東京ダービー・３つの残念…。

 顕彰馬は長い歴史の中で評価される。キンカメはダービー制覇からちょうど20年か。あの強さからいえば当然の帰結だろう。先日タニノギムレットの話でもふれたが、キンカメもその年5戦目がダービーだった。常識も価値観も時代と共に変わるということか。ま、ある調教師が主にゴーイングマイウェイだったという解釈も(笑)。コントレイルも当然の選出かと思う。
　今日は東京ダービー。ダートの三冠が門戸開放という表現でいいのかな。1着1億円か。ただ今回の出走馬16頭を見ると、これがJRAのレースだったら、せいぜい土曜のメインという感じ。
　3つの残念は大きいね。まずはフォーエバーヤングだ。サウジ→ドバイ→ケンタッキーダービーと黄金ロードを歩んだ。今はそれが当然の評価になるほど世界的な存在だけど、藤田晋オーナーは迷った時期があった。海外挑戦か、国内ダート三冠初代王者か。おそらく矢作師らと協議を重ねただろうが、その結果海外挑戦に舵を切ったわけだ。矢作師は実父が大井の調教師で(私も良く見ていた)自身出身は大井のようなもの。それで日本一の海外志向。瑠星も感化されたのか、海外への意識は高い。もしフォーエバーヤングが今日大井に登場したら、単は1.2倍かな(笑)。 2つ目の残念は一冠目の覇者アマンテビアンコがいない。生き物だから仕方ないが、三冠を標榜しておいて一冠馬が不在は話として…。そして3つ目は岩手の怪物と評判のフジユージーンの回避である。寝違えたということらしいが、それなりのレベルの岩手で圧勝連発だから、ここは花を添えてほしかった。実はこれが一番残念かも。
　レースとしては比較的先行馬少ない感じで、ややスローが予想される。ならばさっきふれた瑠星が手綱を取るアンモシエラの先行力が面白い。ラムジェットの底を見せない末脚は信頼性高そうなので、1着は7と14にしての3単かな。サトノエピック、マコトロクサノホコ、ハビレの3頭が圏内か。3着の穴ならシシュフォスも少し。通常の東京MXだけでなく、BSイレブン、GCでも番組が放送される。繰り返しになるが、3つの残念もあって、マスコミの扱いほど凄いメンバーでは…。いや私も性格悪いね(笑)今晩は是非盛り上がりましょう!　日本の競馬はひとつ…か。