また、小さい町だし、道がこみいっていることもないから、あまり迷子になる心配もない。他に降りる人がいれば一緒に降りればいいのだが、降りるのが自分一人だけの時は、緊張する。日本のような降車用合図のブザーがついているバスもあったかと思うが、ない場合は天井にひもが通っていて、それを引っ張れば音が出る。これがブザーの代わりである。問題はこの紐が切れていたり、そもそも初めから紐がない場合である。 
 周りの乗客の様子を見ていると、降りるバス停が近づいたら、“Parada”(パラーダ)と言っている。厳密にいうと、スペイン語の語中の d は日本語の「ダ」行音ではなくて、英語の有声音の th(the の th)の音で発音されるが、「ダ」行音で発音しても通じる。「降ります」とか「止まってください」ということなのだが、名詞一つで十分なのである。“por favor”(please)と丁寧に言う必要はない。parada には「停止」という意味と「停留所」の意味の二つあるが、バスを降りる時には、いちいち気にしなくてよい。
 とにかく、バスが止まってくれればよいのだが、降りる客が若者(男)の場合には跳び下りてもけがをしない程度に、スピードを緩めるだけで、ちゃんと止まらないこともある。年寄りや女性の場合は、ちゃんと止まる。

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