蘭渓道隆坐禅図は、めったにしないノートにスケッチしている。昨日、これを一番長大なプリントにしようと思ったが、ロール紙なら、長辺はいくらでも長く出来るが短辺はロール紙の幅となる。となると縦長の構図にする必要がある。ノート縦半分の縦長に構図を変えた。ついでに似たモチーフである『月下達磨図』も背景を変えた。満月に寺院の多層塔がシルエットに、これはそのまま。それが不自然にならないためには満月の高さが肝心である。私が自然だ不自然だ、とはどの口がいう、という話しではある。 月岡芳年が『月百姿 破窓月』で月下の達磨大師をそうしたなら、私はこうする、と。どうもこのモチーフに関して芳年が気になる。原因は、良く中国人と間違われる達磨大師は、インド人なので、よりインド人風に、としたのに、芳年は達磨大師ペルシャ人の血混入説を取ったか、ペルシャ人のような達磨大師にしている。〝クソ〜、やりやがったな“ついお里が出てしまう私であった。
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