明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



考えるな感じろ、とへソ下三寸辺りにいるもう一人の私に任せきりにしていると、気がつくと知らない街角に立っていた、ということになる。寒山拾得2と行くつもりが、蒙古兵など作っている。今年元寇750周年だそうだから、それで作りました、という顔をしておこう。 思えば作家シリーズは長く続けたが、私小説嫌いから、それなりのラインナップになったが、陰影を排除した今となっては、作家の描くイメージが生臭く感じる。 思えば物心ついて以来、興味の対照は人間の姿形、その有様であり、それは今も相変わらずで、なので仏像には興味がない。今のところ臨済宗ばかりなのは、禅宗でも臨済宗が克明な師の頂相を残して来たからで、つまり写真資料が豊富的な意味が大きい。無学祖元と蒙古兵がほぼ完成したので、無学祖元の正面向いた坐禅姿にかかりたい。二匹の鳩に、袖から龍が顔を出し、背後には白鹿が配される予定である。陰影がある世界の中では絶対に手掛けないモチーフである。

 



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