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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

glee - Impressive Episodes #2

2016-06-19 09:55:35 | 米国ドラマ
久しぶりにgleeネタ。
今回は前回よりかなり遡りましてシーズン2エピソード6のNever Been Kissed(初めてのキス)
このエピソードはカートとブレインの出会いの話でもありますが、テーマは「偏見」です。

話の中心は、カートとカートを執拗にいじめるカロフスキー。


そしてマッキンリー高校のアメフトのコーチ、ビースト先生(女性)


一番印象に残っているセリフは「Prejudice from just ignorance.」(偏見は無知からくる)
これはカロフスキーに苛められていることを相談したカートがブレインに言われたセリフ。


ゲイを理由にイジメに遭いダルトンに転校した過去を持つブレインはカートにふたつの提案をします。
ひとつは自分の様にダルトンに転校する、そして2つ目は被害者から脱して立ち向かう事。
偏見は無知からくる。だから君が教えればいい、と。
ダルトンアカデミーは差別を厳しく禁止していますが、学費はかなり高いという設定です。
基本お坊ちゃま学校だからあまりイジメとかなさそう。


偏見は無知からくる、って誰が最初に言ったんでしたっけ。すごく名言だと思います。
でも、知る機会がなかなか無いのも現実なんですよね。
例えば私の場合は知的障がい者と言われる子たち。
たまたま彼らと一緒に働く機会があったのでよく知ることができましたがなかなか交流なんてしないですよね。
私も初めはどう扱っていいのかわからず腫れ物にさわるようにしていたと思いますが、
「健常者と平等に扱わなければいけない」のではなく良いところを受け入れつつお互いの足りない部分を補いながら共存していく、
そういう事が偏見を持たずにきちんと向き合うって事じゃないかなあと思いました。

一方、マッキンリー高校は見た目がかなり男っぽい(でも心は乙女)ビースト先生、
グリー部の男子生徒は女子に対してムラムラした時にビースト先生を思い浮かべて抑えていたという話を
聞いて深く傷つき、グリー部の顧問シュー先生がそんな事は許さないと生徒たちを怒ります。
「人と違うという理由だけで人柄や才能を評価されない。彼女を笑う事は自分たちを否定することだ。」

しかし、ビースト先生は学校を辞めると言います。
彼女は本当はとても思いやりのある女性らしい美しさを持っていますが外見が男っぽい事から
周囲から女性扱いされずデートもしたこともないため女性であることを放棄しています。
40歳にもなって誰かとキスをしたことさえないんだというビースト先生にシュー先生が優しくキス。
「君はきれいだよ。容姿も中身もね。」


ブレインに勇気をもらったカートはカロフスキーに立ち向かいますが
カロフスキーは衝動的にカートにキスをしてしまいます。
実はカロフスキーは自覚のないゲイだったと判明するわけですが、
好きな子をイジメるってアンタ小学生ですか。
その事を知ったブレインがカフロスキーに会いにいき
「自分がゲイであることに戸惑ってると思うけど大丈夫。君はひとりじゃないんだから。」と
やさしく諭そうとしますが、今の彼に何を言っても心に届かずブレインに殴りかかろうとします。


本当の自分を受け入れるのは簡単ではないんですよね。
でも勇気を出して受け入れればきっと楽になるよ、
そして周囲に悩んでいる人がいるなら手を差し伸べようって話でした。
このドラマは偏見を持たない、差別をしない、というメッセージを発していますが、
被害者にならない、というメッセージも常に発しているように感じます。

一方、マッキンリー高校のグリー部の子たちは男女に分かれたマッシュアップ対決をしますが
女子は男性の曲を男子は女性の曲を歌い、お互いの良さを認識するんです。
ビースト先生と和解をするために男子チームが先生に贈ったマッシュアップがラストに披露されます。

それがThe Supremesの「Stop! In The Name Of Love」とN VOGUEの「Free Your Mind」。
「Stop! In The Name Of Love」はきっと誰もが聞いた事あるはず・・・
「Free Your Mind」は偏見について軽いノリですが結構ストレートに歌ってます。
ぴったりとした服を着るしハイヒールも履くけど身体を売ってるわけじゃないし、
ヒップホップが好きだけどクスリなんてやってないわよ、って内容です。
YoutubeにこっそりUPしているのでよかったら・・・
Stop! In the Name of Love / Free Your Mind


最後にカートとブレインが初めて出会ったときにウォブラーズが歌った曲を。
やっぱりこれは外せませーん、私。
Teenage Dream

2 コメント

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ありがとうございます~! (Misty)
2016-06-19 21:35:53
こんばんは。
なんと、すごい偶然というか、gleeの記事を準備中だったなんて嬉しいです!しかも、私がとりあえず見てみたいな~と思っていたカートとブレインの出会いのエピソードで。それにしても、カートへのいじめだけじゃなく、色んな偏見へのメッセージを込めたエピソードだったんですね。“心は優しいのに外見のために女性扱いされない”って、なかなかドラマで扱われなさそうなテーマなのに、すごいなぁ…とも思いました。制作側にゲイの方がおられたんでしたっけ。自分も偏見に晒されてきた人だからこそ、他の偏見にも優しい視線を向けられるのかもしれませんね。

それにしても、“好きな子をいじめる”って、ホントにね~もう。英国ドラマを見慣れてしまうと、どうしても幼い感じがしてしまうんですが(あれ?でもシャーロックはお子様ですけど(笑))、「偏見は無知からくる」とか、かなりストレートに“なるほど!”と思わされるところもあって、侮れませんね。

マッシュアップもステキで、やっぱりこのドラマのパフォーマンスはいいな~と思います。せっかくhuluにあるので、近いうちに見てみたいと思います。

それから、知的障がい者への考え方、dicoさんのように考えてくれる方が増えれば、きっと障がい者が生きていきやすい世の中になるだとうなぁと思います。経験などから自分で考えてそういう考えに行きついてくださる方もいるけど、そうでない場合も多いですね。でも、嘆いているのでなくやっぱり知ってもらう努力が大事なのかな・・・とも思いました。で、頑張ってみても壁にぶつかった時は、ちょっと萌えで元気を出す…ということで(笑)

ステキなエピソードの紹介、ありがとうございました!
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Re.ありがとうございます~! (dico)
2016-06-19 23:50:12
Mistyさん
こんばんは!
早速ありがとうございますー。
わー、出会い編、本当ですか?良かったです!
私の方こそ、そう言っていただけるとUPするのに心強いです~。
gleeは何気に普通なら避けそうなテーマを持ってくるんですよ。
製作総指揮者がゲイでしたが、キャストもかなりゲイ率が高いように思います。

英国ドラマは大人ですよねー。でもその分とても質が高いですよ。
アメリカのドラマは量産しすぎなのかもしれません。
確かにシャーロックはカロフスキーと似たようなレベルですね、素直じゃないところが・・・あれ?

グリーのパフォーマンスは良いですよね。
特にマッシュアップは上手いアレンジだなあと。
パフォーマンスだけ観るのもいいかもしれません。
せっかくHuluで配信されているのでぜひぜひー。

知的障がい者に関しては良い経験をさせてもらいました。
彼らにも個性があるので適材適所というか、それぞれに向いた仕事をアサインすると
驚くほど能力を発揮したり、いろいろと楽しかったですね。
知ることはとても大事なんでしょうね。
AIDSなんかも昔は偏見ばかりで感染した方はとても大変だったように思います。
でも知ってもらうって私が思うよりずっとずっと大変なんでしょうね。
Mistyさんの本当の苦しさの半分も私はわかっていないと思いますが、
せめて、Mistyさんがつらい時に萌えを補充できるよう私も頑張りますね。
最近、公式から萌えのかけらも見当たらないので自給自足するしか・・・

私こそまたgleeもやりたいのでよろしくお願いします~
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