コスタリカでもレストランでは食事が提供されたときに請求書もいっしょについてくる。メキシコなどでは、ウェイターを呼んで、テーブルで支払いをするのが一般的だったと思うが、コスタリカで、請求書を持ってレジに持っていくのが普通だろう。レジは入り口近くではなく、奥のほうにある。入り口近くにレジがある店は記憶にない。防犯上の理由だろうか。
レジにいるのは若い中国人女性である。当然、スペイン語はできる。ただ、ネイティブ・スピーカーではないようである。中国語訛りはあまり感じなかったが、やはりどこか違う。そこで、出身地を聞いてみた。香港とのことで、5年前にコスタリカに来たそうである。
最近は中国と国交を結んでいるので、中国本土からの移民もいるのではないかと思ったが、これまでそのような新移民は見かけない。グアピレスの実家の前のミニ・スーパーの主人も最近、やってきたが、やはり香港の出身である。中国本土から来るのは中国のプロジェクトの労働者か外交官などであろうか。
さて、レジに2016年のカレンダーがあったので、いただいてきた。
営業日を見てみると、“de Lunes a Domingo”と書いてある。「月曜日から日曜日まで」、つまり年中無休である。大体中華料理屋は昔から、年中無休だったようだ。
こうしてみると、コスタリカでは週の初めは月曜日かとも思えるが、もらったカレンダーは日曜日から始まっている。
ただ、スペイン語の曜日を覚えるときは、月曜日から始めていたかと思う。フランス語の場合は、記憶がはっきりしていて、確かに月曜日から始まっていた。
月曜日から金曜日までの平日(días hábiles) はすべて、“~es”で終わっている。これに対して、土曜日は sábado(英 Sabbath「安息日」と語源は同じ)、日曜日は domingo(「主の日」の意。Domingo という男子名もある)で、平日とは形が違う。一般的に土日は休日で、休日のことはスペイン語では feriado という。
feriado の元になっている語は feria で、手元の辞書によると、「市、見本市、展示会」が第一義である。英語の fair に相当し、これは日本語にも取り入れられている。第二義は「祭り」である。第三義にやっと「休業、休み」が出てくる。面白いことに feria はカトリック用語では「(土曜・日曜を除く)平日」とある。例として、「segunda feria (文字通りには第2の平日)月曜日」と書かれていた。一般的には feria は休みのはずなのだが、どういうことだろうか。
¿Las ferias no son feriados?(feria は休日ではない?)
一度、カトリック教会関係者に聞いてみたいものである
ところで、イスラムの休日は金曜日であるが、カレンダーはどうなっているのだろうか。土曜日から始まったりしているのだろうか。
旧ソ連では革命直後に週7日制が廃止され、週5日制が導入された。「日月火」ではなく、「黄曜日、桃曜日、赤曜日、紫曜日、緑曜日)と色の名がつけられ、国民全員にそれぞれの曜日が割り当てられた。そして、各人は、自分の曜日が休日となった。しかし、これでは家族全員が同じ日に休めないという事態が発生する。そのため、不人気で結局元に戻された経緯がある。詳細は『暦の歴史』をご覧いただきたい。また、ウィキペディアの「ソビエト連邦暦」にも紹介されている。
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ただ、スペイン語の曜日を覚えるときは、月曜日から始めていたかと思う。フランス語の場合は、記憶がはっきりしていて、確かに月曜日から始まっていた。
月曜日から金曜日までの平日(días hábiles) はすべて、“~es”で終わっている。これに対して、土曜日は sábado(英 Sabbath「安息日」と語源は同じ)、日曜日は domingo(「主の日」の意。Domingo という男子名もある)で、平日とは形が違う。一般的に土日は休日で、休日のことはスペイン語では feriado という。
feriado の元になっている語は feria で、手元の辞書によると、「市、見本市、展示会」が第一義である。英語の fair に相当し、これは日本語にも取り入れられている。第二義は「祭り」である。第三義にやっと「休業、休み」が出てくる。面白いことに feria はカトリック用語では「(土曜・日曜を除く)平日」とある。例として、「segunda feria (文字通りには第2の平日)月曜日」と書かれていた。一般的には feria は休みのはずなのだが、どういうことだろうか。
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