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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 1-3 The Great Game その8

2016-06-21 07:29:05 | Sherlock S1E3
「大いなるゲーム」

Directed by Paul McGuigan
Written by Mark Gatiss

ケニーさんの話し方をついついおねえ言葉にしてしまいました。
何かそんな感じなんだもん。


ケニー・プリンス宅。

JW「考えられているよりもずっと一般的なんですよ。
土の中の破傷風菌がバラの花壇や園芸用の鍬などでついた傷から入るんです。手当をしないと・・・」
ジョンが話している最中に隣にどかんと座るケニーさん。怖いー。


KP「どうすればいいのかわからないのよ。つまり、彼女は私にこの家を遺してくれたんだけど・・・
でも彼女がいないと何となく満たされないの。」
JW「ですから、うちの新聞でそのあたりを本人の口からハッキリと聞きたかったんです。
まだ時期が早すぎますか?」
KP「いいえ。」
JW「よかった。」
KP「さあ、始めて。」
会話している時にじーっとジョンを見つめるケニーさん。マジで怖いから。


その時、ネコが鳴きながら通りすぎていき、ジョンは指についた匂いに気が付きます。

221B。
シャーロックにジョンから電話が入ります。


SH「ジョン。」
JW「すぐにこっちに来てくれ。手がかりをつかんだと思う。
まずはいくつか手に入れてほしいものがある。何か書くものは?」
SH「覚えるよ。」

プリンス宅。
ケニーさんが鏡の前で毛づくろい、ではなくちょっと身なりを整えています。
そこにシャーロックがカメラを持って現れました。カメラマンなんですね。


SH「Mr.プリンスですね?あなたに会えて良かったです。」
シャーロックは礼儀正しく握手を求めます。
KP「ありがとう。」
SH「お気の毒でした・・・」
KP「ご親切に。」

そしてジョンはシャーロックを呼んで小声で話します。
JW「君は正しいよ。バクテリアは別の方法で彼女の体内に入ったんだ。」
SH「そうなの?」
JW「そうだよ。」


身なりを整えたケニーさんが「始めましょ」と声をかけます。
シャーロックがケニーさんの写真を撮りますが
「アップはやめて。泣いたからヒドイ顔なの。」とケニーさん。
その時、シャーロックの足元にネコが近寄ります。

SH「このネコは?」
KP「セクメト。エジプトの女神から名前をとったの。」
SH「ステキですね。彼女はコニーの猫ですか?」
KP「そう。私からのちょっとしたプレゼントだったの。」
ケニーさんがネコを抱き上げます。


JW「シャーロック、測光は?」
SH「ああ、うん。・・・・2.8だ。」
シャーロックはケニーさんに容赦なくフラッシュを浴びせその隙にジョンがネコの爪についた匂いを確かめます。

KP「あんたたち、ローレルとハーディみたいなコンビね。」
と、突然ジョンが「目的も果たせたようなのでこれで失礼します。」と出口に向かいます。
「え?」と驚くケニーさん。
JW「シャーロック。」
SH「何?」
JW「締め切りがあるだろう。」
と、会話をしながらそそくさと出ていくふたりに「でもまだ何もしてないわよ!」とケニーさん。

笑いながら外に出るふたり。


「Yes! Ooh, yes! 」とご機嫌なジョンに「君はネコがやったと思ってるのか。違うぞ。」とシャーロック。
JW「え?いや、そうだよ。間違いないって。彼女の体内に破傷風菌が入り込んだ方法だよ。
ネコの前足から消毒剤の匂いがしたんだ。」
SH「いいアイデアだな。」
JW「弟が彼女のネコの前足に菌塗ったんだ。
連れてきて間もないネコなら彼女のまわりを飛び跳ねたりするだろう。ひっかき傷ができないわけがない。」


SH「腕の傷を見たときに僕も考えたよ。だけどそれだとあまりにも無作為すぎるし弟はそんなに賢くないよ。」
JW「彼は遺産目当てで姉を殺したんだよ。」
SH「弟が殺したのか?」
JW「殺してないのか?」
SH「やってないよ。これは復讐なんだ。」
JW「復讐?誰が?」
SH「使用人のラウルだよ。ケニー・プリンスは毎週のように彼女の物笑いの種にされていた。
事実上の弱い者いじめだ。とうとう彼はキレて彼女と衝突したんだ。
彼女はケニーの相続権を剥奪すると脅した。今の生活に馴染んでいたラウルは・・・」
JW「いやいや、ちょっと待ってくれ。消毒剤はどうなんだよ。ネコの爪の。」
SH「ラウルはかなり家の中をきれいにしていた。君はキッチンを通り抜けただろう。
床を見たら隅々までよく磨かれていた。君からも消毒剤の匂いがするよ。だからネコは関係ないよ。」
SH「ラウルのインターネットに履歴が残っているんだけど。タクシーつかまえられるかな。」


シャーロックに全否定されたジョンの機嫌は明らかに低下していました。


残り時間はあと1時間に迫ります。
シャーロックは厚いフォルダーを手にスコットランドヤードのレストレードのもとを訪れます。

SH「ラウル・デ・サントスが殺人犯だ。ケニー・プリンスの使用人。
2度目の検視でコニー・プリンスを毒殺したのは破傷風ではない事が判明している。毒はボツリヌス菌だった。
前回と同じだ。カール・パワーズ。爆弾摩は同じ事を繰り返しているんだ。」
GL「それで、方法は?」
SH「ボトックス注射だよ。」
GL「ボトックス?」
シャーロックはレストレードにフォルダーを手渡します。

SH「ボトックスはボツリヌス菌を薄めたものだ。
ラウル・デ・サントスは定期的に彼女に注射するために雇われていた。
内務省に頼んでラウルのインターネットの購入履歴を入手したんだ。彼は毎月大量のボトックスを購入していたよ。」
何も知らされていなかったジョンが驚いた表情をしています。


SH「機会を伺いながら致死量まで増やしていったんだ。」
GL「確かなのか?」
SH「もちろん。」
GL「わかった。俺のオフィスに行こう。」
レストレードが部屋に向かい後を追おうとしていたシャーロックをジョンが引き止めます。


JW「シャーロック。いつからだ?」
SH「何が?」
JW「いつそれがわかったんだ。」
SH「ああ、実にシンプルだった。言ったように、爆弾魔は同じことを繰り返している。ミスだよ。」
JW「いや、シャーロ・・・人質になっている老婦人。彼女はずっとあのままなんだぞ。」
SH「彼女を救えることはわかっていた。
爆弾魔が12時間与える事もね。僕はすぐに事件を解決した分、別の事に取り掛かれる時間ができた。
わかるか?僕たちは犯人の一歩先を行ってるんだよ。」
シャーロックはレストレードの部屋に向かいますがジョンは相当怒っています。


レストレードのオフィスでシャーロックはいつものように答えを打ち込みます。

Raoul de Santos, the house-boy, botox.
使用人のラウル・デ・サントス。ボトックス。


すぐにピンクの携帯電話が鳴り、老婦人が助けを求めます。


SH「あなたの住所を教えてください。」
その時、彼女は犯人の特徴を伝えようとします。
「彼は・・・彼の声・・・」
SH「No, no, no, no. ダメです。彼の事は何も言わないで。」


「とても・・・・ソフトな声だった。」
その時、彼女の身体に巻かれた爆弾が爆発し電話が切れてしまいます。


SH「Hello? 」
GL「シャーロック?」
JW「どうした?」


シャーロックは何も言わずゆっくりと電話を離していきます。


この時のシャーロックはおそらく人質を救えなかった事で完璧に解決できなかった口惜しさのようなものが
あるのかもしれないですけど、何だかすごく傷ついた表情をしているんですよね。
それはやっぱり、解決できなかった事よりも救えなかったことの口惜しさだと思うんですよ。
ジョンは気づかないんですけどね(涙)

なんて、全部私の妄想でしかありませんが。
グレートゲームは語りたいことが山ほどあるので最後にまとめて書こうかと思っています。
でも私だけじゃないですよね、きっとみなさん言いたいことが沢山あると思います。

2 コメント

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ああ… (マラカイト)
2016-07-03 11:52:48
やっぱり結果老婆を救えなかったのが痛いですよね。
それと反してこの事件の破傷風だと確信を持ってるジョンとそれを軽くひっくり返すシャーロックの適当さ加減、ケニーさんの顔の大きさ。え?関係ない?
答えが違っていてもジョンとシャーロックの流れるような仲の良さが一瞬、あの老婆があの状態にあったと忘れてしまうんですよね。
こういうとこホント製作者側の罠だなぁと思います。

暑くなりましたね。今日は久しぶりにちょっと涼しいのでパソコンさわってましたがしばらく深夜に徘徊するので体力無いとコメント出来ないかもしれないです。
ゆっくりコメントしますね。
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Re.ああ… (dico)
2016-07-03 12:07:03
マラカイトさん
軽くひっくり返す適当さ加減、にも笑いましたがケニーさんの顔の大きさで爆笑しちゃいましたよ。
流れるような仲の良さ、うーん、なるほど、上手い表現です!
そうですよね、その仲の良さにほっこりしてしまってついつい忘れてしまうんですよ。
でもそれは「罠」でしたかww なるほどー。
S1、S2は実に巧妙にあちこちに罠が仕掛けてありますよね。
わかっていてもついつい飛び込んでしまうような甘い罠とか。

だいぶ夏が近づいてきましたがそちらは今日は過ごしやすそうですね。
いえいえ、こちらは気にせずにどうか体調を優先してくださいね。
夏に向かってイベントも多くなりそうですし、体調の良い時にでもまたお話しできたら嬉しいです。
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