極初期の頃からの人形作品を多数所有頂いている方がみえた。挨拶いただいたが、マスクを取るまでどなたか判らない。外してようやく。その時。ギャラリートークの日、娘さんを連れてご挨拶いただいたのが、高校の恩師だったことにようやく気付き慌てた。苗字を名乗られたがどちらだかわからず曖昧な挨拶しかしなかった。せっかく来て頂いたのにさぞ怪訝に思ったろう。さっそくお電話で、とりあえず出られた奥様に失礼を詫びた。マスクにまつわる悲喜劇が日本中で演じられているに違いない。 高校生のように見えたが、あまり熱心に見ているので若者に声をかけると、盆栽を撮影させてもらった盆栽美術館で盆栽を学ぶ台湾人であった。ほとんどのモチーフを理解している。さすがである。『虎渓三笑図』の山水風景が、棚の上にあった水石が利用されていることを見破り、これは○○石、○○石と指摘する。手のひらに乗る石だけで中国山水風景が可能を知ったが、盆栽の世界でいう小さな木を大きく見せることを〝形小相大”と言うことを青年から教わった。私の場合さらに形大相小?もあるけれど。
, Feel! 寒山拾得展
人形作家・写真家 石塚公昭 作家活動40周年記念
10月13日(木)〜11月6日(日) 明日月曜日は休廊
石塚HP