江戸時代の幇間兼絵師である英一蝶の同タイトル作に、一休が往来で酔い潰れている作品があり、こんなもの描いて良いなら私ならこうする、と制作した作品である。正月の京の街を髑髏を竹竿に掲げて歩いた晩に、酔い潰れている一休である。枕の髑髏は私の創作だが、風狂を代表する和尚にはこのぐらいしてもらっても良いだろう。和尚は元旦の生まれという説もある。 個展会場では、竹竿に骸骨で歩き回った晩に、と説明していたが、骸骨とともに竹竿が転がっていれば、そんな説明も要らず単独での完成度も上がる。これまでなかった竹竿を加えた。 一休宗純における私の重要作にもなるであろう本作は、当然、いや幸いにも、まだ1カットも売れていないので、建長寺の新作とともに手漉き和紙に再プリントしたい。
