明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



一休宗純、編笠を残し乾燥に入る。今まで2カット制作したが、今回は始めて全身作り、一休はこれで満足。 伝説として伝わるエピソードを解釈、可視化するのは面白くやりがいがある。宗より来朝した蘭渓道隆、無学祖元の二人の禅師の撮影はこれからだが、例えば鎌倉は円覚寺の開山無学祖元師。宋において坐禅を組んでいると、金色の龍と青い鳩をつれた神人が現れ、自分の国へ来て仏法を広めるよう繰り返し頼んだ。鳩は禅師の膝に止まり、龍は袖に入り込んだ。後に北条時宗の招きで鎌倉に来ると、鶴岡八幡には何百羽という鳩がいた。あの神人は鶴岡八幡だったのだと悟ったという。禅師は自分の示寂後に姿を刻むことがあったら、膝に鳩を、袖に龍を添えて彫り、この因縁を伝えてほしいと円覚寺の弟子に伝えたという。 円覚寺の重文の無学祖元師の木彫は椅子に龍と鳩が刻まれているが、禅師が希望した袖に龍、膝に鳩ではない。もし七百年放ったらかしなら、私の出番ではないのか?



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