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明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



それにしてもウサイン・ボルトの9秒58というのはどうしたことか。外も明るくなり、観たら寝ようと思っていたのに改めて祝杯ということになってしまったではないか。私が小学生の時、メキシコ・オリンピック幅跳び、ボブ・ビーモンの世界記録55センチ更新以来の異常な記録という気がする。可哀相なのはタイソン・ゲイである。9秒71で負けるなんて。呆れかえって大宮デン助みたいな顔になっていた。 ボルトはこの期に及んで、ゴール前で、まだキョロキョロしていたが、とにかく懸命に走って、周りがどうだったかは、走り終わってから知ればいいではないかと思うのだが。あのレベルになると、ライバルの状況を目で見ることで、身体が反応してより加速するのだ、などということがあるのだろうか。  いつだったかNHKで、一流ランナーの、スタートの反応時間がいかに速いか、という番組をやっていた。おそらく某大学から持ち込まれた計測機器を前に、ロケットスタートのベン・ジョンソンの凄さを示すはずの、半ズボンのトレパン姿のアナウンサーが、ジョンソンの記録を上回ってしまった。機械の調子が悪いようで、というアナウンサーに、「そういうことはありません」。どうみても文科系の、このアナウンサーの顔を観るたび、思い出して未だに可笑しい。 やはりスタートが有名だった西ドイツのアルミン・ハリーの記録、10秒0が破られるまで8年かかったはずで、68年の全米陸上でハインズほか3人の黒人選手が9秒9を出したニュースは良く覚えている。いつか記録更新がぴたりと止まる時が来るのだろうが。それはいったい、いつなのだろう。とにかく9秒58は桁が違っている。

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