明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

友人  


明日雨や晴天でなければ、つまり陰影の出ない曇天であれば、ようやく懸案の背景を撮影に行く。助手は暇している友人Eである。彼とは16年の深川資料館の個展以来である。その時も5年ぶりくらいであったろう。小学一年からの付き合いなので、その程度のブランクはあってないような物である。一年生の時黒板に描いた彼の似顔絵を私は未だに描ける。 洲崎の旧パラダイスに永井荷風を撮りに行った時も付き合ってもらたし、ニジンスキーの薔薇の精の時は後ろで花びらを蒔いてもらった。中学の時は学校に来ない彼を迎えに行ったし、ロックばかりだった私に日本のフォークを教えてくれたのは彼だった。後に古本屋通いと日本映画も教わった。高校時代は今は亡き銀座の並木座で『仁義なき戦い』を観ていて山城新伍を「こいつ白馬童子だぜ」。大川橋蔵だと思い込んでいた私にショックを与えたし、小津の『東京物語』では、隅田川のずっと向こうのきわから銀座に出てきて、こんなの観ていられるか、と耐えられずに途中で出た。 まあ思い出を書いていればきりがないが、長らくお袋さんの介護をしてきて、会うこともままならなかったが、今年亡くなり、少しは外に引っ張り出せそうである。 新HP
旧HP
『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家たち』 2018年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutube
2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube

『江戸からの旅人、杉浦日向子の世界』深川江戸資料館葛飾北斎と古今亭志ん生像展示

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載11回『猛虎図』
  

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