前回は“Cinco”(5)という姓を紹介した。ならば、“Cuatro”(4)さんもいそうなものだが、スペイン語圏では、“Cuatro”さんにはお目にかかったことはない。
ロック好きな方なら、「スージー・クワトロ」がすぐ思い浮かぶだろう。彼女は“Suzi Quatro”とつづり、“Quatro”はスペイン語ではない。ならば、イタリア語かと思うのだが、イタリア語では「4」は“quattro”である。ただ、ポルトガル語では“quatro”でいいのである。いずれにせよ、“Quatro”はラテン系っぽい姓には違いない。
【若き日のスージー・クワトロ。今や悲しき62歳】
確かに、彼女の父方はイタリア系である。実は、彼女の祖父が移民としてアメリカに入国したとき、入国審査官に、“Quatro”にされてしまったということである。変更前の姓は“Quattrocchi”(クワトロッキ)であった(英語版ウィキペディア“Suzi Quatro”による)。これはイタリア語の辞書を引くと普通名詞として出てくる。“quattro”(4)+“occhi”(“occhio”「オッキョ」の複数形。意味は「目」)の合成語で、「四つ目」ということから、「眼鏡をかけた人」という意味になる。日本でも眼鏡をかけた人に対して「四つ目」ということがある。スペイン語圏でも“cuatro ojos”といって、子供が眼鏡をかけた子をからかう時によくこういうらしい。イタリアではニックネームとしての「四つ目」が姓にまでなったわけである。
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スペイン語とともに考える英語のラテン語彙の世界 (開拓社言語・文化選書)
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