人形は人形に学ぶべきではなく、写真は写真に学ぶべきではない。何でも見て学べば良いというものではなく、知らない方が良いこともある。技術は必要になってから身に付けけるべきで使いもしない技術は身に付けてはならない。それらは何一つ根拠がある訳ではなく、独学我流者のカンとしか言いようがないが、画廊内を見渡すと、そうでなければこうはならなかったことは明白である。 人間も草木同様の自然物、肝心なことはあらかじめ備わっており、ならば、外の世界にレンズを向けず、それを取り出すために、眉間にレンズを当てる念写が良い。 蟻塚もビルも本来同じ物だろう。原発さえも。ただ人間がヘタな頭を使うとロクな物にならない場合がある。もんじゅふげんなど、我等が〝本名“を妙な物に使いおって、と寒山と拾得も嘆いているに違いない。 そんな私が選んだ今回のモチーフは、本人は行き当たりばったりのつもりでいるが、様々な要因が合焦した結果であろう。 明日6日最終日
, Feel! 寒山拾得展
人形作家・写真家 石塚公昭 作家活動40周年記念
11月6日(日) 最終日
石塚HP