明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



目が覚め着け放なしのモニター画面を見ると、画像の切り抜き作業の途中で力尽きていた。コーヒー抹茶、学生時代薬局で売っていた錠剤、残念ながらカフェインが効いた経験がない。 振り返ると、日々同じことをしているつもりで、ちょっとしたニュアンスに違いが出てきて40数年、独学我流者の、恐ろしく地味な、ショートカットなしの変化である。それに伴い、モチーフも変化してきた。先日からの、蒙古兵と蘭渓道隆の変化に気がついたが、臍下三寸が無意識でやっていることだから理由が判らない。まあいつもこの調子である。解明できれば、熟考の末やりました、という顔をする。 今年はどうやら元寇750周年らしい。来日前の無学祖元が元寇を恐れて誰もいない寺で一人坐禅していると、現れた蒙古兵に刀を向けられる。しかし微動だにせず漢詩を詠む。蒙古兵は刀を納め去っていく。可視化されている気配がないので作ろうと考えてから随分経ってしまった。明日には完成するだろう。



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