明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



向田邦子、着彩に入る。抱えた猫は、ブルーに見えたり銀色に見えたりという毛色の持ち主だが、粘土に塗装では、どだい無理な話である。お茶を濁す。 依頼仕事の面白さは、自分では作ろうと思いつかないものを作れるところである。となると、その醍醐味を最大限、味わおうとするなら、大嫌いな人物を依頼されることであろう。嫌いな人物といっても、様々な理由があるが、作家の中には2,3冊読んだが、とても我慢できなかったという人物もいる。それではその人を作りたくないかというと、自ら進んで作るわけにはいかないが、頼まれれば物凄く作ってみたい、ということはあるのである。だいたい頼んだ人のせいにできるところが、ある意味では大変気楽である。

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