長く身辺雑記やブログを続けていると、最低な人物も登場する。一時期盛んに登場したのが、某ブラック企業を定年になった64歳の男である。書けないことを避けて書いていたら、なんだか面白いおじさんに思えるのか、勘違いした方々に妙な人気が出てしまった。これはいけない、と控えていた。 一見ニコニコしている陽気な人物のように見えるが、実態はそんな物ではなく、イタチにマムシが混ざったような男で、バレるウソを平気で撒き散らし、バレても笑っている。被害者はけっして笑えないのである。酔っ払っては何度も救急車で運ばれ、コタツの角で額をぶつけ数十針縫って“へ”と書いてある。 夜中に酔っ払って電話をかけてきた。ロレツが回らず何をいっているか判らない。いい加減にしろ。と電話を切ったが、数時間後またかけてきて、写真展会場に行く、というから絶対来るな、ときつくいった。アルコール類があると知ってしまったから、嫌な予感がしていたのである。ギャラリーカフェがどんなところか理解するような男ではない。会場に向かう電車の中でに「今ゴビ飲んでます」。とメールが着た。ゴビ?(後でコーヒーと判る。)マズイ。会場に着くと案の定である。ドロリとした目をして、一緒に出かける人がいないと必ず誘う、常にバイアグラを携帯しているという85歳と飲んでいる。居酒屋と勘違いしている。はやく帰れといっていると、関係者からまさかの発言「お父さんですか?」。人を見る目が無いにも程があるといいたい。 地元に帰ってとっちめるつもりが、このショックのおかげで顔見たらかえって怒る気が萎え、いくら飲んでも酔えなかった。いつか荒川の土手で寝転がっていたら、頭に雀が止まったことがある。『こんなことではいけない』。反省した。あの時の気分と非常に似ている。

半年間の世田谷文学館の展示も5日までです。
※世田谷文学館にて展示中
オイルプリント制作法
インキング映像↓
http://youtu.be/kZozcEqgKsE
『モダン藝術写真展』9月15日(月)~10月7日(火)
http://t.co/lc05lwVaiM
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