明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



港区の某所にて撮影する。例によって、片手に人形、片手にカメラの“名月赤城山撮法”である。場所は小学校の塀に面した裏門横。警備員がこちらを見ている。撮影をはじめて間もなく、学校内から射るような視線を感じる。カメラを構えたまま横目で見ると、赤いジャージ姿の若い女教師がこちらを見ている。今日はあいにく一人の撮影なので、誰かのせいにするわけにはいかない。確かに怪しいかもしれないが、学校にカメラを向けているわけではないし、警備員の目の前である。しかし、何か疑問を持たれた場合、私は、この状態を、なんと申し開きをするのであろうか。とっととシャッターを切り終了する。 田村写真に寄り、久しぶりにチャーリーパーカーのダイアル版を聴く。これを聴いて、私は昔、血迷ってアルトサックスを買ってしまったのだが、あのサックスは、今ではアメリカに住む、妹の中学生の長男が使っている。 帰宅後TVを観ていて花王のCMに矢野沙織というアルトサックス奏者が映り驚く。あの中学生が私の忠告どおり海外で修行し(某日10参照のこと)こんなことになったらしい。パーカーの影響を受け、パーカーと同じく、SAVOYからアルバムまで出している。

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6時に打ち合わせだが、まだ時間があるということで4時過ぎに『K本』に行く。たまに見かける『泥の河』のプロデューサー氏と、小谷承靖監督、峰岸徹さんがみえる。階下に住むYさんに、ここで飲むとは聞いていた。小谷さんは世田谷文学館で、私の作品を観たことがあるそうで、今度植草甚一展をやるそうだと話されていた。隣りの常連が、それにつられてジャズの話を私に始めた。やたら古い話を知っている。以前、門前仲町にあった『タカノ』の話などしていると、横にいた、いつもガス屋の作業服を着ている男が、オーディオに数千万かけたという。音楽音痴のオーディオマニアみたいなので適当に聞く。帰ろうと戸を開けたところで、Yさんが峰岸さんに声をかけてくれた。殺されるフンドシ姿のヤクザ役が迫力があったと思い、つい「サード観てました」これではTVシリーズでも観ていたようだなと思う。よけいな事を言ってしまったが、私がフンドシ姿の男を制作中のせいであろう。

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