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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

忌まわしき花嫁 まとめ その1

2016-01-30 15:20:01 | The Abominable Bride
そんなわけで無事に(?)全訳マラソンを完走することができましたので
あらすじや感想、考察などをまとめたいと思います。

と、書くと聞こえがいいですが要するに私のたわ言です。



最初に観た時はビクトリア時代と現代を行ったり来たりしている印象だったのですが、
結局、最初からすべてシャーロックのマインドパレスの中の出来事で現実は最後の最後だけなんですよね。
夢オチならぬマインドパレスオチ。
だから冒頭はS1~S3までを振り返っているのかもしれません。


一連の出来事を妄想を交えてまとめてみました。

まず、S3のラストでジョンとの悲しいお別れ。
寂しいのでジョンブログでジョンと出会った頃を思い出していた。
その時、兄からモリアーティ復活の事件を聞かされたので
ちょうど薬を少々キメていたから追加して検証してみよう。
そういえば昔、似たような事件があったな・・・・・


と、いうことでビクトリア時代へ行くぞ。
ついでにジョンとの出会いから始めようっと。

と、思ったかどうかわかりませんが、こんな感じでドラマが始まったんじゃないかと思います。


レストレードがリコレッティ事件を持ち込む。

モルグに行ってリコレッティ夫人の死体を見る。
ここでモリアーティの存在をほんの少しにおわせる。

マイクロフトに頼まれてカーマイケル夫人の事件を引き受ける。

ユースタス卿が殺される。
死体には「Miss me」のメモが。

コカインでマインドパレスにこもる。
そこでモリアーティが出現。

現代。飛行機の中で目覚める。
※最初、ここもマインドパレスかと思っていましたが映画を見たらやっぱりここは現実なんだと思います。
ここでいったん目覚めるけどすぐにODで昏倒するんでしょうね。

話の途中で再びビクトリア時代へ。
メアリーが事件の重要な鍵をつかむ。
メアリーのもとにかけつけたシャーロックとジョンは真相を暴く。
モリアーティが再び登場。

再び現代。でもマインドパレス。
リコレッティ夫人のお墓に行き、身代わりの死体があるかどうか確認するが見つからず。

ライヘンバッハの滝でモリアーティと対峙するがジョンの活躍でモリアーティは滝の底に。
ここでやっとシャーロックは目覚めます。

現実へ。
モリアーティは生きていないことを確信し、S4へ・・・・


と、ものすごく簡単ですがこんな感じ?
単発のスペシャルと思いきやS3の続きだったという。
以前、S3放送前にエピソードゼロとしてMany happy returns がありましたが
今回のはゼロどころか、S4のエピソード1になるのでは。
モリアーティは生きているのか?という問いの答えを90分かけて探したんでしょうね。
「When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth」
(不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる)

そして、今回はすべてシャーロックのマインドパレスなので
つまりはシャーロックの深層心理の表れなんじゃないかと思います。
さまざまな出来事や人物はすべてシャーロックにとってどんな立ち位置なのかって事かも。

まず、その1の部分、
依頼人がメアリーだとわかった理由が香水、これは「最後の誓い」に出てきたエピソードです。
そしてその2でジョンとメアリーが言い争いをしているのも同様にS3の話なんですよね。
ここでシャーロックは「I shall have to go deep.(深く入り込まなければ)」と言っていて、
どこに?とジョンが聞くと「Myself.(自分自身)」と答えています。
何度か出てくる「Deep」という単語、思えばここで既にマインドパレスなのだと示唆している事になります。


レストレードが登場して死んだはずの女性が現れ殺人を犯している事を知ります。
モルグに出かけたシャーロックとジョン。
置いていかれたメアリーはレストレードに女性参政権の運動に参加していると言っています。

19世紀は女性参政権の運動が活発で、女性が結婚と子育てという母性のみの存在という事に対し、
夫による妻の支配から脱却し男女平等の権利を訴えていましたが、
税金も払わない女性が国の命運を決める投票をするのは認められないとか、
女性は家庭で子育てをするべきだとか、いろいろと大変だったようです。

そういえば、ジョンの新作に対してハドソンさんもジョンのメイドも、
どうして自分が出てこないんだ、何も発言しないんだ、と言っていました。
これも、そういう事なんでしょうね。
私はこのあたりの歴史はあまり詳しくないのでこの話はひとまずこのくらいで。

そんなメアリーのもとにマイクロフトから呼び出しの電報が届きます。

ここで登場するアンダーソンは相変わらずアンダーソンで(笑)
レストレードもそうですが、シャーロックにとってこのふたりはあまり裏の無い人間なんでしょうね。
そして何と男装のモリーちゃん。
もちろんビクトリア時代に女性の検視官は存在していないのかもしれませんが、
それにしても・・・・
結局、女性だったことが判明するわけですが、
S3でモリーに叩かれた時にシャーロックはモリーの強さに気づいた結果なんでしょうか。深読みしすぎ?


モルグでジョンが「エメリアは双子なんだよ。」と力説しシャーロックが否定をしている場面。
モリアーティの双子説からきているのかもですね。
Miss meのモリアーティは実は双子のジェームズ(でしたっけ?)という
実際にそんな考察もちらほらと出ていましたし。

モルグの壁に書かれた「YOU」の血文字。
ここでシャーロックは「How could he survive?(どうやって彼は生還した?)」、
つまりモリアーティの存在を示唆します。
この「YOU」の赤い文字は「IOU」にリンクしているんでしょうか。


帰りの馬車の中で「仮説は?」と聞くジョンに、「Not yet. These are deep waters」と答えています。
このセリフも思えば、「もっと深いところにある」と言っていたんですね。


その4に出てくる、ジョンがいないのに話しかけていたり空っぽの椅子が出てきたり・・・
シャーロックにとってジョンの椅子はとても特別なのかもしれません。
S3で片付けちゃったのも、泣けましたよ。


マイクロフトに会いに行く時のジョンのセリフ、
「cleverer than you.(君よりも賢い人)」
メアリーも同じことを言っていましたが、これはシャーロックの劣等感?
この後に賭けの話が出てきますが、これはマイクロフトが死ぬんじゃないかという説があるんですよ。
リコレッティと同じくマイクロフトの死が何らかの計画に入っているという・・・・
この説はまた後ほど触れるとして、
シャーロックの要望で食べるのはつまりマイクロフトは弟のためなら命を賭ける、という事なのかも?
なんて、深読みしすぎ??


その5のマイクロフトとの会話は正確に訳せたとは言えないのですが、
ここで出てくる敵、というのは犯人の事で、既に自分の中では解決してるというマイクロフトの、
「我々は間違いなく負ける。なぜなら、彼ら(正しくは彼女)が正しいからだ。そして我々は間違っているんだ。」は
そういう事なんでしょうね。

そしてカーマイケル夫人の登場。
余談ですがこの方は、シャーロックの乗っていた飛行機のパイロットなんですね。

シャーロックはこの女性をこんな形で登場させたというのは何とも面白いです。

長いので続きます。
忌まわしき花嫁 まとめ その2

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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色々と目から鱗です! (Misty)
2016-01-30 17:05:02
こんにちは。全訳マラソンお疲れ様でした~今回は特に英語がいつもより難しかったり、マインドパレス内での深層心理ぽくなっていて解釈が難しかったりで、本当に大変だったと思います。私も未だにどう解釈したらいいのかなと悩む所も多々あります。

さて、早速の考察を読ませていただいて、色々と目から鱗でした。まずは、最後に目を覚ました所以外は全てマインドパレスというのは、考えていませんでした!でも、もしそうなら、メアリーがMI5のアーカイブに難なくアクセス…なんていうのも、納得できますね。

ジョンブログのなれ初めの話を飛行機に乗ってすぐに読んでたかも…というのは、本当にやってそうですけど。せ…切ない。私は先日dicoさんがそれを書いてくださって以来、もうそうとしか思えなくなって、もしかしてメアリーに指摘されて気まずいからΓジョンの目を通した方が物事がよく見える」云々と言い訳したのかしら…なんて思ったりもしてました。まぁあれも本音ではあるのでしょうけど。

それから、YOUとIOUの関係なんて、考えてもいませんでした~!マイクロフトが弟のために命をかけるかも…というのも。すごい深い解釈ですね。でも、言われてみれば…私は最後に改まってジョンにΓ弟を頼む」なんて言うのが気になりましたし…怖いです~

モリ―ちゃんは、S3でスタッグナイトの相談をしてるのを見て、ジョンとよりモリ―との方が、何だか男同士の友達みたい…と感じたので、シャーロックの中でそういう立ち位置になってるから男装なのかな…と思ったりしました。

カーマイケル夫人、パイロットなんですね!手近に見た顔を使ったというだけでなく、ビクトリア時代では、いくら聡明で能力があっても“妻”でいるしかなかったけど、現代なら女性パイロットにだってなれる…というのは、なかなかステキだなと思います。
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Re.色々と目から鱗です! (dico)
2016-01-30 17:49:44
Mistyさん
こんにちは~
早速ありがとうございます!
さっき、ちょうど感想全部UPしたのでそちらにお邪魔させていただかこうかと思っていたところです。
本当に今回の解釈は難しいですよね。
でもMistyさんのおかげで何とか遭難せずに済みました。

私の考察は妄想なのであまり本気にしないでくださいね(笑)
マインドパレスの部分は、多分そうなんじゃないかと思います。
もしかしたら一度目覚めて途中からマインドパレスにいっちゃったりしていたのかもしれませんが、
そう考えるとややこしくなるので、最後だけってことで考える事にしました。

ジョンブログのくだり、そうそう、私もあのシャーロックのセリフは照れ隠しだと思っていますよー!
私もMistyさんの、だからビクトリアも出会いから始まった、で萌え死にしましたけど。

IOUは、何となく見た目が似ているので「YOU」にしたのかなーと。
マイクロフトの死亡説は、手帳に書かれていた単語からなんですよ。
は!「弟を頼む」ってそういう事ーー?お兄ちゃん・・・(泣)
今回のマイクロフトのセリフは意味深ではありますけど結構シャーロックを気にかけていて、
I'll be there for youとか、マインドパレス内の事だとすると余計に裏があるんじゃないかと思ってしまいます。

モリー、あー、なるほど!確かにそうですよね。
シャーロックにとってモリーはそんな立ち位置だと考えるといろいろ納得できます。
え、でもちょっと待って!て、ことはジョンはやっぱり・・・・自粛。

カーマイケル夫人のパイロット、そうかー、なるほどですー。
そう思えば、女性のパイロット=優秀で聡明、という理由で登場したのも納得です。

こうして考察の余地を残してくれるのもシャーロックの良さなんでしょうね。
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