明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



ようやくPCのメールが使えるようになった。その間は、新しく乗り換えたガラケーでメールしていた。しかしこの携帯が最悪であった入手の蓋に妙な欠けがあるな、なぜ気づかなかったんだろう、と思っていたら別のところに新たな欠けが。ようやく防水仕様になったのに。担当者に初期不良を訴えたが、対応がぐずぐず。以来ポロポロと欠けだし、今や悲惨な状態である。今まで寝返り、踏み潰し、と何度となく壊してきたが今回は違う。新たな筋が見えるが規則性があり、打撃などによるヒビとは明らかに違う。成型時に樹脂を充填したときの継ぎ目であろう。日本製品がこれでは困る。といいながら未だ面倒でショップに行かない私であった。

作り物といえど、私の場合、カメラを使った写真作品になるわけだが、おかげで少々生々しくなる場合がある。どちらかというと、及ばざるくらいなら過ぎたる方がマシ。と過剰に走りがちなタイプであるからなおさらである。 ポーの『黒猫』のラスト。壊されたレンガ造りの壁から殺害した妻の腐乱した死体が露になる。その頭には、一緒に塗りこめられた片目の黒猫が乗っている。ビアズリーが描くと整然とした趣で、ただ寝ているような妻の頭上に猫が乗っている。腐敗していると描かれていても、そこまでは描かない。これなら寝室に飾る人がいても不思議はないが、私がやれば逆立ちしたってこうはいかない。 こんな世界を描く機会を与えてくれた著者のことを思うと、どうしても律儀に書かれた通りにしてしまうところがある。そこで今回は、モノクロームでいこうと思っている。これなら例えブチ撒かれた多量の血液も、ただの墨汁である。

世田谷文学館展示中

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