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Band of Brothers Part Seven 雪原の死闘 前編

2013-08-14 08:06:09 | Band of Brothers
原題:The Breaking Point

副題:苦労人リプトン軍曹の憂鬱。中間管理職はつらいよ。

いよいよバルジの戦いも大詰めになってきました。
7話は1945年1月2日から始まります。
ドイツ軍をボア・ジャーク(ジャークの林)の北東から駆逐しフォイ攻略の準備を整える必要があるため
E中隊はアルデンヌの森からビゾリー街道沿いに向かいます。
仲良しの第2小隊もマラーキーの背中に地図をおいてみんなで位置を確認します。

第2小隊は、小隊長のコンプトンとリプトン、マラーキーにガルニアやマックがいます。

林の中を進むE中隊は多少の戦闘はあったものの反撃は少なく負傷者2名を出しながらも前進します。
その日フーブラーたちはドイツ軍の将校に遭遇しますがフーブラーの撃った弾が命中しフーブラーはルガーをゲットします。

念願のルガーを手に入れたフーブラーは隊員たちに見せびらかし、さらに一生懸命タコツボを掘っているリプトンを
横目に「射撃の練習をしてくるー」と言ってどこかに消えていきます。おいおいリプトンは上司じゃないのか?

ひたすら掘っているリプトンのところにコンプトンがやってきます。
「ダイクはどこにいる?」
ダイク中尉はE中隊の中隊長ですがいつもどこかに消えてしまいます。
指導力も判断力もないので隊員たちからも疎まれていますが、それでも上官であることには変わらないので
表だって文句も言えずけれど命を預けなければいけないので下士官はほとほと困っていました。

と、その時銃声が鳴り響きみな瞬間的に構えますが、銃声はフーブラーがルガーを扱っているうちに誤って、
自分の大腿部を撃ち抜いていたためでした。
隊員たちが懸命に励まし駆け付けたユージーンが懸命に手当てをしますが、大動脈を切断してしまったため助かりませんでした。

リプトンはウィンターズさんに報告をします。
ウィンターズさんは「ダイクは?なぜダイクが報告に来ない?」と尋ねます。
「私が現場に居合わせたので」とリプトンは答えますが、ダイクはどこだ?とみんなに聞かれかなりうんざりしています。
「ダイクの欠点は何の決断も下さないことだ。」
上層部のコネで中隊長になったダイクは経験不足なうえ、リーダーとしての素質がないようです。

不満は下士官だけではなく隊員たちにも広がっていきます。
このままでモチベーションも下がり戦闘にも影響が出ることを危惧したリプトンは不満を口にするガルニアたちに話しかけます。
「結束の固い俺たちの中に入って指揮するのは大変だと思うよ。欧州一の精鋭部隊なんだ。尊敬を得るのは簡単じゃないんだ」
リプトンの話を聞きながらだんだんとガルニアたちの表情も緩んできます。
無能の上司と暴れん坊の部下の間に立つリプトンは本当に大変です。
それでもリプトンは「中隊を守るため」気を配ります。

実はダイクにはウィンターズさんも困っていました。
交代させたいけど上層部が許さないし、後任者もいない。第1小隊長のピーコックは真面目だけどあまり素質が無いし、
第2小隊長のコンプトンなら適任だけど優秀な小隊長を失うのは厳しい。
「最適な奴ならいるけどね。でも昇任しちゃったからね」とニクソンが笑います。
ウィンターズさんも本当は自分が指揮したいんでしょうね。
後にウィンターズさんはあまりにも人材不足でかなり頭が痛かったようです。
特に補充されてくる将校は肩書きばかりで、「一体俺はどうしたらいいんだ」と嘆いたほどでした。

リプトンはオランダで被弾して以来少し神経質になっているコンプトンを心配します。
隊員たちのタコツボをまわり「怪我には気を付けろ、無茶はするなよ」と注意します。

コンプトンは上層部が訝しむほど部下たちと仲がよかったようです。
彼は陸軍の階級主義を嫌い将校仲間より部下たちとの交流を大切にし、マラーキーやトイ、ガルニアとも親友だったと言います。

その頃、上層部ではバストーニュで英雄的な戦いをした連隊の将校からひとりずつ選び休暇を与え本国へ帰還させることを決めました。
目的は戦時国債の販売促進や広報活動をさせる事でした。
シンク大佐はくじ引きで選ぶことにし、ニクソンが当たりましたが彼は「アメリカはもう見たからいいよ」と断ります。
何、その理由は(笑)ニクソンさんはアメリカに飽きてヨーロッパにきたので、アメリカには戻りたくないそうです。

ニクソンさんが辞退したので第1小隊長のピーコックが帰ることになりました。
一人ダメダメ将校が減ったよーとみんな大喜びでピーコックの帰国を歓迎しますが本人は「俺人気者?」と照れていたそうです。

シンク大佐がやってきてウィンターズ、ニクソンと作戦会議をします。

と、急にウィンターズさんが「ちょっと失礼します」と言って抜け出します。
何かと思えばウィンターズさん、負傷して治療中のはずだったトイを見つけます。
「お前、何してんの?治療中でしょ?治るまできちゃダメだよ。」
トイは少し前に怪我をして、入院はしていませんが後方に下がり治療をしていました。
「怪我はもう大丈夫です。前線に戻ってみんなと居たいんです」

ここにもE中隊の結束の固さが表れていますが、未だに部下を心配し気を配るウィンターズさんも上司の鏡です。

中隊のみんなもトイを歓迎します。特にガルニアは嬉しそうです。


中編に続きます。

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