明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



午前中から無学祖元の袖口から顔を出す龍を作る。小さいので楊枝の先で作った。視力がメガネで補正できないレベルらしいのだが、頭で補正しているのか、裸眼でなんとか。 昨日のブログの続きだが、作り物なのに実写に見えるAIの時代に、陰影を排除し、逆に作り物にしか見えない手法に至った私。なんだかAIの時代に間に合った、みたいな気になっていたのだが、果たしてそうだろうか、という気がして来た。一人、王様の石の塔に幽閉されているようでいて、時代の空気というものは鉄格子の隙間から漏れ伝わって来て、自覚がないまま、浮世絵、日本画に関心が向いたのではないか? 当時、急遽母と同居したこともあり、気分転換で図書館に避難?したものだが、浮世絵、日本画ばかり眺めていた。いったい何が気になっているのか当初全く自覚がなかったが、そうこうして、写真や西洋画にない、この自由さは、陰影がないからではないか?私が単なる写真家なら知り合いの人形作家の作品で試すところだが、立体という陰影を作り出したのも私である。グズグズと躊躇したが、やってみたら一晩で出来てしまった。



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