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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Starter for 10 その15

2020-01-10 16:25:01 | Starter for 10
Starter for 10

Directed by Tom Vaughan
Produced by Tom Hanks Pippa Harris
Written by David Nicholls
Based on Starter for Ten by David Nicholls
2006 UK


James McAvoy as Brian Jackson:BJ
Alice Eve as Alice Harbinson:AE
Rebecca Hall as Rebecca Epstein:RE
Dominic Cooper as Spencer:S
James Corden as Tone:T
Simon Woods as Josh:J
Catherine Tate as Julie Jackson:JJ
Elaine Tan as Lucy Chang:LC
Charles Dance as Michael Harbinson:MH
Lindsay Duncan as Rose Harbinson:RH
Benedict Cumberbatch as Patrick Watts:PW
Mark Gatiss as Bamber Gascoigne:BG
James Gaddas as Mr. Jackson:MJ
John Henshaw as Des:D
Ben Willbond as University Challenge Producer:UP

間が空いてしまいましたが続きです。



いよいよ対戦が始まります。


BG:それでは早速、最初のstarter for tenです。ブザーを押す前によく聞いてください。
(starter for tenは番組内でよく使われるフレーズらしいのですが意味は何なんでしょうね。
10ポイント獲得できる問題だから正解すればお得な問題って事かしら)

XとYの直線グラフで線の傾きXが2、切片Yが5だった場合、Xが10の時Yは?
クイーンズのサーモン。
C:25。
BG:10ポイントの正解。

BG:クイーンズ、電子顕微鏡に関する3問のボーナスチャレンジ。
ヘーゲルによって認識された
否定を通じ自己に内在する概念間の対立を生み出す・・・
ブリストルのワッツ。

固まるワッツ。

PW:すみません、わかりません。
BG:残念だが5ポイントマイナスだ。
サーモン。
C:弁証法?
BG:その通り。


次々と問題が出され奮闘するチーム。

BG:ブリストルのチャン。
LC:副腎?
BG:正解。カムバックだ。
地理に関するボーナスクイズ。
大西洋と地中海両方に海岸線をもつアフリカの国は?

話し合う4人。

BJ:(小声で)アルジェリアだ。
BG:急いで。
PW:アルジェリア。
BG:正解はモロッコ。

ブライアンをにらむワッツ。


BG:ではモニターを見てください。
ブリストルのワッツ。
PW:ダラム大聖堂
BG:不正解。クイーンズのサイクス
B:ヨーク大聖堂?
BG:正解だ。


BG:クイーンズ。
D:炭酸カルシウム。
BG:不正解。5ポイントマイナスだ。
ブリストルのジャクソン
BJ:硫酸カルシウム
BG:正解。

再びチーム問題。

BJ:(小声で)アイスキュロスのオレステイアだ。
PW:アイスキュロスのオレステイア。
BG: 正解。

LC:(小声で)ユークリッドの互除法
PW: ユークリッドの互除法
BG:正解


クラシック音楽が流れます。

BG:クイーンズのサーモン。
C:モーツァルトのコジ・ファン・トゥッテより序曲

ため息をつくワッツ。
次々と答えていくサーモン。

PW:帰りたくなってきた。


BG:まだ追いつく時間はある。10ポイント獲得のチャンス。
翼と指のギリシャ語から派生した属・・・
ブリストルのジャクソン。
BJ:プテロダクティルス
BG:正解


LC:シュレム管、鋸状縁 、中心窩?
BG:その通り!
アメリカの詩人でありフルブライト奨学・・・
ブリストルのハービンソン
AE:プラス!シルビア・プラス。
BG:正解。シェイクスピアの引用から更に問題


BJ:(小声で)十二夜
PW: 十二夜
BG:正解
AE:(小声で)空騒ぎ
PW: 空騒ぎ
BG:正解
BJ:(小声で)ヘンリー5世
AE:4世
PW:どっちだよ
BG:さあ、答えは。
AE:ブライアンで。
PW:ヘンリー5世?
BG:正解だ。


今度はブライアンが続けざまに回答していきます。
さらにワッツくんの調子も上がってきます。


BG:ブリストルのジャクソン。
エレクトロルミネセンス、キャンドルルミネセンス、ルミネセンス、フォスフォレスセンス・・・

水を飲むブライアン

BG:続けて。
-BJ:インキャンデスンス。
-BG:正解だ。素晴らしい追い上げだね。
今のところ残り1分でわずか5ポイントの差。


BG:10ポイントの天文学の問題だ。
ブリストルのジャクソン。
BJ:おおぐま座。グレートベアとも言う。


無言のバンバーに会場も静まります。

BJ:北斗七星?
BG:驚くべきことに正解なのだがまずは収録を中止したほうが良いだろう。
ディレクター:どうしたんだ。
BG:私は出題をしていなかったのになぜ彼が答えを知っていたのか誰かわかるかな?



続きます。

第77回ゴールデン・グローブ賞

2020-01-07 19:17:16 | Movie Topics
昨日GG賞やってましたね。すっかり忘れていました。


ドラマ部門の作品賞「1917 命をかけた伝令」でした。すごーい。
監督賞はサム・メンデス監督です。


ジョーカーかと思っていたのでちょっとびっくり。
しかし受賞リストを見るとNetflixの作品の多い事・・・時代なのねー。
↓結果です。
ゴールデングローブ賞

主演女優賞にレネー・ゼルヴィガーさん。

ジュディ・ガーランドを描いた作品「ジュディ 虹の彼方に」でジュディを演じています。
これも観たい作品です。泣けそうですけど。
「ジュディ 虹の彼方に」本予告


主演男優はここでジョーカーのホアキン・フェニックス。
実はまだ観てないんです、この作品。早く観なきゃ。



コメディ・ミュージカル部門の作品賞は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

しかも助演男優がブラピさん。
レオさん、主演男優はダメだったんですよね。
なぜかと言うと・・・
何とタロンくんが主演男優賞とりました!わーい。
ついでに主題歌賞も。


助演女優は「マリッジストーリー」のローラ・ダーン

「マリッジストーリー」はすごく良かったです。
アダムさんとスカヨハさん、主演逃してしまって残念。強敵揃いだったし。
普通の人を演じるアダムさんはステキなのにカイロレンはやっぱり微妙だったな、と。

TVドラマではドラマ部門の主演女優賞に「ザ・クラウン」オリビアさん。
安定してます。


コメディ部門の作品賞に「Freabag」主演女優もフリーバッグのフィービー・ウォーラーブリッジ

下は司祭役のアンスコさん。隣はテイラー・スウィフト。


オスカーはどうなるんでしょうね。やっぱりワンハリ?
1917も期待できそうです。でもベネディクトは主役じゃないから関係ないのか。
ジョーカーは観てないので何とも言えませんがアメコミ原作は今もハードル高いのかしら。

最後におまけ。
感動のツーショット。


あと、レオさんとブラピの間にいる ジュリア・バターズちゃんが可愛すぎなので。



ブレグジット

2020-01-03 11:03:27 | 映画+Benedict Cumberbatch
Brexit: The Uncivil War

Based on All Out War: The Full Story of How Brexit Sank Britain's Political Class by Tim Shipman
Unleashing Demons: The Inside Story of Brexit by Craig Oliver
Directed by Toby Haynes
Channel4 2019
公式サイト
Brexit: The Uncivil War

明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、ブレグジットです。
ストーリーはブレグジットそのものよりもドミニク・カミングスにフォーカスされているので
あまり知識が無くても楽しめるようになっています。
このカミングスですが高慢な態度と辛らつな発言で我が道を行くタイプ。

これ誰かを思い出しませんか?
早口で持論をまくしたてるところとかそっくりなんですよ。
今までスチールのビジュアルがダメで敬遠していましたが動くカミングスの可愛さったら。
やはりベネディクトを侮ってはいけないと思いました。
ハゲでも気にならないほどシャーロックなカミングスはキュートでした。
・・・ファンはこれだからダメなんですよね。すぐに結び付けたがるという・・・わかっています。

内容について少しだけ。
登場人物は実物に似ている人が多い印象です。

離脱派
ダグラス・カースウェル 
保守党から独立党に移った元下院議員(のちに離党)

サイモン・ペイズリー・デイ

マシュー・エリオット
ロビイスト

ジョン・ヘファーナン

EUの残留か離脱かの国民投票が決まりこのふたりが離脱派の指揮に選んだのがドミニク・カミングスでした。

ドミニク・カミングス
マイケルゴーブの元特別顧問

ベネディクト・カンバーバッチ

ストーリーはカミングスが離脱派をどのように勝利に導いたかが描かれています。


残留派
クレイグ・オリヴァー
首相の報道官

ローリー・キニア

カミングスとオリヴァーには少なからず因縁めいたものがあるみたいですが
詳細は明らかにされていません。


カミングスのとった戦略。
ひとつは明確なスローガンを打ち出し有権者の感情に訴え、
離脱による利益を前面に出すこと。



残留派の「I.M IN」に対し離脱派は「Get take back control(支配権を取り戻す)」


もうひとつはSNSを使い300万人いると言われている浮動票を見つけ出し取り込むこと。
それはAggregateIQの共同創設者、ザック・マッシンガムの提案でした。


ゴーヴとジョンソンも離脱派に合流します。

マイケル・ゴーヴ
保守党 司法相

オリヴァー・モルトマン

ボリス・ジョンソン
保守党 ロンドン市長

リチャード・グールディング

毎週支払うEU拠出金3億5千万ポンドを国民保健サービスへ、と書かれたバスでキャンペーン。


当初は残留が勝つ見込みで国民投票を行ったキャメロン首相ですが
蓋を開けてみれば国民のEU加盟に対する不満の蓄積は大きく次第に離脱派が有利になっていきます。
特に移民問題は労働党や保守党が今まで避けてきた分、離脱派が国民の不満を代弁する形になってしまったように思えます。
離脱することのメリットもありますがデメリットも大きいはずなのに。

オリヴァーが言います。
「このキャンペーンは20年前から続いてきたものだ。EU懐疑は自分たちも利用してきた。」


投票まであと1週間を迎えた日、労働党のジョー・コックスが殺害されます。


地下鉄で偶然会ったふたりはパブに行くことに。


国民投票によって国が2分されてしまったとオリヴァー。


子どもの未来を考えたことはあるか?と聞かれ
「考えている。到着したのはみんなが待っていた列車じゃなかっただけの話だ。
列車は止められない。この新しい政治は君にはコントロールできない。」とカミングス。
「君にもできないだろう。」とオリヴァー。


しかしこのふたり、片方は髪を抜きもう片方は増やしてるってどういうこと・・・


投票は離脱の勝利で終わります。
ボリス・ジョンソンは言います。
「国民投票が間違いだったと言う声もあるがそうは思わない。国民の命運は国民が決めるべきだ。」



後日、カミングス情報コミッショナー事務局から調査をされます。
調査の場でのカミングスの発言。
「国のシステムは破綻していた。僕がリセットした今でも短期的展望、利己主義、狭量な考え方で政治が行われている。
ただ願っていた。わずかでも想像力やビジョンを持った人、向上心を持った人が好機を見出さないかと。」


そしてしばらく黙るカミングスに議長が「終わりですか?」と聞くと
「終わりだ。僕たちみんな。」と話すと席を立ちます。



最後までドラマに惹き込まれた一因は
やはりベネディクトの早口で軽快なテンポのセリフが心地よかったからだと思います。
難しい表現はほとんどなく戦略もわかりやすく説明されていました。

イギリスは今ボリス・ジョンソンが首相になりカミングスは彼の上級顧問になっています。

国民投票の難しさが描かれていたように思います。
国民の命運を決めるからこそ国民だけに委ねてはいけなかったのでは・・・
カミングスの言う通り国民のためと言いながら結局利己主義な議員たちによって左右されているような気がします。
難しい話はわかりませんがこれから先どうなるんでしょうね。


でもやっぱりハゲはこれっきりにしてね。