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Sherlock 3-2 The Sigh of Three 感想です

2014-01-30 06:10:27 | Sherlock 感想と考察
Sherlock 3-2 The The Sigh of Three ちょっとだけ感想です。




内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


感想と言うより私の勝手な解釈なのですが。

今回のエピソードはシャーロックがずっとジョンジョン言って終わった感じでした(笑)
E1E2はシャーロックが頭脳は天才だけど普通の事に関してはものすごく子供な面をバーンと出してきて、
E1はジョンの前で死んでみせたのに、ロンドンに戻ることになった時にジョン驚くかなーなんてお気楽だし、
許してもらうために、「爆弾解除できないどうしよう」なんてシャレにならない嘘つくし。
でも肝心な事は何も言わないんだなあと。

飛び降りた経緯やトリックをペラペラと説明しているシャーロックに「HOWじゃなくて何故やったのか言え」と
怒られた時に「君を守るため」って言えば簡単なのに言わないんですよね。

ジョンが死の覚悟をしたときにやっと許されてしかも「君は最高で一番賢い男だ」なんて言われたけど、
「奇跡を起こしてって君のお墓に言ったんだ」と言われた時も「だから君のために戻ってきたんだよ」とは言わない。

更に「君は僕のベストフレンドだからベストマン頼むね」とジョンに言われて「ありがとう、光栄だよ」とか、
「僕の親友も君だけだ」とかも言わない。
そんな普通の受け答えなんて考えもつかないんでしょうね。子供だから。
でも、許してくれてありがとう、親友だって言ってくれて、ベストマンに選んでくれて嬉しい。
僕もジョンが大好きだし親友だし君のためなら何でもするよ!という気持ちをシャーロック語で現したのがE2なんですよね。
3倍どころか、100倍返しな応え方ですがこれだけでも今までシャーロックにそんな存在がひとりも居なかったのがわかります。
よっぽど嬉しかったんですね、親友発言が。

なので結婚式の準備もものすごく頑張っていて、事件と同じように壁にスケジュールとか席次とか貼っていましたが、
事件と同格扱いってシャーロックにとったらものすごく優先度が高いわけです。
ナプキンのところは健気すぎて泣けましたけど。

メアリーさんが「今までと変わってしまう事が不安なのよ。」と仰っていましたが、
これは反社会病質者というよりは自閉症の症状です、シャーロック。
私の会社で数人の所謂知的障がい者を雇用していて一時彼らと一緒に仕事をしたのですが、
環境が変わると不安になる、特定の部分の記憶力がすごい、瞬時に自分にとって敵か味方か嗅ぎ分ける、
一度心を開くととことん懐いてくる、自閉症の子たち(子といっても大人だけど)はそんな特徴を持っていました。
まんまやん(笑)
でもシャーロックは振りをしているだけでそうやって自己防衛しているように見えます。

シャーロックは子供だけどバカではないのでいろいろ分かっているところもせつないです。
他人に嫌われたり疎まれたりしているのも自覚しているし(S3のシャーロックは結構みんなに愛されていますけど)
冒頭で「結婚ていろいろ変わるのよ」とハドソンさんに言われ「ジョンは変わらないよ」と言うんだけど、
ジョン愛用の椅子を見つめて寂しそうにしてたり。
あ、ショルト少佐のドアの前で「君は変わったな」って怒ってるのはこれの流れだったりして(笑)

自分は不快な奴だからみんなに嫌われる。だからジョンにベストマンだって言われても理解できなかったとか。
そしてやはり極めつけは最後の「本当の赤ちゃんができたからもう僕は必要ないでしょ?」だもん。
それであんな悲しい表情されちゃったら、私の心臓が持ちませんw



この時にジョンが言った「3人では踊れないよ」の言葉がどうにも気になるんですが、気にしすぎ?
それにしても冷たいぞ、ジョン。踊ればいいじゃん、踊れば!
そうそう、ショルト少佐の事、僕聞いてないよーと拗ねたのも可愛かったです。

それと、マインドパレスもとても印象的でした。
特にマイクロフトが何度も登場し、厳しい口調でシャーロックを導いていくところは
兄弟の力関係や繋がりがよくわかりました。きっと小さい頃からこんな関係だったんでしょうね。
でも最後の最後でシャーロックが「お前じゃない、ジョンなんだ」と言うのがいいんですよ。
解決できるわけないだろうと少し後ろ向きなシャーロックにジョンがマイクロフトのような導きではなく、
力技でシャーロックの閃きを引き出してしまうのも最高です。

余談ですが私はベネさんの、特にシャーロックの横顔が大好きでつい横顔ばかり集めてしまいます。
でも右側より左側を見せた横顔のほうが好きです。S1E2のブラインド越しですが最初にこれ観たとき転がりましたもん(笑)


ごめんなさいと、そしてありがとうの気持ちの集大成があの誓いという形になって終わるE2ですが、
次の「His Last Vow」なんてタイトルだけ見ても嫌な予感しかしなかったのは私だけではないはず(笑)

それにしても、
221Bでカーテンを閉め切って練習した2人のダンスが見たかったわ。

と、いうわけで書きたいことたくさんあったはずなんですけどいざ書こうとするとダメですね。
まとまりのない文章ですがひとまず感想は終わりにして次回からE3を更新していきます。

6 コメント

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Unknown (ゴノレゴ)
2014-01-31 19:28:51
私見ではシャーロックが対人恐怖症だと感じた
子供の頃から頭がメチャクチャ切れたのだろう
頭が良すぎて周囲から疎まれていた
子供時代を送ったのではないかな
だから愛情に対してすごく不器用で臆病

S2E1ではモリ―のドレスアップを
侮辱したけどすぐさまフォローしたし
人の気持ちがまったく分からない訳じゃないと思う
シャーロックは根っこが凄く純粋で傷つきやすい
本心を明かして拒絶されることをとても恐れている

だから拒絶される前に拒絶してしまえが
シャーロックの基本的なスタンスなのだろねw
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Re.Unknown (dico360)
2014-01-31 22:17:56
ゴノレゴさん、
実は私もさっきベネディクトがインタービューでシャーロックは不安なんだと話していて、
なるほどーと思っていたところなんです。
なのでゴノレゴさんの考察も「深いわ!」と目からウロコでした。
「拒絶される前に拒絶してしまえ」は本当にその通りだと思います。
愛情に対して不器用で臆病なんて私、萌えまくりです(はっ・・・すみません)
子供時代はマイクロフトの影響も大きそうですね。
考察を書いて頂いて本当にありがとうございます!
そのあたりを頭の隅に置きつつE3をじっくり観ていきたいと思います。
やー、いろいろ想像するとホントに楽しいですね♪
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Unknown (通りすがり)
2014-02-28 06:53:46
ダンスは3人じゃ踊れないよ というのは、もしかしたら、It takes two to tangoから来ているのかな。

ご本人、高機能社会不適合とおっしゃいますが、
あえてそういうフリをして生きてこなければ、
耐えるにも堪え難い
あまりにも辛い事情が何かあるのでしょうね。

エピソードを見れば見るほど「社会不適合」とはとても思えない仕草、配慮が垣間見えて、この人は「人間」としてまっとうな感情も愛情も礼儀も本来はちゃんと持っている繊細な人なのだというのが分かりますよね。
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Re.Unknown (dico360)
2014-02-28 13:28:17
通すがりさま
「It takes two to tango」の意味がわからずネットで調べてみたら、何と深い言葉なんでしょう!
ことわざのような言葉なんですね。
と、いう事はやっぱり多少この先を匂わせる言葉にも取れるんですね。
こういう知識はとても嬉しいです。私のMind little room に保管します。ありがとうございます!

「人間」としてまっとうな感情も愛情も礼儀も本来はちゃんと持っている繊細な人←そうですよね、本当にそう思います。
これはS1からそう思える節がちゃんとあるんですよね。
耐えがたい辛い事情、絶対あると思います。わんちゃんもそのひとつかもしれません。
だからこそ、S3E3のラストがせつないです(涙)
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E2の感想 (Yam Yam)
2014-03-01 13:36:07
E1の感想は書きそびれてしまったので、E2 の感想を書かせて頂きます。
シャーロックの高機能社会不適格者と自分を表しているのは 彼にとって鎧の様な物だと思います。
自分の事を理解している友達も居なかった所に、常識を持って理解しようと思ってくれるジョンという存在に 次第に心を開いてきたのでしょうね。 S1では ”friend"と云うとすぐに”colleague"と云いなおされたのが、S2では ”friend"に昇格し、S3では ”best friend"とまで云って貰え、シャーロックとしては予想もしていなかった戸惑いと驚きでどんなにか嬉しかったでしょうね(あの固まり方ですもんね)。
そんなジョンの気持ちに固い鎧も大分ほころび、自分の気持ち、性格を素直に吐露したスピーチは列席の人達ばかりではなく 涙させられました。 尤も何で皆泣いてるのか分からないシャーロックは可愛かったですけど。
2年振りにロンドンに戻り、環境がすっかり変わってしまい(特にジョンの結婚)自分の居場所も見失ってしまう様な戸惑い、不安、寂しさを感じます。
一生懸命にジョンの結婚式の準備をする姿はそんな不安感を押し隠して無理をしている様な姿が見られ切ないです。
ジョンとのコンビは自転車の両輪の様な物で、1つが欠けてしまう不安、寂しさを上手く演じられたかな?とBenedictが珍しく不安を漏らしていたそうですが、十分です!十分すぎて切なすぎです(涙)。
それからモリ―ちゃんですが、これは原作(聖典?正典?←”canon” だと正典ですかね?)にはないキャラクターですが、可愛くて好きです。 トムという婚約者を見つけたのに、スピーチをしているシャーロックをうっとり見つめていたり、1人寂しく会場を去るシャーロックを心配そうに見送る姿は、やはり未だシャーロックを吹っ切れていないのかな?と思わせられましたが 案の定でしたね。
これから益々モリ―ちゃんの存在は大きくなりそうですね。


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Re.E2の感想 (dico360)
2014-03-01 21:29:29
Yam Yam さん
毎度です。
鎧は私も同感です。
常識を持って理解、この言葉ステキです!なるほど~。
そうそう、段々と昇格されていくんですよね。
そしてシャーロックが心を開いた大きな理由にS1E1の自分のための殺人ですよね。
だからこそS3のあの結末かと思うと泣けてきますが・・・
自転車の両輪と言う表現も的確です。すごいわ、Yam Yam さん。
ベネディクトは不安気な感じを演じさせたら秀逸です。あの目がね、瞳がね、あれにやられてしまうんですよ(笑)
そして何で皆が泣いているかわからないシャーロックがとってもシャーロックで、あの場面は私のE2、3大名場面に入ってますよ。
モリーちゃん、だってトムはダメでしょう、やっぱり(笑)
私は密かにモリーちゃんとグレッグがうまくいかないかなーと思ってるのですが。。。
それにつけても早く両輪ある自転車がみたいですね。
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