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明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨日アップした『蛸と女』は、単に被写体の女性を笑わそうとして作った物であったが、オイルプリントにしてみた。私には感心されるくらいなら呆れられたい、というとても危険なヘキがある。 インクを使う技法といっても一応写真で撮ったものだから、北斎先生の如くまでやってしまっては少々問題があろう。オイルプリントは現実をありのままに写すには向いていないが、そのかわり別な世界に一変させることができる。たとえば現代的な家具になんだか判らない雑物が乗っていても、大正時代の洋画家のアトリエの一部のようになる。技法は、それが行われた時代に引きずり込まれる傾向がある。ある時代に作られたレンズが、その時代の技法には最適。などという面白い話も聞く。私はこの件に関しては別のことを考えているが、せっかくなので利用するのも一興であろう。となれば大正時代の早世の詩人で画家の『村山槐多』である。野島康三のブロムオイルやガムプリントには、同時代の洋画家の木炭デッサンと共通した匂いがする。先日アップした『モデルT』と某アトリエで撮影したカットをオイルプリントにしてみたいと考えている。

オイルプリント制作法

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昨日完成したプリントにより、長年の宿題をようやく終えた気分になれた。10年のオイルプリント制作休止の穴埋めも、ここにきて度重なる失敗による膿出しがなされたようである。解明されてみれば、こういう理由だったのか、となるのは何でも一緒であろう。  最近、母の作った食事を食べたり、布団を並べて寝ることが多いのだが、夜中に妙な気配に横を見ると、母が大口開け、入れ歯を剥き出しで大笑いしている。それが朝までに2回。朝、マッサン観ながら、なんだよ気持ち悪い。というと私が寝ぼけたり大きないびきをかくのが可笑しくて笑っていたのだという。そういえば“顔なじみの老婆”に追い詰められ窮地に立たされ苦しんだ覚えがあった。

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野島康三作品の代表的モデルに『モデルF』という女性がいる。私は野島の絵画主義的作品にうたれたと同時に、女中だったというF嬢の眼差しにうたれた。現在ならアジアの山岳民族でも探さないといないような面構えである。 90年代の初め、オイルプリントの実験を始めた。ブロムオイルをやるつもりであったが、使用可能な印画紙が判からず、仕方なく一世代前のオイルプリントにした。感度が低く、作品大のネガが必要であるため、引き伸ばした印画紙を使うブロムオイルに淘汰されたのであろうが、今となればデジタルによる拡大ネガの時代であるし、印画紙の製造中止を心配する必要がなく、かえって良かった。 ところでこの『モデルT』である。写真好きでなかったはずの私が突然8×10インチのカメラを入手し、納得した画が1カット出来たら止める。と自分にいい聞かせながら仕事そっちのけで奮闘していた頃の撮影である。Tさんに「やり方は間違っていないはずなんだけど、野島みたいにならないんですよー」。などといいながら撮影したのを覚えている。ようやく20年を経て、オイルプリント化ということになる。Tさんはとっくに故郷に帰ったと聞いた。

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行き当たりばったり、数打って当たれば良し、という段階から脱出したいと、イメージした質感にこだわることにしたら、それが迷走の始まり。オイルプリントは難しいと改めて。確かにゼラチン層を厚くした石塚式なら小学生でも画像は出るだろう。田村写真でのワークショップを覗いたら、初めの1カットでものにしている人がいた。私のかつての孤独な戦いはなんだったのか、と嘆息した。だがしかし、連戦連勝と行く人はそういないであろう。手技ならではの意味不明な出来事が起きる。手の感覚がすべてといってよく、データ通りにやれば上手くいくという技法ではない。そこが写真が苦手な私に合っていたわけだが。 本日の1カット。失敗を繰り返し、ようやく完成した。背景の調子はオイルやブロムオイルなどピグメント(絵の具)プロセス独特のものであろう。粒子がまるで無い、水に沈んでいるかのようなローキーな感じが私は大好きである。主役の女性は画用紙の凸凹感も拾って背景とは一味違っている。 もう20年くらい前のことだが、ある写真誌の編集者が写真展のことを取り上げてくれたので、別の機会にオイルプリントを見てもらったことがある。彼曰く「こういうのはコンピューターでできますから」。面白いことをいう編集者である。もっともこうやってブログに載せながら、実物とのあまりの質感の違いにガッカリな私であった。

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松涛美術館でのピクトリアリズム関連の講演で、細江栄公氏が、それはブロムオイルについてであったが、印刷物として再現性がなく、伝播力に乏しいというようなことを話されていたが、それはまったくその通りで、油性インクによる質感は、複写、スキャニングによっても再現は困難である。本日のお尻のアップは実際は粒子といえるような粒子はなくヌルリとした質感で、プリントしたてでよけいにヌラリとしているのだが、デジカメで撮ると、その潤い感は出ずパサパサして見える。こればかりは実物を、その場の光で見ていただくしかない。 最も、私が野島康三のピクトリアリズム写真にノックアウトされたのは、会期直後に古書店で見た松涛美術館の図録であったから、力の有る作品は印刷だろうとなんだろうとお構いなしということであろう。 オイルプリントの場合、より諧調を出そうとすると黒インクを使う方が有利な訳だが、せっかく色の選択が自由なプリントなのだから来月の個展では、黒インクだけ、というのは極力避けようと考えている。絵の具の状態、ブラシの使い方により粗い粒子から、粒子のまったくない、トロリとした調子までが可能である。その辺りも見ていただけたら、と考えている。

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HPもリニューアルを考えながらもずっと放ったらかしである。作った当時はネットの環境が段違いで、とにかく画像を軽く、といわれたものである。よって今の環境だと物足らないにもほどがある状態である。特にオイルプリントは、ただガサガサしたようにしか見えないかもしれない。私の場合、画用紙にプリントするするので、表面が凸凹しているし、絵の具の艶も含め、私には上手に複写ができない。 オイルプリントは用紙に塗布されたゼラチンの含水量、油性インキの油分、ブラシの叩き方により、さまざまな調子が可能だが、いつもノープランで、いきあたりばったり、たまたまそうなったのを、初めから予定していたかのような顔をしていた。 ところで私が昔からオイルならでは、と考えていた調子があるのだが、そう思っていながら成功率が低く、途中で回避して、べつな調子を目指していたことにするのが常であった。 今回は画面を大きくして、面積が広い分、面倒も増え、てこづっているが、昨日ようやく1カット、私がイメージしていた調子が出たと思う。連続してもう一カットできれば、ようやくコツをつかんだといえるはずなのだが。画像を載せようと思ったが、個展会場でその1カットしかなかったら、偶然の産物であることがバレてしまうので止めておく。

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昨年のグループ展の搬入の直前、絵の具が乾いておらず、額装時に駄目にしてしまった江戸川乱歩の『盲獣』。こういう場合、あの時失敗して良かった、というくらいの作品にならないと悔しくて耐えられない。なんとかリベンジなる。『盲獣』を出品するとなると、当初の人形を一切登場させず、という予定が崩れるわけだが、我慢できる訳がない、とも考えていたので、やっぱりという感じである。 人形作品を加えるといっても何でもいい訳ではないので、せめてヌードが登場する作品に限ろう。となると江戸川乱歩、谷崎潤一郎、村山槐多、中井英夫を各1点づつというところか。

どこかの王様に、画用紙やクレヨン、粘土などが用意された石の塔に幽閉され、ここで好きなことだけやっておれ、という境遇を幼い私は夢見ていた。だがしかし、5時過ぎに石の塔をこっそり抜け出し、塔での成果である、例えば谷崎の頭部をポケットから出して常連に見せたりしながら、キンミヤ焼酎で馬鹿話に興じる。この辺りはまったく想定外であった。本日はロサンゼルスで幼稚園を経営する友人が、姪二人を連れてK本へ。手前のお姉さんは美大に通いながら『革命倶楽部』という活動を。170センチの高校生の妹は、8×10インチのカメラに古典レンズを取っ替え引っ替えしていたころ撮影したことがある。 生まれて間もない赤ん坊であったが。 こうしてみると塵芥で煙ったような常連席のスス払いになったようである。

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若い女性のブロムオイリストから「順調ですか?」とメールが着た。私は正直に「絶不調!」と答えた。 90年代始め、オイルプリントを大正時代のテキスト通りやっても上手く行かない日々が続いた。しかしそれも昔の話である。昨年、グループ展にオイルプリントの新作を10年振りに出品した。今年は4月の下旬からの個展も決まっている。ところがである。 私はブログに都合の悪いことは書かない。度々登場した可愛がっていた熱帯魚が死んだことは書かないし、養生していた糠床を駄目にしたことも書かない。スランプに落ち入っていることも当然書かない。ブロムオイリストに“大丈夫、石塚さんなら”と励まされる始末である。 今までどのくらいプリントしたか判らないが、慣れ親しんだ行程を踏んでいるつもりである。ところがプリントしてみるとまったく上手くいかない。オイルプリントは手技の占める割合が多いため、歯車が狂い出すとこういうことになるのか。絵に描いたようなスランプである。本日、思いあまってネガの見直しなど田村写真に相談にいった。テスト用に重クロム酸アンモニウムが塗布されたゼラチン紙を見ると重クロム酸の色が薄いではないか。前回受け取った重クロム酸溶液は、アルコールで薄められていなかった。つまり私は数日の間、原液を塗布していたのだった。そういえば重クロム酸アンモニウムが用紙の裏にまで黄色く染み出していた。自分のHP見たってあんなに濃くないではないか。 一人前にスランプとは笑止千万である。例によって都合の悪いことは書かないはずであったが。昨日のブログで『上手く行く気がしないと、まず上手く行かない。ここに面白さと難しさがある』などとスカしたことを書いてしまった罰を自らに、という訳である。

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携帯で写真を撮って上手く撮れたためしがない。知人でもブログの写真など上手に撮る人がいるが、私はああはいかない。これは頭とモニターの距離に問題があるのだろう。デジカメでもファインダーを覗かず、モニター頼りでは上手く撮れない。 私の場合、頭に融通が利かない部分があり、人物像の制作なら、左右逆の画像を頭の中で反転することが可能なのに、特に地図は頭の中で微動だにしない。紙やノートPCのモニターなら、そちらを動かせば良いが、街角に設置された地図は私の方が“方向転換”するしかない。少々の角度違いなら首が凝ったフリでもして対処するが、それ以上であれば、ほぼ役に立たない。そう考えると、やはり目とモニターの距離が私には埋められないということなのであろう。 頭と手の距離というものもある。これを近づける方法は経験を重ねる以外なさそうだが、オイルプリントという技法も、露光を終え水洗し、用紙に塗布されたゼラチンが水を含み、レリーフが立ち、あとは油性インクを着けたブラシで叩くだけであるが、データを取ろうと最終的には手技となるオイルプリントは、上手く行く気がしないと、まず上手く行かない。ここに面白さと難しさがある。

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ピクトリアリズム華やかなりし大正時代。真夏の千葉県、房総地方では、このような風景が見られたことであろう。海女の娘達がタライの獲物をチェックしながら賑やかに。このカットは最初からセピアにすることを決めていた。 大正の房総といえば、早世の天才画家で詩人の村山槐多を思い出す。房総は昔から肺病の療養地として知られるが、肺を病んだ槐多は晩年、健康を取り戻そうと胸に太陽光を一杯に受けながら、一人房総の海岸を旅する。しかし調子が良いと思ったのもつかの間。喀血し、自棄になって酒を飲み、友人に見守られながら亡くなる。没後に出版された『槐多の歌へる』(アルス)が有名だが、出版社のアルスは北原白秋の弟北原鐵雄が作った出版社で、大正時代のカメラ雑誌『月刊CAMERA』『芸術写真研究』その他、様々な写真の技法書を出している。アルスから独立した従兄弟が玄光社を興す。90年代の始め、神田の古書街に通ってはこのあたりの文献を買い集め、オイルプリント習得のため参考にしたものである。昔の人間にできて私に出来ない訳がない。今でこそ古典技法も賑わいを見せているが、当時話し相手は皆無であった。『待てば海路の日和あり』by広沢虎造。ということであろうか。

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ボブ・マーリーの評伝と未発表写真を多数収録した『ボブ・マーリー よみがえるレゲエ・レジェンド』の発売記念展。 

3体出品中

最終日 215日() 

ビリケンギャラリー

107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101

TEL.03-3400-2214  FAX.03-3400-2478

http://www.billiken-shokai.co.jp

OPEN  1219時 月曜休

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オイルプリントに使っていた40×30センチ程度の、折りたたみの脚が付いた、コタツ板のようなデコラ材のテーブルを出してきた。これに向かって正座でプリントする。 幼稚園の頃に託児所がわりだったろう。習字塾に通わされた。最初に書いた、いろはのいの字はほとんど数字の11だったことを覚えている。塾の玄関前に花壇があり、いつも蜂が飛び回っているのが嫌であった。オイルプリントが柄の付いた筆状のブラシを使うからというわけではないが、筆先に集中する習字に感覚が似ていて、背筋を伸ばし、自然とあの形になる。そしてあとは祈るだけである。 先日、オイルプリントは水と油の反発を利用した技法だと書いたが、この水と油の関係は実に微妙である。未だに把握したとは言い難い。 私が大正や戦前のテキストを参考にしながら制作していた頃、書いてある通りにやっているのに上手くいかない。ページが欠けているのではないか、と本気で疑ったのも、この当りに原因がある。日本のピクトリアリズム全盛時代、材料道具、情報、現在より入手は容易であったし、その環境下で当たり前のように書かれていることも、今となっては不明な点もある。HPの制作ページでは、当時の常識を知らない、一から始めた者として補足して書いたつもりであるが、それでも同じく参考にやってみたが上手くいかない、という声を聞く。当時もテキストでは表現しきれなかった水と油の関係を、なんとか説明できるところまで持って行きたいものである。

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ボブ・マーリーの評伝と未発表写真を多数収録した『ボブ・マーリー よみがえるレゲエ・レジェンド』の発売記念展。 

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20151月31日()215日() 月曜休み

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朝から知人と待ち合わせをしていたのだが、忘れ物があってはいけない、という気分が見せた夢であろう。“「石塚さん錦糸卵を忘れないようにね」。危ない、うっかり忘れる所だった。卵はあるから、あれでいいな。だけど作ったことないぞ?売ってる物じゃだめなのかな?自分で作った物じゃないと相手に対して失礼でしょう。といわれたような気がする。いやいわれてないかな?しだいに重く胸にのしかかる錦糸卵の重要性。” 夢というのは実際は感じるより短時間の間に見るものらしいが、30分は葛藤した気がする。 帰宅後オイルプリント制作。ピクトリアリズム、絵画主義写真といえばオイルプリントのように顔料を使うプリントの他に、多用されたのがソフトフォーカスレンズであろう。ソフトといってもレンズによってボケ方は様々であるが、柔らかい光の中によけいな物は省略され、まさに絵画的に変貌する。私もピクトリアリズム参入にそなえ、古いソフトフォーカスレンズを幾つか入手していた。しかしここぞ、という時にまったく出番はなかった。私は肝心なことに気付いていなかった。被写体はほとんど私の作品である。せっかく作ったのに、ボカしたくもなければ省略などまっぴらなのであった。

オイルプリント制作法

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http://youtu.be/kZozcEqgKsE 

 

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OPEN  1219時 月曜休

 参加作家

安齋肇 飯野和好 石塚公昭 イマイアキノブ オブチジン 東海林巨樹 菅原光博 

高橋キンタロー 高橋宏幸 根本敬 早川モトヒロ みなみりょうへい ヤギヤスオ 山福朱実

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オイルプリントという技法は、用紙のゼラチンが露光後水に漬けけることにより、塗布された薬品の作用でネガの明暗により含水量の差が現れ、そこに油性顔料をブラシで着けていくと、水分の多い明部は油性顔料をはじき、暗部は顔料が付着しやすいことにより明暗が描かれる。つまり水と油の反発作用を利用しているわけで、ブラシで絵の具を付着させるというより、反発作用を制する。といったニュアンスに近い。 昨年10年振りに手掛けたエドガー・アラン・ポーは、おおよそ黒インクを使用した。ポーといえば黒以外の色彩が浮かばないせいもあったが、諧調をより多く出そうという意図もあったろう。しかし“石塚式オイルプリント”はゼラチン層を厚くし、初心者でも最初から画が出せる利点があるが、同時に厚いゼラチン層が水分を含んでよりレリーフが立ち、用紙は生皮のごとくの厚みとなり、より諧調が表現できることが大きい。よって次回の個展では余程黒が良い、というカット以外は混色した絵の具を使うつもりである。

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TEL.03-3400-2214  FAX.03-3400-2478

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今年は人形制作に身が入ったとはいえない1年であったが、10年ぶりにオイルプリントの制作を再開したことが大きい。2000年にこの技法を知ってもらいたいとHPを立ち上げたが、今とはネットの環境も違い、画像はなるべく軽く、といわれていた時代なので、ただでさえ伝わりにくいプリントの味も見せることはできなかった。試みようとする方がもっとも知りたいのはブラシの使い方だろうが、その動画をアップできたのも今年のことである。 先日、田村写真のワークショップに顔を出した。石塚式などといっていただいているが、違いといえばゼラチンを厚く塗布したに過ぎない。しかし格段に画が出やすいことは間違いがなく、初心者の方も立派な画を出していて驚いた。本来自製しなければならないゼラチン紙を田村写真制作のゼラチン紙を使うことによりハードルが低くなり、従来の写真のイメージとは異なるプリントを楽しんでおられたようである。来年オイルプリントの個展を予定しているが、今までのように自作の人物像を被写体にし、ホントのことなどどうでもよい、などといいながら制作した作品とは違い、生身の女性が被写体なので、判りやすいだろう。 ところで世間が休日の間は、私の場合仕事がはかどる。それにしても正月早々、黒人を制作することになった。どれぐらい久しぶりといって、なんと18年ぶりである。

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一日  


ある時期から撮影した作品は、頭のすみではすべて最終的にオイルプリントにすることを前提に考えていた。休止していた時期も、デジタルで合成するようになれば、それはそれで超アナログ技法でプリントすることにより面白くなるだろうと考えていた。そんなわけで過去に撮影した作品を掘り起こしてみたが、おかげでデータだけは個展数回分の量になってしまった。時には個展が始まっても制作していた時もあったのに、なんという余裕であろうか。 しかし今後も撮影の予定があるし、ここから外して行かなければならない。 たまたま昔モデルになってもらった友人に出品の可能性を伝えると、他の美しいヌードとバランスが取れないので削除して下さいとのメール。そこで作品を披露したのだが、それが自分だと気づかずとても美しいと思います。とのご意見。これで本人からお墨付きをもらったことになるだろう。 昔は友人知人にモデルになってもらっていたが、撮影者の私と一緒に被写体も歳を取ってしまった。しかし今回出品する事になるに違いないある人は、私が昔撮影した作品が出て来て、久しぶりに見たら綺麗だった、といってくれた。さらに還暦も近いというのに、またご要望あれば、とまでいってくれた。有り難いことである。 近所の酒場のご常連、中でも長老格のGさんやSさんなどは、私の個展など興味があろうはずがなく、お知らせするのも迷惑と遠慮していたが、次回だけは、お二人にこそ是非に、といいたい。 KさんとMさんは年齢こそ近いが水と油ほどの違いがある。しかしこの二人、撮影時レフ板いるなら是非助手に、と同じことをいうのが可笑しい。レフ板かかげるポーズもおおよそ一緒である。

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