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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

"The Green Ladder" from The Science of Deduction

2015-02-23 07:24:44 | The Science of Deduction
「ピンクの研究」前回でシャーロックが送ったテキストのメッセージ、
「If brother has green ladder arrest brother. SH」
弟が緑のはしごを持っていたら弟を逮捕しろ。」
この事件の詳細がシャーロックのサイト「推理の科学」に載っているので訳してみました。

元ページです。
The Green Ladder

「緑のはしご」

ジェーン・ダウニングが助けを求めにきた。彼女の夫が死んだためだ。
誰もがそれは悲劇の事故だと思っていたが彼女は夫の弟が犯人だと確信していた。
弟には鉄壁なアリバイがあった。僕は鉄壁なアリバイが好きなので依頼を引き受けた。

背景:
去年の終わりにサー・ハリー・ダウニングが死んだので
長男のジャックが家を継ぐことになった。
家は家族に権利があるにも関わらずジャックが子供を持たないまま死亡した場合は
弟のキースが相続することになっていた。

先月:
ジャックは庭の池の中で発見された。彼には自殺をする理由はないが争った形跡があった。
彼のアルコール血中濃度は高かったので悲劇的な事故に見えた。
そうしてキースが家を手に入れる事になった。

ジャックの妻、ジェーンは信じていなかった。
その週、キースはエディンバラで過ごし週末にロンドンに戻った。
たとえジャックが死んだ夜にキースがスコットランドにいたとしても、
夫の死に対しキースに責任があったと彼女は確信している。
確かにキースには動機がある。

更新:
ダウニング家に行く。



池は敷地の中の小さめの建物のひとつの側壁にある。
窓がないので誰も被害者を投げ出すことはできない。
花壇に足跡はない。
通り道はやわらかい砂利道でかなり狭いが危険なほどではない。
ジャックは泳ぐことができなかった。
彼は砂利道で滑り池に落ちた?事故もありえる。

更新:
キースに会い、事故ではないと確信した。

更新:
再びジェーンと話をする。彼女には被害者についてできる限りすべてを話してもらった。
彼はうんざりするほど平凡な男だった。
彼女がテーブルをセッティングしているとき、僕はひとつの事に気づいた。
彼女は塩を少し零したので、肩越しにそれを投げたのだ。
塩をこぼすと縁起が悪いようだ。
僕は彼女の夫が同様のナンセンスを信じていたかどうか質問をしたところ、信じていたと明言した。
更に彼の飲酒について聞いてみたが、大した量は飲んでいない。いつもビールだった。

更新:
もう一度ダウニングの家に行き花壇を調べた。何もない。
砂利を調べた・・・・さらに詳細を綿密に調べるために少し持ち帰った。

更新:
砂利に緑のペイントの痕跡があった。1メートルの間隔で特有の斑点が2つ。
はしごだ。壁に窓がなければ思いもよらないところにはしごをかける。
そしてもしはしごをかけるなら通り道ではなく花壇だ。
緑のはしごは所有していないと庭師は言った。

結論:
はしごは家に運びこまれ、何か他の理由のためにそこに置かれた。

概要:
キースは兄が迷信深い事を知っていた。
彼は友人がはしごをそこに置くよう手配をした。
ジャックがそのあたりを散歩する事を知っていた。
キースはジャックに1本のスコッチを送った。彼があまり飲まない事を知っていた。
ジャックはウィスキーを飲み、酒に酔い、柔らかい砂利道を歩き、闇夜に梯子を見つけた。
はしごの下をくぐると縁起が悪いので避けて歩き、彼は池におちて溺れた。

後ほどジェーンにテキストを送る。
事件は解決した。

以上です。
ジョンブログと違いものすごくビジネスレポートですね。
私もこの簡潔さを見習いたいです。
会議のミニッツや業務のレポートはこんな感じですが、
考えてみればこれはシャーロックの仕事なのでこんな感じでも不思議じゃないのかしら。
でもこれはやっぱり性格なのかも。ジョンのブログばかにしてたし。

文中に出てくる塩とはしごは英国の迷信にありました。
塩をこぼしたら右手でとって左の肩越しに投げるそうです。
そして、はしごの下をくぐると縁起が悪いようですよ。

ジョンと初めてバーツで会ったときは砂利を調べてたんですかね。


このサイトの「FORUM」でマイクさんやモリーちゃんたちとの会話もあります。
以前、ジョンとボンドナイトを実行したらしい記述を見つけた時はちょっと萌え転がりました(笑)

今更ついでに最初の部分をのっけてみます。
Forum P1

シャーロック・ホームズ
「モンタギュー・ストリートの住所に送らないでくれ。大家と意見の相違がある。
もうすぐそこを出ることになる。住所は後で知らせる。」

マイク・スタンフォード
「まだ次の部屋を見つけていないのか?」

SH
「ああ、だから新しい住所は後で知らせると言っている。」

MS
「ああ、そうだね。すまん。」


theimprobableone ← The Improbable one(あり得ない、信じられない、の意味があります。)
「Mr.ホームズ、もし部屋を探しているなら私のフラットにスペアルームがありますよ。」

SH
「もう見つけてあるんだ。ありがとう。」

theimprobableone
「あなたが望むなら差し上げますよ。」

theimprobableone
「あなたと飲みに行けたら楽しいでしょうね。」

レストレード
「携帯に電話もしたしメールを送った。フラットに行ったら違う人がいたぞ。」

SH
「忙しい。」

Anoynymous ← Anonymous?(匿名)
「いつか会いたいですね。」

SH
「くだらない。」

Anoynymous
「私が誰だか知らないでしょう。」

SH
「知らないが君は「いつか会いましょう」というフレーズを使っている。
もし僕の後をつけたり脅迫したりそれが何であれ君の想像力は乏しいという事だ。」

T・トンプソン
「共通の友人に君を勧められた。内密にしてほしい。猫がいなくなったんだ。」

SH
「連絡する。」

T・トンプソン
「どうして僕が誰だかわかったんだ?」

SH
「ロンドンにはT・トンプソンが100以上いる。
行方不明の猫の事で僕に連絡をしてくる人はいない。僕にふさわしくないからだ。
話は変わるが、猫はちょっと謎が絡んでいる。なぜ真の問題を言わないのか?
スキャンダルが公表されるのを恐れている?
僕の知る限りでは有名なT・トンプソンは二人いる。
ひとりはボクサー、別名は大佐。僕はその分野にちょっと手を出したことがある。
僕たちの共通の友人なら君の電話番号を知っているだろう。」

モリー・フーパー
「ネクタイをみつけたんだけどあなたのものだと思うからまた病院にきてもらえないかしら。
あなたがつけているようなネクタイだったからさっきあなたが病院にきたときにわすれたのかもしれないわ。」
モリーちゃん、文章の中で「Its like the sort of tie 」と書いているので・・・

SH
「Itsじゃない、It'sだ。それは僕のネクタイじゃない。」

MH
「了解よ。わかったわ。邪魔してごめんね。」

SH
「WRONG! WRONG! WRONG! WRONG!」

レストレード
「なら助けてくれ。人が死んでるんだ、シャーロック。」

この後、シャーロックは住所が221Bになったとお知らせしています。
このあたりはまた次の機会に載せますね。