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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

感想 女王陛下のお気に入り/パッセンジャー/ミッドナイト・イン・パリ

2019-04-02 19:53:32 | 映画+その他
鑑賞してからかなり時間が経ったったせいで細かい内容が忘却の彼方になりつつあるので
感想どうしようかと思いましたが先日立続けに映画を2本観たのでまとめて書くことにしました。

ネタばれありますのでご注意ください。


「女王陛下のお気に入り」


The Favourite
Directed by Yorgos Lanthimos
Produced by Ceci Dempsey Ed Guiney Lee Magiday Yorgos Lanthimos
Written by Deborah Davis
2018 UK

アン女王:オリヴィア・コールマン
アビゲイル・メイシャム:エマ・ストーン
マールバラ公爵夫人サラ:レイチェル・ワイズ
ロバート・ハーレー:ニコラス・ホルト
サミュエル・マシャム大佐:ジョー・アルウィン
マールバラ公爵ジョン:マーク・ゲイティス
シドニー・ゴドルフィン:ジェームズ・スミス


イギリスの名だたる名優たちが(エマさんはアメリカですが)熱演を繰り広げていましたが
気がつけばオリビアさんの独り勝ちな印象でした。


アメリカではドラマ俳優が映画で主役を演じることはあまりなく(逆は本人が望めばいけそう)
映画とドラマの線引きが強いイメージなのですが、イギリスはドラマと映画の壁がないんでしょうか。
良い作品であれば映画だろうとドラマだろうと拘りがないイメージ。
もちろんイギリスはドラマのレベルも高いですけど。

オリビアさんをみたのはナイトマネージャーが最初で、
(ブロードチャーチはまだ観れてません)
どちらかといえばドラマで活躍されていたように思います。

衣装はデニムを取り入れていて全体的に青と白が基調になっていました。
時代物は衣装や美術品を見るのも楽しいです。
史実は知っていたほうがわかりやすいとは思いますが知らなくても十分楽しめました。


レイチェル・ワイズとエマ・ストーン。ダークなエマの最高でしたよ。


ニコラス・ホルトとジョー・アルウィン。
ふたりともイケメンですがジョー・アルウィン美しすぎ!


そしてゲイティス御大も。

篠田先生も書いてらっしゃいましたが最近の映画は女子が強い作品が多くて
この映画も男子は何やってるんだ!と言いたくなる作品でした。


「パッセンジャー」


Passengers
Directed by Morten Tyldum
Produced by Stephen Hamel Michael Maher Neal H. Moritz Ori Marmur
Written by Jon Spaihts
2016 USA

オーロラ・レーン:ジェニファー・ローレンス
ジム・プレストン:クリス・プラット
アーサー:マイケル・シーン
ガス・マンキューゾ:ローレンス・フィッシュバーン
ノリス船長:アンディ・ガルシア

これはちょっと怖い映画でした。

「宇宙移民を目的とした5000人の人間を乗せた超大型宇宙船アヴァロン号の航行中に人工冬眠ポッドの故障によりジム(クリス・プラット)だけが目覚めてしまう。
再び冬眠状態になる事は不可能なうえ、アヴァロン号が目的の惑星に到着するまであと約90年あり、宇宙船の中で孤独に寿命を迎えるのは確実となる。
地球へ助けを求めるメッセージを送るも返事が来るまでに約74年を要し、乗組員ではない植民者のジムは宇宙船のコントロールにアクセスする事も出来ない。
さらに、アクセス権を持つ乗組員達が冬眠している部屋は頑丈なハッチに守られているため起こす事も不可能という、絶望的な状況に追い込まれる。」
(Wikipediaより)

こんな状態になったらどうしますか?
コンピューターの脆さ怖さを訴える映画は多種多様にありましたが
これはもう絶望的な怖さです。

話し相手はバーカウンターにいるアーサーですがもちろんこれもロボットで
誠実な性格なのですがロボットゆえの機微のなさがまた悲劇を生んだり。


次第に壊れていくジムがとった行動。
それはオーロラの人工冬眠ポッドを操作して目覚めさせてしまうんです。


人道的にやってはいいけないことをしてしまうわけですが
自分がジムの立場にあったら・・・そう思うとジムを責めることはできません。

ポスターにある「There’s a reason we woke up early」

結局は宇宙船自体故障が発覚しこのふたりが目覚めていなければ乗客とクルー全員が死んでいたわけです。

見どころは何と言ってもジェニファー・ローレンスの美しさと強さ。
そうなんです、この映画も女子が強いんです。
一昔前の映画だったら目覚めたヒロインはヒーローに守られるだけの存在だったかもしれませんが
この映画ではオーロラがジムを救出するかっこいいヒーローでした。


途中、やはり故障で目覚めてしまう宇宙船のクルー、ガス・マンキューゾのローレンス・フィッシュバーン


そして最後にちらっと出てくるノリス船長のアンディ・ガルシア。



アーサーにより事実を知ったオーロラですが最終的にはジムを赦し
ジムとふたり+アーサーで惑星にたどり着くことなく生涯を宇宙船の中で過ごすことになります。
惑星に到着しクルーと乗客が目覚めた時にこのふたりはおそらく生きてはいませんが
ふたりが宇宙船を救ったことを知ることはあるのだろうか、とそこが気になりますが・・・


ミッドナイト・イン・パリ

Midnight in Paris
Directed by Woody Allen
Produced by Letty Aronson Stephen Tenenbaum Jaume Roures
Written by Woody Allen
2011 United States/Spain

ギル・ペンダー:オーウェン・ウィルソン
イネス:レイチェル・マクアダムス
ジョン:カート・フラー
ヘレン:ミミ・ケネディ
ポール・ベイツ:マイケル・シーン
キャロル・ベイツ:ニーナ・アリアンダ
美術館の案内人:カルラ・ブルーニ
ゼルダ・フィッツジェラルド:アリソン・ピル
F・スコット・フィッツジェラルド:トム・ヒドルストン
アーネスト・ヘミングウェイ:コリー・ストール
ガートルード・スタイン:キャシー・ベイツ
パブロ・ピカソ:マルシャル・ディ・フォンソ・ボー
アドリアナ:マリオン・コティヤール
ジューナ・バーンズ:エマニュエル・ユザン
サルバドール・ダリ:エイドリアン・ブロディ
マン・レイ:トム・コルディエ
ルイス・ブニュエル:アドリアン・ドゥ・ヴァン
T・S・エリオット:デイヴィッド・ロウ
アンリ・マティス:イヴ=アントワーヌ・スポト
マキシムの女将:カトリーヌ・ベンギギ
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック:ヴァンサン・マンジュ・コルテス
ポール・ゴーギャン:オリヴィエ・ラブルダン
エドガー・ドガ:フランソワ・ロスタン


この他にもたくさん登場しています。
ウディ・アレンが作ったパリを舞台にした不思議な物語。
偉大な芸術家たちが惜しみなく登場します。
もちろんパリの名所もたくさんたくさん出てきます。
とても美しい映像でそれだけでも楽しめました。



主人公のギルは「ベルエポック」と呼ばれるパリの時代を愛しその時代にタイムスリップします。
だけどその時代の人たちは「ルネサンス時代」が良い時代だったと言います。
どの時代いてもそこに生きる人たちは古き良き時代を愛しみ、「昔は良かった」と常套句を言うんです。



今回は無神経な女子を演じたのレイチェル・マクアダムス。
でもすごくかわいいの。


パッセンジャーに引き続きここにもマイケル・シーンが!
凄くない?私。いや、凄いのはマイケル・シーンだけど。



大好きなマリオン・コティヤールもいて、


しかもトム・ヒドルストンもいて


キャシー・ベイツ、


それにヘミングウェイ役のコリー・ストールもステキ過ぎ。


眼福、眼福。
もっと早く観れば良かったと後悔しました。

古き良き時代に思いをはせながらゆったりと観れるステキな映画でした。


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