明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝、朝食ついでにT屋に出版社から届いた『貝の穴に河童の居る事』を何冊か持っていき、『牡丹灯籠』のお米に渡した。河童の居る事では笛吹の女房を演じてもらっている。長女には女房の師匠仲間の娘を演じてもらったし三島由紀夫の『潮騒』の初枝も。大学生の末娘には牡丹灯籠のお露をやってもらっている。この一家の女性連には足を向けては寝られない。 男連には向けて寝られるけど。店のテレビで、カーネル・サンダースみたいな人が7千人しか客が入らないから仕事をしたくない、といっている。意地を張るところが間違っているのではないか。インタビュー後、去っていく後ろ姿が哀しい。午後注文を受けたプリントを引き取りに行くが、雨が降り始め、額装の依頼は明日にする。 頭の中で動き回っている寒山と拾得のコンビは当初、鴎外がいうところの唐子調で子供じみていたが、いつの間にか成長し、大人のコンビになっている。いつものように、早々に手を出していたら、私の寒山と拾得は今頃子供になっていたかもしれない。何故そうなったかは判らないが、それでいいのだ。そう思ったらそうするし、思わなくてもそうなってしまうことはあるが、それもいいのだ。私は鬱病にはなりにくいような気がする。しかし、このまま制作に取り掛からないでいると、鬱病にはならなくても、訳の判らない重い病に至る可能性がある。 一つ気になることがある。背景に使いたい物は紹介者は使わせてもらえる、といっているが、作品に使うとなると、話は違ってきはしないか。ということで、拙著二冊、特に『Objectglass12』は制作の様子を書いているので、念のため送ることにした。もっとも陰影がある時代の本だが。それに関しては直接お会いして説明したい。 母の電話で起こされ、突然浮かんだアイデアだが、これが使えるかどうかで、成否が別れかねないのである。無いものは作れば良いといっていた私も今度ばかりは。 新HP
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『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家たち』 2018年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutube
2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube



『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載10回『劇場の永井荷風』


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