明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



蘭渓道隆禅師の『蘭渓録』届く。現代語訳なので生々しい。 小学校に入学して図書室に出会ったのだが、本が好きで床屋でも散髪は終わってるのに、置いてある本を読み出したら帰らず、何度母が迎えに来たか。しまいには持って行っていいよといわれて帰ったり。そして特に夢中になったのは伝記、偉人伝の類いであった。何しろ、そこらに転がっているような大人は登場しない。夏休みともなれば何冊も借りて来て、お隣の家の縁台に、カブトムシの入った虫籠と本を並べて昼間からずっと読んでいた。始業のチャイムが鳴っているのに図書室から出て来ず騒ぎにもなった。伝記の類は、その場を見た人が書いていると思い込んでいたので、私がワシントンのように桜の木を切っても、書いてくれる人がいなければダメじゃんと思っていた。※後に夏休みに本を積んで読んだ、お隣の家の縁台にて。台風一過、昭和30年代、葛飾区某所。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 蘭渓録 本当の立体感 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。