明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



背景に使わせていただきたい場所の仲介者から先方はいつでも良いといってくれている、と聞いた。拙著を持っていってもらって良かった。中央公論Adagioで始めた背景を用意してから造形するという手法でいきたい。今度の背景は間違いない。
順序が逆というより、まだ作り初めてもいないのに、個展のタイトルだけ決めた。そのまんま『寒山拾得写真展』。まず入り口でこれは絵ではなく写真です、といっておけば、後が大分楽だろうという計算なのだが。写真という“まことを写す”という言葉を嫌い、まことなど写してなるものか、と長年いい続けてきたのに、ここへ来て、これは絵ではありません。カメラで撮影した写真です。とは、宗旨がえもいいところであるが、写真、写真いって恥ずかしくないのか、というと、これがまったく恥ずかしくない。あの時の私も私なら今の私も私である。変わりつづけてこそである。かつて憮然とした表情がカッコ良かった鈴木邦男さんの現在の笑顔を見よ。さらにカッコ良い。変わらないのは頭に浮かんだイメージを取り出して、やっぱり在ったな、と確認したい、ということであり、浮かぶ物が変われば作る物も変わるのは当然であろう。もっとも駄文のついでに書いてるからいいので、ああいっていただろう、と面と向かって指されれば多少赤面ぐらいしてみせるが。以前雑誌のインタビューでパソコン、デジタルについてボロクソにいったのを覚えていた編集者に突っ込まれたことがあったが、変われないなら生きていてもしょうがない。 と良いように言い訳してみた本日のブログであった。旧HP
『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家たち』 2018年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutube
2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube



『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載10回『劇場の永井荷風』

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