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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

エジソンズ・ゲーム その2

2020-12-19 15:02:30 | 映画+Benedict Cumberbatch

The Current War

エジソンズ・ゲームのあらすじと感想を
いつものように浅く薄くでも画像多めに書いていきたいと思います。

それにしてもなぜ邦題だったのでしょう。
普通に「電流戦争」と訳さなかったのはなぜ?
商標登録か何かで使えなかったのかな。
でもストーリーとはあまり関係ないような気もするのだけど、
そんな事はどうでもいいですね。

前回でも書きましたがあまり背景の説明がないのと、
誰が主役なのかよくわからないせいで感情移入ができなかったです。
10年間の出来事を2時間にまとめてるからか、駆け足感もすごかったし。

ただ、興味深かったのはエジソンがものすごーく嫌な奴なんですよ。
「ウェスティングハウスする」は本当にエジソンが作ったらしいので
あまり話を盛らずに史実に沿って描いているようです。
おかげで電流戦争と言うよりネガキャン戦争な映画でした。


この映画を2度目に観るにあたって背景を知っておいたほうがいいかも、と
浅いところを少しだけ調べてみましたので
私の妄想も交えながらあらすじと感想を書いていきたいと思います。


Genius is 1 percent inspiration and 99 percent perspiration.
天才とは、1%のひらめきと99%の努力である。byエジソン。

 

オープニングは雪の中ひとり佇む男、エジソン。

1880年ニュージャージー州のメンローパーク。
エジソンはここで電球の発表会をします。

エジソンは1869年、22歳の時にティッカーをつくり特許を取得、
その特許を売り当時2億円相当を手にし本格的に発明家としての道を歩みます。

1877年に蓄音機で有名になり、メンロー・パークに研究所を構え、
翌年にはエジソン電灯会社を設立。

1879年、スワンが発明した白熱電球に木綿糸に煤とタールを塗り炭素化させたフィラメントを使い
40時間以上発光させメンロー・パークで一般公開。

その後、気の遠くなるほどのフィラメントを試し遂に日本の竹で1200時間の発光に成功します。

ペンシルバニア州ピッツバーグ。
ウェスティングハウス(以下WH)がエジソンとの晩餐を手配します。

WHは鉄道の安全性に大きく貢献したブレーキシステムを開発し
1989年、ブレーキの工場をピッツバーグのウィルマーディングに移転させました。
ウィキによると工場はウィルマーディングを発展させ住民に恩恵をもたらせたとありました。
日本もそうですが昔は工場の従業員はほぼ地元の住民だったんですよね。
さらにWHは労働条件を大幅に改善させ福祉も充実させたそうです。

映画の冒頭にもありましたがWHは未来を天然ガスに見出していて
エジソンに興味を持ったのもエジソンの送電システムをガスに応用できないか検討するためだったとか。


晩さん会の日、エジソンは大統領に蓄音機を披露します。

エジソンは大統領から武器の依頼があったようですが断ったとJPモルガンに言っています。

エジソンの名言があります。

「私の発明は、すべての人にとって役に立つ物でありたい。
そして、世界の平和に貢献するような物でありたい。
もし私の発明で一人でも人が死んだとしたら、私には人生を生きる意味も資格もない。」

馬車の中でマンハッタンに事務所を構える相談をしているエジソン。

一方、WHはエジソンを迎える準備をしています。
エジソンの子どもたちへのプレゼントも忘れていません。
彼の列車の到着を待つWH夫妻とホープ。

しかし、エジソンは疲労を理由にドタキャンします。
文字通りWHたちが待つピッツバーグ駅に止まらずそのままスルーします。

自家用車ならぬ自家用列車ってすごいですよね。

これでWHを怒らせ電流戦争のきっかけになったのかもしれません。
でもエジソンは窓越しに見えるWHがヒントになって映画鑑賞装置を開発してるのであれば
スルーして良かったね、とか思うわけです、映画好きとしては。

帰宅したWHたち。
映画の中で何度か登場するこのシーン。
これは南北戦争で下級技術士官としてアメリカ海軍に従軍していたWHが
道に迷い敵に見つかってしまった場面のようです。



心を乱すなとホープはエジソンの相手をするなと警告。
エジソンは世界一の金持ちになれるのに金には興味ないと言います。


「では何に興味が?」WHのこの言葉で場面はエジソンに。

蓄音機の改良でしょうか。
メアリーと子どもたちもいます。

彼の関心は自分の発明品と家族なのかもしれません。

続きます。


6 コメント

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混乱の原因 (あきこ)
2020-12-19 17:20:47
邦題は日本の鑑賞者たちを混乱させた一因のような気がしますね・・・。

宣伝用メインビジュアルはエジソンとウェスティングハウスが対等の大きさで並んでいるし、タイトルも本来は「電流戦争」ですから、エジソンもウェスティングハウスもテスラも重要なピースで…いわゆる「群像劇」なんですよね、そもそもこの映画は。

日本でのベネディクトさんの知名度と人気、そして「エジソンズゲーム」の邦題、さらに電流戦争の知識がないこと(わたしだけかもですが)が重なって「あれれ? これってエジソンが主人公の映画じゃないの? なにこの展開? どこを、だれをどう見たら??」と混乱を招いたような。

このたびdicoさんが史実を重ねて説明してくださっているので、すごく分かりやすい振り返りの機会になりました!
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Re.混乱の原因 (dico)
2020-12-19 23:04:01
あきこさん、
まさしく混乱の原因だと思いました。
一度それを書いたのですが誰も混乱してないかも、と消したんです(小心者)
でも良かった!同じように考えている方がいて嬉しいです。
はい、エジソン、WH、テスラのそれぞれの立場で描いてますよね。
ちょっとテスラの場面が少ないような気がしますが決してエジソンが主導権を握っている映画でもないわけで。
邦題はエジソンの名前を前面に出したかったのかもしれませんが
最近はファン、いえ国民をバカにしているとしか思えないタイトルも少なくないと感じます。

あ、いやー、史実と言うより妄想が多いですが完走できるように気合をいれていきますね。
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邦訳タイトル問題 (篠田真由美)
2020-12-20 09:40:44
映画の邦題って難しいもので、昔はなんかそれらしいロマンティックなタイトルでお客を惹く、そこが配給会社の一工夫みたいだったのが、最近は芸も無く原題のカタカナ化、それも定冠詞や複数のSは外して英文としても変、みたいになったり。この映画は「電流戦争」じゃ確かになんだかわからないけど、なまじカタカナなんで原題かと誤解する、という弊害もあったような。
群像劇というのは、もともと誰に感情移入していいのかわからないことがあって、気持ちに入って楽しみづらい弱点があると思います。上手くいくと「どの人の気持ちもわかるから、心が揺れて大変だよ~」と、いい意味のインパクトがあるんですが。
で、この映画の場合どうも、エジソンはなに考えてるのかよくわからない、で、WHはいい人立派な人、に見えてしまいました、私の場合。エジソンのWHに対するネガティブ・キャンペーンは、本心からそう信じていたのか、相手を引きずり下ろすために敢えてそちらを強調した戦略だったのか。エジソンは天然の天才肌か、勝つためには手段を選ばないマキャベリストだったのか。どうもそこがわからなくて、最後まで釈然としなかった、ような気がします。記憶違いかもしれないけど。
続き、待ってます。
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寒いです。 (だいず。)
2020-12-20 10:27:44
大雪で長靴すっぽり埋まるほど降りましたが、これは冬の日常と思えば何とかなりますが東京も降ったとか…大変ですね。

DVD観る前に娘にエジソンは性格がぴーだと言われていたので、まぁ見たら何とかなるか。(ぴー部分に入力確認が出まして想像してくださいね)
そんな気持ちで観始めたら、すぐ置いて行かれそうに…涙
横でその都度解説がありまして、娘のおかげで乗り切った感があります。
性格は頭が良すぎた結果の小学生3か月で退学とか人づきあいが下手なのかなあと思いながら、家族とは本当に仲良しで胸きゅんでした。
あの、約束をすっ飛ばしたときに乗っていた列車って自分専用だったんですね。
さすがは金持ちじゃ…
dicoさんのおかげで詳しく知ることができました。
ありがとうございます。
電球の発表会は何度見ても、かっこいいです。
このシーンは映画館で観たかった…。
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Re.邦訳タイトル問題 (dico)
2020-12-22 14:34:59
篠田先生
遅くなってすみません。
そうなんです、昔の邦題は工夫を感じましたし何よりその作品への愛が感じられましたが
今は本当にその映画をちゃんと観たのか怪しいとさえ思える邦題も散見します。
群像劇って結構難しいですね。
エジソンをあのキャラクターにするならいっそのこと彼の狂気に焦点をあてて描いたほうが入りやすかったかも。
群像劇にするならWHとテスラはもう少し掘り下げてほしかったです。
エジソンについては結局何が言いたいのかわからなかったです。
今回、あらすじを追っていって何か気づきがあればいいなーと思っています。
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Re.寒いです。 (dico)
2020-12-22 14:44:41
だいずさん
遅くなってすみません。
近頃とても寒いですがそちらは大雪で大変だそうですね。
こちらは雪といっても大したことはなくただただ寒いです。

ぴー(笑)
だいたい想像はつきます。
さすがお嬢様!頼りになりますね。
エジソンは一時期荒んでいたこともあったようです。
家族との仲良しっぷりはベネさんだからこそのキュンですよねー、きっと。
もしかしたら電車は自家用じゃなくて貸し切りなだけなのかも・・・
でも特許ってお金になるんですねー、と今更ながら思いました。
昔は一括で現金払いだったのかもしれませんが。
エジソンの性格はアレですがやっぱりベネさんのスクショは楽しいです~
映画館で観たかったですよね。
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