That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 4-1 六つのサッチャー 感想

2017-07-17 01:14:31 | Sherlock S4E1
先日、やっと日本でも放送開始になったシャーロックのシーズン4。
放送開始と言っても、3話で終わっちゃうんですけどね(涙)

実は「六つのサッチャー」ですが私、録画を忘れました・・・うそーん(泣)
なのでこの感想も自分の訳を元に書いていますのでそこはよしなに・・・・



以前も書いたのだけど今年は日本放送まで大人しく待っていようと3日くらいは思ってたんです。
だけど、案の定ネット上に吹き荒れるネタバレの嵐。
この嵐をどう避けようかと悩みましたが結局、
ゾンビに襲われないためには自分がゾンビになるしかないとの結論に達しました。
二日酔いになったら迎え酒だし。

何を言いたいのか自分でもわかりませんが
要するに根性なしの私は嵐に逆らうことはやめにしました。

今年はGoogle Playで購入です。
これだとYoutubeで観れるし、ビハインドもインタビューもちゃんとありました。
エピソードごとの購入になりますが、本国放送後わりとすぐに販売されていました。
字幕も出るので全訳マラソンでも重宝しました。
(BBCの字幕だと思うので精度はイマイチでしたけど)

BBCはこうしてコンテンツを販売するのもいいけど、
はやくiPlayerを有料でいいから世界に公開してほしいです。

前置きが長くなりましたがあらためて乾燥、いえ、感想です。
言いたいことをダラダラと書きなぐっていたらものすごく長くなってしまいました。
しかも愚痴ばかりで、ウザいかも。


視聴後に書いたファーストインプレッション的な感想はこちらです。

Sherlock 4-1 The Six Thatchers ちょっとだけ感想

モファティス、これで最後だからと思ったのかどうかわかりませんが
正典ネタをこれでもかというくらい盛ってきました。

車の中で死んだ男の子はなんとなくトムホに似ているような気がしました。
車のエンブレムもアメコミを意識したのか?と思いましたが
パワーレンジャーって日本のゴレンジャーが元なんですね、知らなかったです。
しかも映画が今上映中なの?

シャーロックとジョンのやりとりも最初の20分くらいまでは、
初期を彷彿させていたかのようで良かったんですけどね
シャーロックがロージーの子守をするところもシャーロックらしくて好きでした。


冒頭のホームズ兄弟の小競り合い?あの場面も好きです。
マイクロフトもシャーロックが相手だとムキになっちゃうところとか最高です。


でもね、

S3からずっと言ってるんだけど、国際的な事件とかスパイとか要らないんです。
ロンドンで事件が起きないかとずっと待ち続け、事件が起きたらメリークリスマスとか言って、
タクシーに飛び乗っていそいそと出かけるシャーロックと、
何だかんだと後を追いかけるジョンが最高だったのに。
ラストは走るんじゃなくて「タクシー!」で終わってほしかったわ。


と、悶々としていたところIGNのレビューを見つけたんですが、
私の言いたいことが凝縮されていました。
御大が反論したガーディアンの批評はまた後程ご紹介します。

IGNのレビューの和訳。
「SHERLOCK」シーズン4「六つのサッチャー」 レビュー

S3E3でシャーロックは相当の覚悟をもってマグヌッセンを撃ったのだと思っていました。
だからこそ、あのジョンとのラストが成り立っているんだと。
そういう意味でもS4はどう切りぬけるのかも焦点のひとつでしたが、
動機はどうあれ犯人逮捕に協力している以上シャーロックもジョンも法執行側なので、
マグヌッセン殺しは何かのトリックであることをずっと願っていました。


シャーロックはジョンとのお別れの時には既に大量のドラッグをキメていたことが
忌まわしき花嫁で明らかになったときに嫌な予感はしていたんです。

結局、マグヌッセンを殺したことに対して本人も反省はしていないし、
政府もあっさり改ざんして終わりにしました。


グレートゲームのラストでシャーロックとジョンはどう切りぬけるのか
緊迫の場面で次シーズンに続く、になり、
実際はモリアーティに電話がかかってきただけで切り抜けられ、
拍子抜けでしたが、それなりに説得力があったし面白いアイデアだと思いましたが、
でも今回はあっさり切り抜けてはダメなんじゃないの?
ベルグレービアの冒頭はいい意味で裏切られたけど今回は悪い意味で裏切られた気分でした。



ピンクではシャーロックを救うためにジョンが犯人を撃ち、
最後の誓いでシャーロックはその恩を返すかのようにマグヌッセンを撃ちました。

ジョンの行動は結局うやむやにされて終わります。
本格的に捜査をすればジョンが逮捕されてしまう可能性もありましたが、
状況を考慮したレストレードの判断か、あるいは歩く政府の介入かもしれませんが
ともかくこれで事件は終了しています。

これとマグヌッセン射殺を同列に並べるのは違うと思うんです。

正直に言ってしまうと、冒頭からシャーロックには違和感がありました。
これは脚本が悪いのか演出が悪いのか、はたまた役者が悪いのかわかりません。
ずっと劣化のせいだと思っていましたが、多分違うんです。
シャーロックではなくなってきてるんだと思います。

そしてメアリー。

このメアリーは正典に出てくるメアリーの名前だけを借りた別人、オリジナルですよね。
ドラマ内でもそんな設定ですもんね。死人の名を拝借。
自分たちが生み出したキャラクターだから可愛いのはわかりますし、
シャーロックやジョンよりも縛りが無い分、動かしやすいのもわかります。


でもね、
縛りが無いキャラクターでドラマを作りたいなら別のドラマにすればいいじゃん。
わざわざホームズでやらなくてもいいじゃん。
モファティス、クラッシャーの域だよ、これ。

意見を出したり推理をするキャラクターが増えた分、ひとりひとりの質が下がったように思いました。
しかもジョンの立ち位置にメアリーがいるのでジョンの影が薄いこと・・・

そのせいかシャーロックもジョンジョン言わなくなっちゃったし、
これも成長?なのかもしれませんがファンにとっては寂しいかぎりです。

「臥せる探偵」の感想でも書きましたが
なぜメアリーにここまで設定を盛り込んだのでしょう。
「平凡だけどシャーロックでさえも心を開いてしまう人物」だけでよかったのに。

「メアリーが実は暗殺者でシャーロックを撃ったらみんなびっくりするよね」
なサプライズ狙いとしか思えないんですけど。


それでもメアリーの過去についてはジョンがメモリースティックを捨てた時に終わったと思っていました。
余談ですが、
実はジョンとシャーロックはメモリースティックをすり替えていた、とか
そんな妄想をした時がありました。
まさかシャーロックが見逃すなんてそんなことはあり得ないと思っていたので。

もしジョンがメアリーの過去を燃やさずにシャーロックとそれをしっかり見ていれば、
今回の悲劇は起こらなかったかもですね。


それは置いといて、
「AGRA」がメアリーのイニシャルというのは想定内でしたし、
この名称は正典ネタくらいにしか考えていなかったので、
メアリーの過去はこれで終わり・・・にしてほしかったです。
だってそこまで興味もないし(言っちゃった)

それなのにメアリーの過去をまるっと1話使ってご披露し、
シャーロックをスパイ映画へと変えてしまいました。
これはさすがに悪ノリしすぎなんじゃ・・・・
そりゃあ、酷評もされますよ。

スパイの定番である、身分を変えながら移動とか本当にやるとは思いませんでしたが、
何かちょっとショボかったですよね、追跡装置に気づかないとか、いろいろ。
スパイアクションのドラマや映画はアメリカでも大量に制作されているし、
私もよく観るので目が肥えているせいもあるのかもですが。

そして忌まわしき花嫁で一番の嫌な予感。
それはメアリーが実はマイクロフト側の工作員である事。
結局、英国政府の工作員ではなかったですが政府御用達の傭兵でした。

と、いうことはマイクロフトは最初からメアリーの正体を知ってたって事ですよね。
それなのに、ジョンとの結婚も黙認しシャーロックにも言わなかったと。
以前のマイクロフトなら今回の結果もある程度想定できたと思うのですが・・・・


そもそもメアリーがジョンと知り合ったのは偶然なの?
メアリーの過去をやるなら、ジョンとの出会いとかそのあたりをやってほしかったわ。

最初に書きましたが冒頭は結構好きなんです。
コメディな部分もあったし、ジョンとの会話も良かったし、
次々と依頼人がやってくるのもちょっと初期を彷彿とさせました。

レストレードが持ってきたサッチャー像の事件にシャーロックが興味の惹かれ、
ジョンと3人で現場に行くのもワクワクしました。


が、

今までで一番突っ込みたくなるような死因ですごくガッカリ。
いくらなんでもあれはどうなのー?
トリックを考えるの大変だし手間を割きたくなかったのか?御大。

もちろん今までも突っ込みどころ満載なトリックは多々ありましたが。

このエピソードを見て思ったのは、
モファティスやキャストたちのベクトルが違う方向に行ってしまったから
シャーロックというドラマを終わりにしようとしたのでは?という事でした。

このドラマもエピソード数こそ少ないですが7年も続いているし、
長年続けばいろいろと矛盾や方向が変わってくるドラマも少なくありません。
長寿ドラマのスーパーナチュラルも脚本家が変わるたびに、
キャラクターの設定が変わったりしてましたし。

寂しい事ですが世の中は諸行無常なんですね。

一方、このエピソードが放送されたときに一番目にした感想が「ジョン最低」でした。
いやもう本当にその通りでジョンファンが一番つらかったのではと思います。
最低なのはジョンじゃなくてモファティスですけどね。

浮気に関してはE3まで見るとユーロスの特殊能力があるので仕方ないかなと。
それがユーロスの目的だったのかもしれないし。
つまり、ジョンとシャーロックを仲違いさせてシャーロックを苦しめる、という作戦。

それを差し引いてもジョンの行動に「?」がついてしまうのは
S3から引きずっている問題、ジョンが何もしない、という事かなあと。

上の方にも書きましたがマグヌッセンの件だって、
ジョンがメモリースティックを見てメアリーの過去をきちんと知れば、
恐喝も無効になったような気がするんですけど。
それをやらないから結局シャーロックが殺す羽目になったわけだし。


しかもワトソン夫妻を守るための行動なのにS3のラストはおろか
S4でもその事に対するワトソン夫妻の心情が何も出てきていません。

何かこう、ないんですかね?感謝とか・・・
という気持ちが根底に燻っていたので余計に「ジョン最低」になったのでは。

メアリーもそんなわけで感情移入しづらいキャラクターだったので
メアリーがシャーロックを庇って死ぬ、というお約束な死に方もあまり心に響いてこなかったんです。

それはともかく、メアリーの死は彼女の過去が原因の自ら死を招いたのは明白なので
あそこでジョンがシャーロックを責めるのは、それだけでも無理があるのに、
誓いを破ったと言うのはジョンらしからぬ言動でどうにも納得できません。

そもそもあの誓いはシャーロックがジョンに感謝を込めて言ってただけで、
それ以下でもそれ以上でもないと思っていたのですけど結構重い誓いだったんですね。

しかも、シャーロックを拒否したジョンはあろうことかモリーに辛い伝言を頼むのですが、
それはいくらなんでもモリー、とばっちりじゃないですか。


ラストは「黄色い顔」ネタでシャーロックが自分の失敗を忘れないために
ハドソンさんに「ノーブリ」を頼みました。

シャーロックがノーブリと対峙した時に彼女を罵って煽っていたのは
彼女の標的をメアリーから自分に向けさせるためだと思っていましたが、
やっぱり単に思い上がりから出た言葉なのかもですね。

自分が煽らなければ彼女が撃つこともなくメアリーも死ななかったと、
だから「ノーブリ」だし、自分のせいでメアリーは死んだと責めているって事なんですね。


MistyさんがS4は腐女子撲滅と仰っていて、なるほどーと思いました。
クレームつけてるのが腐女子だけだと思ったのでしょうか、モファティス。
軌道修正どころか本当に腐女子撲滅かっていうくらい、
嫌がることを全部やってきたような気がするけど結果、ホームズファンまで敵にまわした感じです。

よくキャラクター萌えという言葉を聞きますが、
そもそもホームズファンてキャラクター萌えがほとんどですよね。
まさかコナンドイル先生にシリアス推理アクションミステリーを求めてないですよね。

そんな作品のキャラクターを破壊しちゃったら酷評されちゃうのも無理はないかなあと。
ホームズが現代版になったらどうなるのか?がコンセプトのはずだったのに、
気がつけば中途半端なスパイアクションになってしまったのは残念です。


感想と言いながら長々と好き勝手に文句を言うだけになってしまいました。
キリがないのでこのあたりで終わりにします。

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (マラカイト)
2017-07-17 03:08:10
改めての感想ありがとうございます。
BBCを観た皆様のように悶々と思い悩む日々を送っていない私は、いま2回目まで観て次のを観てからかみ砕いて消化して…自分の意見が言えるようになるのは秋ごろになるかしら…
dicoさんの想いを読みましてね。こうなんというかシャーロック愛を感じましたよ。
こうあってほしいとかこうでなければとかメアリーのこともジョンの事もこうだったらよかったのにって思われるすべての想いがベネさん愛に聞こえました。
今のところ、わたし的には「おっと!」で死んでしまったメアリーの脚本は好きです。
人間思いもかけないようなとき、死に対面するものだという気持ちがありますので…
やりたいことをやりたいで始まった2人のドラマ作りが世界に広まってしまってなかなか大変なのですね。
しばらくこんな溶けた脳みそなので、しっかり固まらせたい…
暑いのでお体ご自愛くださいませ。
返信する
率直な感想、ありがとうございます (Misty)
2017-07-17 12:34:35
こんにちは。
まだあんまり時間がないのですが、ちょっとだけ…
色々と、すごくうなずきながら読みました。
人それぞれ感じ方は様々だと思うんですが、自分も納得、賛同できる意見を読むとやっぱり嬉しい(というのも変ですが今回の場合)気がしてしまいます。

私も、ちょうど書きかけの感想で同じようなことを書いていたのですがS1からS2へのつなぎ方は予想を軽く裏切られて面白いと思えたけど、S3からS4へのつなぎ方は、いくら軽く落とすのが好きでもやりすぎだったように思います。感情移入できそうなところを脇へよせられ、どうも共感できないとこで「さあ!感動だろう!」みたいに押し付けられちゃった気が私はしたのですが、まぁホントに、好みの問題かなとは思います。

でも、不満に思うのは腐女子だけでは決してないと思います・・・シャーロックをあそこまで「普通の人」にしちゃったこととか。でも、多分モファティスは不満は単なる腐女子のたわごとだと思ってそうな気もしてちょっと悲しいです。とりあえず、ホントに本気で撲滅は感じました。シャレにならなかった。

結局あんまり短くないですね(笑)とりあえず今日はこの辺で…
返信する
思い出して又愚痴が・・・ (Yam Yam)
2017-07-17 12:49:59
こんにちは。
dicoさんの想いがイッパイ詰め込まれていて、うん、うん、そうなのよ~!と言いながら読ませて
頂きました。
自宅にもE1の後、かなりネガティブな感想を書き連ねてしまっていたのですが、殆ど同じ様に感
じられているので安心(いや、ここで安心ってのもどうなの?)しました。
ほんとにそうですよね~。
私も冒頭のウィンズボロー議員の家に行くまで位はこれまでのカラーを感じて結構嬉しかったん
ですが(あ、とは言いつつ最初のシャーロックのハイテンションの意味が未だに訳分からんです
が)。 そして、E4から突然出始めた水のモチーフの意味も分からず(E3で分かりますが)何か
全て唐突感があり、最初から首を傾げる事ばかりになってしまいました。

「ノーブリー」はあのセリフを入れたかった、が先ずありき、そしてシャーロックがヴィヴィアンを煽
るのもメアリーを射殺させるためのきっかけ作りの為の無理な設定に感じます。 尤もシャーロッ
クのひけらかしはこれまでもあったのですが、今回はあの時点でのひけらかし、煽りは強引です。

何といってもジョンの立ち位置、キャラクターの変貌が一番悲しい点で、世界中からジョンが恨ま
れる、嫌われると言っても過言ではない様な設定はどうなんだろう? モファティスは最初からジョ
ンをこれまでのワトソン像と異なり 「もう1人の主役」と位置付け これまでのホームズ&ワトソ
ンより強固でワトソン(ジョン)の意志をはっきり出した描き方をしていたと思うのですが、S4のジョ
ンは何を考えているのか分からない、メアリーの事だけ。 マーティンが気の毒です。

エイジェイの目を引き付ける為だけのメアリーの逃避行も不自然。 
いずれエイジェイと対決する事になれば、殺すか殺されるかって事になる訳で その時はどうする
つもりだったのだろうか?
そして追跡装置を付けていたならば なにもモロッコまで引っ張らなくても良さそうなモンに・・・
何といってもモロッコで先回りしていたと言う不自然さ(これは何度も自宅にも書きましたが・・・)
アマンダが、「モロッコに行けるのよ、嬉しいわ」って語っていたのを思い出しますが、其の為だ
け? ご褒美? と勘ぐってしまいましたよ。

実は私も自宅に書いたのですが、モファティスはS4で終わらせようとする意志が丸見えだった様
な気がしています。 自分達がやりたかったことは全部やったよ、ベネディクトもマーティンも思っ
てもいなかった様なビッグになったし(自分たちのお蔭だよって)、もう良いや!の感じが垣間見え
ます。 S1やS2を超える作品は無理だと自覚していた。だから色々派手な演出、スパイアクショ
ン風、ホームズ家の過去等正典とはかけ離れた自分達の趣味、遊びだけで制作し終わらせたっ
て感じを受けます。

やっと Special Features を見始めたんですが、これまでもメディアで十分に見聞きしていた様に
自分達だけで自己満足、自画自賛感が溢れていて益々シラケちゃいます。

すみません、又思い出してメンメンと書き連ねました。
もしかして又伺います(いい加減にしろッ!?)
返信する
拝読いたしました (篠田真由美)
2017-07-17 15:04:49
昨日E2を録画で見終えて、自分のブログに感想をざっと書いてから、dicoさんの感想を拝読しました。E2は1と比べればまだ良かった、という気がしました。E1はIGNのレビューにも書かれていた通り、細切れのシーンとエピソードが立て続けになるだけで、ひたすら散漫なのがやはりシナリオとして上手くないですよね。それはもう、腐女子がなんたら、なんてレベルではないと思います。その点E2は一応、主筋がはっきりしているし、ハドソンさんもいるし。

E1冒頭のシャーロックのはしゃぎっぷりは、ヴィヴィアンをしゃべらせて伏線にしつつ、そのへんをごまかす目くらましかな、と思いました。S3ラストの感動の別離が、実はドラッグをやっていたというしょうもない種明かしで、「そんなふうには見えなかったよ」という視聴者の声に「いや、この通り薬のせいのハイテンションです」を見せた、というのもあるかも。

メアリの逃避行が派手な割に無意味なのも、みなさんおっしゃる通りで、90分が埋まらなくて苦労しているのかな、などと思ってしまったくらいです。
ジョンの浮気は「ありそう」とは思ったけど、メアリをああいう形で死なせるつもりなら、ドラマ的にはプラスになるとは思えない。たとえ前歴はあれでも、自分はメアリを愛していたから、彼女がシャーロックを殺しかけたことさえ赦してしまった。それなのに、サマラの死神のように、逃れられぬ過去が彼女を殺してしまった。→慟哭。そして耐えきれず罪のないシャーロックにさえ八つ当たりしてしまう、ならいい。
でもあれじゃ、ジョンは自分の後ろめたさをシャーロックにぶつけてるようにしか見えないし、シャーロックはエイジェイの尾行に気づけなかったミスに続けて、必要も無い挑発でヴィヴィアンを追い詰めて死にかける、という大ポカ。メアリが庇わなけりゃ、確実に死んでたやんか。どこが名探偵だ。
私は特に最初はジョン・ファンだったので、E1のメアリの死に際に見せた芝居の変さとか、E2のシャーロックに対する暴力の異様さとか、そういうところもがっかりもいいところです。

実は、自分のシャロ友のところでぶつぶついっていたら、その友人から「自分はS4も楽しめているので、そういうのを聞くと悲しい」といわれてしまい、さらにがっくり。というわけで、こちらに押しかけてきて愚痴っちゃいました。すいません。
返信する
Re.こんばんは (dico)
2017-07-17 17:57:17
マラカイトさん
暑い日が続いていますが体調はいかがですか?
ついに放送開始ですね。
私はよわよわなのですぐにギブアップしましたが、ここまでよく頑張りましたよね。すごいわ。
そうですね、ひとまずE3まで見てからですよね、
そのあとまたE1から見て咀嚼して・・と。
そしてこんな文句タラタラな感想を読んでくれてありがとうです。
シャーロック愛、ベネさん愛、そう受け止めてくれて嬉しいです。
愛がなければ文句なんて出ないですもんね。
人間、思いもよらず死に対面する、本当にその通りですね。
私も当たり前のように明日がくると思ったら大間違いだという事が最近よくわかりました。
死を意識することの恐ろしさというのでしょうか。

シャーロックの人気があまり出ていなかったら、違う結果になっていたのかもですね。
でもそうしたらベネさんがストレンジになることもなかったのか・・・
ともかくこんな暑い時期に頭を使うとオーバーヒートしそうなので
お互いゆるりと厚さをやり過ごしましょうね。
返信する
Re.率直な感想、ありがとうございます (dico)
2017-07-17 19:06:25
Mistyさん
早速ありがとうございます。
そしてご賛同も嬉しい限りです~
Mistyさんとは「ふ」の部分(笑)も含め、共通の認識が多いと思うので、
きっと同じように感じた部分も多いのかなと思います。

感動の押し付け、そうなんですよね。
私はやはりE2のあの場面が特にそう感じましたが、S1S2に比べるとモファティス、すごく乱暴になったような気がします。
もしかして別人なんじゃ(笑)

きっとモファティスのところに届く意見がほとんど腐女子なんでしょうね。
あまりの多さしつこさに、撲滅したれー!と思ったかどうか・・・
ともあれ丁寧に作り上げた作品をある日突然トンカチで粉々にしちゃいました感がありますね。

暑い日が続いているのでご自愛くださいませね。
返信する
Re.思い出して又愚痴が・・・ (dico)
2017-07-17 20:44:23
Yam Yamさん
いらっしゃいませ。
Yam Yamさんとは観るポイントや好みが似てるんですよ。
だいたい「あのベネディクト」でどんなベネディクトなにか通じてしまうし(笑)

ホームズはマンネリズムというのでしょうか、
日本でいう水戸黄門のようなマンネリの様式美があると思うんです。
レストレードや依頼人が事件をもってきてそれを楽しそうに解決するだけで面白いのに。
以前は正典をいかにアレンジするか、を考えて作られていたように思いますが
今はそこも雑な仕事になってきてるような印象です。

ノーブリは、確かにそれありきなんでしょうね。
あの煽りがただのひけらかしとは思いませんでした。
とはいえ今までも結論ありきでやってきた事も多いはずなのに、
強引に見えてしまうのはやはり到達までのプロットが練られていないのでしょうか。

キャラクターの変貌をご本人たちはどう思っているのでしょうね。
プロだからそれなりに演じてはいますが絶対に本音を公にはしないでしょうけど聞いてみたいです。
ワトソンをもうひとりの主役としての位置づけ、そういえば最初はそうだったんですよね。
だからマーティン引き受けたんですもんね。
これに関してはガイリッチー版に超されましたね。

逃避行も結局何が目的だったのか謎ですが、単にモロッコを出したかっただけかもですね。
ここにも強引な結論ありきが・・・・

S4はもしかしてモファティスの壮大な打ち上げ花火って事でしょうか。
最後にやりたいことを詰め込んで華々しく散ってしまおう、的な。
確かにそう考えると納得できる部分はありますね。

Special Featuresもほとんど魅力を感じなくなってしまいました。
(てか、まったく見てないんです今回・・・苦笑)
毎度同じようなインタビュー、同じような内容だし。

いえいえ、私もこれだけ書いたにもかかわらずまだまだ書けそうです。
どれだけしつこいのか(笑)
もちろん、またいつでもいらっしゃってください。
感想もまだE2、E3と続きますし。
返信する
Re.拝読いたしました (dico)
2017-07-17 22:01:24
篠田先生
私もE2はE1に比べれば良かったと思います。ハドソンさんもいるし←ものすごく説得力があります。
E1のダメな原因はやはりシナリオなんですね。

冒頭のハイテンション、なるほどヴィヴィアンありきだったと考えれば腑に落ちますね。
しかも種明かしもあったんでしょうね。

先生の感想も拝読いたしました。
興味深い考察でした。
メアリーの逃避行、まったく意味ないところやシャーロック尾行の大ポカ。
シナリオが破たんしていると感じたのはこの部分も大きいですね。
特にシャーロックはIQが確実に下がっているように思います。
先生案は完璧です。
そのストーリーでしたらシャーロックの「守る」も説得力がありますし
AJの死もとても意味のあるものになりますね。
モファティスは女性を登場させるわりには女性の心情がよくわかってないのかもしれないですね。
そう考えるとアイリーンがうまくいったのは彼女の内面にあまり掘り下げなかったからで
メアリーの葛藤など心の内をうまく表現できてたら、もう少し感情移入できてたと思います。

ラストのシャーロックの挑発が何の策もないただの挑発だったのはかなり脱力でしたが、
そのあとのジョンの怒りは本当に理解不能でした。
ところで先生はジョンファンだったのですか。
今回の脚本で一番とばっちりだったのはジョンなのでしょうね。
マーティンの心中は察するにあまりあります。

先生のご友人、楽しめているのですか。
本当に捉え方は人それぞれですね。
こんなところで良かったらまたいつでも吐き出してください。

ところで、ポーの一族の新作のお話も興味深かったです。
私はまだ読むに至ってないのですが、妙に納得しました。
ポーの一族は伝説のままでいて欲しかったです。
返信する

コメントを投稿