That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

アメージング・グレイス 最終回

2013-08-02 12:11:08 | 映画+Benedict Cumberbatch
「Amazing Grace」続きです。


以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

ここからラストにかけてかなり泣けます。
特にラストは「さあ、泣いてください」な感じです。でも泣いちゃいます。
私は結婚式でアメージング・グレイスを歌われた時点で泣いてました(笑)

クラークソンが去りウィルバーも戦力外となってしまいさらに人々の関心は戦争にいきました。
エクィアノは失意の中で病に倒れそのまま帰らぬ人となります。

そして現在。
夜が明けます。

「法案は却下された。それが結末だよ」ウィルバーの言葉にバーバラは「違うわ」とあっけなく返します。
「なぜそんなことが言えるんだ?」疲れ果て希望が見えずやつれたウィルバーに、
「陽はまた昇るからよ」とバーバラは力強く言います。
「戦況は優勢になり人々にも余裕が出てきてる。何よりあなたには情熱がある。それが大事なの」
バーバラはたった一日でウィルバーを救ってしまいました。

そして二人は間もなく結婚しました。

教会で厳かに行われる結婚式。
神の前に並ぶふたりに「まずは新婦の希望で讃美歌を歌います」と告げる神父様。それは「アメージング・グレイス」でした。
歌う事が出来なくなっていたウィルバー。最初は戸惑いながら口ずさむように歌いますが、やがてしっかりと歌いだします。
バーバラはウィルバーの声まで救ってみせたのです。美人で頭も良くて何か完璧な女性ですね。本当に私がヨメに欲しいです。

新居で披露パーティが行われ、ピット君も招待されました。
けんか別れしちゃったのでちょっと気まずそうなふたり。特にピットくんは目線も合わせられない感じでかわいいです。

ちょっと!何か肌がすごく荒れちゃって顔色も良くないけど(ベネさん)大丈夫?とかなり心配しちゃいましたが、
これ後の伏線だったんですよね。何てリアルな伏線なんだ、本当にびっくりしましたよ。

最初こそ気まずい雰囲気でしたがすぐに仲直り。
「また挑戦するよ」とウィルバーが言うと「今なら世論もついてくるよ。」と励まします。
「今も扇動罪か?」と聞かれピットはちょっと笑って「首相としては注意するよ」と言うのでウィルバーが、
「友としては?」と聞けば「気にせずやれ」とにっこり。


ウィルバーはジョン・ニュートンを訪ねます。
ニュートンは自叙伝、すなわち奴隷船の船長だったときに体験したことを本にしようと決意しました。
視力を失ってしまったので、言葉で表し付き添いの男の子がそれを聞きながら書き取っています。
そしてウィルバーに奴隷船の証拠として使いなさいと言います。ちゃんと実名で公表してくれと。

ウィルバーはクラークソンを呼び戻し、カリブに行っていた弁護士のリチャードを迎え新たに戦闘態勢に入ります。
リチャードはカリブで実際に奴隷から聞いた話や見たことを皆の前で話し始めます。
そして「証拠だけでは今までと同じだ。法的に問題があるかもしれないけど戦略があるんだ」と言います。
その戦略は「ノーサス・デキビオ」ラテン語です。翻訳すると「ズル」です。


ゴルフに興じるピットくん。パターに集中しているとウィルバーとクラークソンが現れます。
「これを打ってからにして」というピット君におとなしく待っているかのようにいるふたりですが、
そこから発するオーラに負けたのかパターを放り出し「何の用だ」と話を聞きます。

「今年は法案を提出しません。そのかわり中立旗を掲げる貨物船の問題を。」
「つまりアメリカ国旗をつけたフランス船は拿捕しても良い法案です」
「退屈な法案だな」とゴルフを続けようとするピット君に「そう見えれば成功です」なんて言うので
「何の話?」と再度パターを放り出します。
「奴隷船の8割は中立国のアメリカ国旗を掲げている。私掠船よけだ。その保護を撤廃してしまえば船主は船を出さないだろう」

「でもイギリス船はどうするんだ?」とピットが言うと「この法案のミソはそこ」
「一度でもアメリカ国旗を掲げたことのある船を対象にすればイギリス船も入る。そうすれば奴隷船の8割は終わるんだ」

リチャードが考えたのは反仏の姿に隠された反奴隷の法案でした。さすが弁護士、ピット君も感心します。

法案は気づかれないように誰かほかの人に提出させました。
反仏のとりとめのない法案でしたので他の議員、トーリー党以外の議員はみなカードゲームなどに興じて議会には参加してませんでした。
しかし議会に出席していたタールトンは気づいてしまいます。
急いでほかの議員たちを呼び寄せようとカードゲーム場に走っていきますが、そこには誰もいませんでした。
そこへひょっこりソファから顔を出すフォックスさん。
「みんな競馬場に行ったよ。入場券をあげたんだ」


バーバラさんが妊娠したのでウィルバーはアヘンチンキをやめる決心をします。
離脱症状なんですかね?苦しむウィルバーをバーバラはきちんと支え、やがて乗り越え男の子が生まれました。

そして2年後。
病に倒れたピット君をウィルバーがお見舞いに行きます。

「あとの事は頼んだぞ」と言うピットにウィルバーは「気が早い」と怒りますが、
「フォックスは王に確約をもらった。奴隷貿易解放については中立を貫くと」とウィルバーに伝えます。
「次は必ず法案は成立する。だから終わらせろ」と微笑むピットくんでした。

肌が段々と劣化していったのはこれだったんですね。良かったー(笑)
史実ではピット死亡1年後に法案が実行されます。さらにフォックスもピットが死んだあと間もなく死亡しています。
奴隷解放に尽力したふたりでしたが実施されたのをその目で見ることはできなかったようです。

投票当日。
ニュートンやクラークソン、そしてバーバラも見守る中結果が言い渡されます。

16対283票で法案の通過が可決されました。長い戦いが圧勝という形で終わりを迎えます。
タールトンやクラレンス公も「高貴たるものは平民の美徳を讃える義務があるんだ」と言いながら拍手します。

そして最後にフォックスもウィルバーを称え、バーバラと目を合わせながら涙のウィルバーです。


ここでストーリーは終わりラストは音楽隊による「アメージング・グレイス」バグパイプ演奏で締められます。
Youtube で拾った画像ですがラストの演奏シーンです。
amazing grace

後ろに見えるのがウェストミンスター寺院でしょうか。
ウィルバーは死後この寺院にピット君の隣に埋葬されました。
ピットくんは生涯独身だったそうです。女生徒のお付き合いもほとんどなかったとか。
ウィキには「ホモセクシャルの傾向があり人生を通じて無性愛だった」とありました・・・誰だ、書いたの(笑)

無駄に細かく描いたので予想以上に長くなってしまいました。
でも本当にいい映画でした。きっとこれくらいの史実の取入れがちょうどいいんでしょうね。
俳優さんたちもすごい人たちばかりで、みんな芸達者でしたね。
主役のふたり(あ、ピットは主役じゃないか)とバーバラさんの美しさも際立っていましたし。

それにしても
ピットの演説シーンが観たかったです(笑)



8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (如月。。)
2014-07-26 01:54:38
なんでか、このブログ内の検索に出なくて探しました。汗
でも、探したかいがあった感じです。
ときおりつぶやくdicoさんのベネ感というかビット感がおもしろすぎです。
いいなぁ・・・観たいなぁ
近所のレンタルもアタックしてなかったら注文しようかな。
アメイジング・グレイスの曲も好きだし・・・。迷う
返信する
Unknown (dico360)
2014-07-26 12:50:23
如月さん
すみませんーー、私がコメントでリンクをはればよかったです。お手間かけてしまいました。
でもたどり着いていただけて嬉しいです!ありがとうございます~。
私はついつい要らぬコメントを入れてしまうんです。黙ってられないんです(笑)
でも楽しんでいただけてよかったです。
ぜひぜひ注文しましょう(勧誘)
曲も良いですよね。それがかなり効果的に使われているので涙涙なのです。
返信する
やっと (だいず(如月。。))
2014-09-02 02:56:04
自分のアメイジング・グレイスを載せました。
ほぼ、内容なんていいよね。みたいなかんじです。

この、仲間の一人。前パレーズ・エンドの牧師さんですよね。
この人、味があるんですよね。すごくくせがあるけどね。
それで、dicoさんのブログリンクさせてしまいました。
こちらできちんとおさらいしないといかんのです。
事後報告になってしまいましたけど、dicoさんなら許してくれると思いまして・・・
では・・・
返信する
Reやっと (dico360)
2014-09-02 22:37:05
如月さん
見ましたよ~。
如月さんの萌えがよく伝わってきました。
そうそう内容なんてね(笑)あのキラキラベネさんがいればいいのよ。
ピットくんのあの怒った目は私も大好きですよ^^
そうそう、あの方は牧師さんです。この方もとてもステキですよね。
リンクはこちらこそ貼って頂いてありがとうございます~。
見返すと恥ずかしいくらいピットくん萌えな内容ですが・・・
返信する
意外なところから、こんにちは~ (Misty)
2014-09-21 16:47:27
かなりなフェイントですが、実は今さっき「アメージング・グレイス」を見終わりまして・・・その勢いのまま、記事を読ませてもらって、もう一度探すより今コメントしちゃえ~というノリで書いてます。

もう1年前以上前に友人がダビングしてくれていたのですが、うっかり積読の山の中に埋もれていました。今月はちょっと時間に余裕があるので積読を解消しようと思って見てみたら、もう、すごくいい映画で、泣けました~!

dicoさんがおっしゃるように、結構フィクション入ってるのでしょうが、奴隷廃止運動について考えさせられたり「アメージング・グレイス」の歌の由来を知ることができたりすると同時にホントに映画として物語としても感動的で楽しめる内容で、素晴らしいなぁと思いました。

ウィルバーを支えたバーバラさんも、素敵でしたね!dicoさんが2度も嫁に欲しいとおっしゃるのも、分かります~(笑)

で、もちろん映画そのものを十分楽しんだのですが、すみません、恒例の(?)萌えトークせずにいられません。ピットくん~!dicoさんが、つい彼の画像に偏っていく気持ち、分かりますよ~(ファンは盲目?)で、友達少なかったんですか。「どこのシャーロック?」に笑いました!

あの二人のかけっこの場面は~萌え転がってしまいました!!ベネさん、かわいすぎです~「とても有能だけど(でないと史上最年少で首相になんてなれませんよね?)社交的でなくて友達少なくて、でも信頼する相手にはかわいさ全開」なんて、あああ!

ところで、ウィルバーが信仰に生きようか迷って手紙を書いてピット君に呼び出されるシーンで、ピット君、ウィルバーのカップからコーヒー(紅茶?)飲んでませんでしたか?・・あ、すみません、そんなとこチェックしてて。

結婚披露パーティーでバーバラさんに会って「お悔やみを」なんてジョーク言ってますが、なんだかなんだか・・・S3見る前に私がなんとなく想像してた「シャーロックがジョンの結婚で見せる反応」に近い気が・・ご、ごめんなさい、ただの妄想です!

でも、死の床で一番会いたいのがウィルバーとか、とか・・感動的なシーンに、何を考えてるんでしょうか私は・・・

その後最後までは、真面目に感動しつつ見ていたんですが、最後のテロップで「友人ピットの横で眠っている」というのを見て、ひっくりかえりそうになったんですが・・・いやいや、偉大な功績のある人だからなんでしょうか?え?バーバーラさんのとなりじゃないの??・・なんだか、SHとJWの未来を見た気が・・・はっ・・何を言ってるんでしょうか私は。それこそ通報されそうですね。多分dicoさんしか見ないと思いますが、ヤバそうだったら、削除してください。

ホントに、映画のお話は真面目に楽しみました。信じてください。
返信する
Re.意外なところから、こんにちは~ (dico360)
2014-09-21 22:34:00
Misty さん
わー、ようこそアメージンググレイスにいらっしゃいました~
本当に意外だったです(笑)

この映画、私は多分ベネさんを知らなければ観る事もなかったように思うので、
映画を観て感動したとともに、ベネさんを知ってよかったなーと思った最初の瞬間でした。
私も歌の由来を知らなかったので衝撃的でしたよ。

萌えトーク、
Misty さん、私を殺す気ですかーーー!
信頼する相手にはかわいさ全開、確かに確かに!そうですよね。えー?やだー、もう。
紅茶のシーン、思わずさっきそこだけ確認しちゃいました。
飲んでる!飲んでますよ~。やだわー。
「お悔やみを」のジョーク、ですよねー、できればシャーロックにはそんな反応をしてほしかったですよ。

死の床は私かなり意図的に手を握る画像を貼ってしまいましたよ。
だって、ねー。死に際に会いたいだなんて、これきっとシャーロックも同じことを・・・・
そうそう、お墓でしょ。もうびっくりですよ!
ちょっとバーバラさんが気の毒なような気が・・・
いえ、仰る通りふたりの功績ですから、不思議ではないんでしょうけど・・・いやいや不思議ですよ、やっぱり(笑)

これをUPした頃はまだかなり自制していたころで(笑)
画像とかもあまり加工せずに貼っていたので、もう少し何とかしたいなーと思ったりもするのですが、
今この映画を見て書いたら私何を口走るかわからないので、このままにしておこうかなーと(笑)
このコメントが書けてかなりスッキリしましたし(笑)
いやいや、恐ろしい映画ですよ、ホントに。

信じてください→最後にこれ読んで腹筋崩壊です。
そんなMistyさんの感性や萌えトークが大好きです~。
返信する
殺す気はないんですが (Misty)
2014-09-26 22:49:09
再びこんばんは~
萌えトークにお付き合い、ありがとうございました!(笑)いえ、殺す気はないんですが、dicoさんなら、きっと付き合ってくださるかな~と、ついつい・・・巻き込んじゃって、すみません~

ほんとに、この記事はちゃんと自制されていてきれいにまとまってるんですから、どうぞこのままにしておいてください。ところどころ、萌えの切れ端が見え隠れしてる気はするけど、そのくらいが一番美しいですよね。

・・・とか言いながら、結局我慢できずに感想記事書いてしまいました。半分くらいは既にここで書いたことですが。なので、もし言い足りない萌え発言がありましたら、鍵付きパラダイスへどうぞ~(すみません。こんな悪魔の囁きでたぶらかしちゃって)

ちなみに、最後に書いておられたウィキの「ホモセクシュアル云々」、私も、「誰~?そんなこと書いたの。」と笑って読んでたのですが、ちょっと気になったのでウィキを読んでみたら、書いたのはトニー・ブレア政権当時に野党の保守党党首だったこともあるウイリアム・ヘイグらしいので・・決して怪しい人ではありません。彼が書いたピットの伝記は、英国ブックアワードの歴史部門を受賞したそうです。・・・こんなことだけは、とっても熱意をもって調べてしまう私って、どうしようもないですね。
返信する
Re.殺す気はないんですが (dico360)
2014-09-27 01:03:21
Misty さん
毎度です~♪
うふふー、私も萌えを吐き出せて楽しかったですよ。

萌えの切れ端(爆笑)
この頃は本当にマジメに書いてましたよ(笑)
裏切りのサーカスもこの頃書いたのですが、今自分で読むとびっくりするくらい別人です(笑)

わー、完走UPしたんですね!
これを書き終わったらすぐに飛んでいきます。
鍵付きパラダイスーww

え?あのウィキはファンが書いたのではなくそんなちゃんとした方が書かれたのですか!
てっきり怪しい人が書いたのかと(笑)
しかもピット君の伝記を書かれたのですか。うーん、読みたいです。
って、アワード受賞ってスゴイ人なんですね。
じゃ、本当にホモだったのかしら・・・は!自制心自制心。
Misty さん、素晴らしいです!調べてくださってありがとうございます。
こんなことだけは熱意を持って、うん、それ私もそのまんま当てはまりますから(笑)
返信する

コメントを投稿