愛という名の心の旅路(PART 1 OF 3)
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あんたのために詩を書こうと
考えるなんて
あの頃には思いもしなかった
何年たったんだろう
あんたがわたしの部屋へ
突然やってきた日から
気づかなかったよ
ただの友達だと思ってたのに
ホントは好きだったなんて
もう会えないよ
わたしももう大人だから
今さら何も言えないよ
だけど今もあんたが好き
ガキくさい話だって笑ってよ
遠い遠い昔のことだもんね
同窓会にも行かないよ
わたしはまるっきり変わってしまって
あんただって大人だもんね
憶えてるかな
忘れちゃったよね
わたしのことなんて
『片思い』より
(2014年4月28日)
【即興の詩】
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めれちゃん。。。片思いの追憶に浸っているのかァ~?
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あきまへんかァ~?
かまへんけど、昔の事を思い出して切ない気持ちに浸っていてもしょうないやんかァ~。。。
そやかてぇ~、思い出すものは どうしようもあらへんでぇ~。。。 あんさは、昔の切ない思いに浸るようなことはあらへんのォ~?
もちろん、あるがなァ~。。。
たとえば。。。?
次の“文学少女”を思い出すねん。。。
私は骨の髄まで
文学少女なのです
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「文学少女」は普通の小説である。
探偵小説壇には普通の小説に似たものを書く人も多いけれど、その気迫において「文学少女」までいたっている作品は非常に少ないのではないかと思う。
短い短編の中に類型ではあるが、しかし決して通常人ではない一人の文学少女の生涯が、簡潔に、しかし溢れる「情熱」と「自尊心」とをもって描かれている。
。。。
僕はかつて、「日本探偵小説傑作集」の序文で、探偵作家諸君の作風を紹介したことがあるが、その中で木々高太郎君だけは、少し見誤っていたことを告白しなければならない。
彼の文学執心には医学者の余技以上のものがある。単なる精神分析作家ではない。
文学心に燃ゆること、探偵小説界彼の右に出(い)ずるものもないほどであることが、だんだん分かってきた。
僕は彼の作品に、スリルまでに高められた「情熱」と「自尊心」とを感じる。
それが人を打たぬはずはない。
「文学少女」でいえば、わざと学校の答案を間違って書くというくだり、
「恋愛は二人のことだけれど文学は孤独の業である」というくだり、
大心池(おおころち)博士が具体的表現ということから女主人公の文学素質を看破するくだり、
有名な小説家に自作を剽窃(ひょうせつ)されて怒るよりも喜ぶという心理、
その謝礼金の小切手を夫が費消(ひしょう)したことを知って、突如としてメチルアルコールを買いに行くあたりの描写、
そして、女主人公が獄中で一躍流行作家となる運命。
「先生、痛みなどは何でもありません。私は始めて人生を生きたいという希望に燃えて来ました。
(中略)
文学というものは、なんという、人を苦しめ、引きちぎり、それでも深く生命の中へと入って消すことのできないものでしょう。
でも、私はもう七度(たび)も生まれてきて、文学の悩みを味わいたいのです。
私は骨の隋まで文学少女なのです」
これは女主人公が普通の人には堪えられぬ程の骨の痛みに堪えながら、大心池先生に叫ぶ言葉であるが、僕はそれを作者木々高太郎の絶叫ででもあるように錯覚して、快い戦慄を禁じえなかったのである。
そして...
「お願いが一つあるのです。。。それは私はもう一度生まれてきて、文学をいたします。そしたら、やっぱり先生が見出してくださいますわね」
「。。。ミヤが心の内で、先生に接吻しているのを許してください」
…とやせ細った手を上げたが、それは先生を身近く招くためではなくて、近づこうとする先生を、近づかぬように制するためであった。
…という幕切れの、パッと消えてゆく情熱の花火が、消え行く刹那、たちまちその色彩を一変して見せるかのごとき、すっきりしたあの味。
僕は木々高太郎君が、「情熱」の作家であることを知っていた。
しかし彼のより以上の特徴が自尊心の作家であるということをハッキリ認識したのはつい三四ヶ月以来である。
僕は以前からも、それを漠然と感じて、「気迫」という言葉で言い表わしていたが、「自尊心」というのがもっと適切である。
pp.511-513 「文学少女」より
『江戸川乱歩全集 第25巻 鬼の言葉』
監修: 新保博久・山前譲
2005年2月20日 初版1刷発行
発行所: 株式会社 光文社
『文学少女と孤独』に掲載
(2009年5月26日)
あんさん。。。 これは、「文学少女」という小説の話やん。
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そうやァ~。。。
わたしは現実の女性の思い出の事を言うてますねん。
そやから、まず上の「文学少女」という小説を持ち出したのやがなァ~。。。これには続きがあるねん。
どないな続きやねん?
わては 初めて読んだとき、乱歩先生の感動と戦慄が生々しく伝ってきたのやがなァ~。。。ヒロインの激痛やとか、文学にハマってしもうた、その情熱や、苦しみ。。。そして、ヒロインと大心池先生との会話。。。乱歩先生が味わった感動が、わてにもマジで伝わってきたのやでぇ~。
会話ってぇ~、どこが あんさんの心に訴えたん?
次のところやがなァ~。
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「お願いが一つあるのです。。。
それは私はもう一度生まれてきて、
文学をいたします。
そしたら、やっぱりデンマンさんが
見出してくださいますわね」
「。。。めれんげが心の内で、
デンマンさんに接吻しているのを
許してください」
…とやせ細った手を上げたが、
それはデンマンを身近く招くためではなくて、
近づこうとするデンマンを、
近づかぬように制するためであった。
うしししし。。。ここの所を読んで、わては涙がにじみ出てくるほどに感動したのやでぇ~
あんさん!。。。 また、妄想してますやん! なんで わたしが あんさんと心の内で接吻せなあきまへんのォ~?
あのなァ~、めれちゃん。。。 めれちゃんは、もう忘れてしもうたらしいけど、わてとめれちゃんはネットで“愛という名の心の旅路”をたどったのやでぇ~。。。
ホンマかいなァ~。。。?
長くなるけれど、ちょっと次の対話を読んでみィ~なァ~。。。
カミュの「ペスト」
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めれちゃんとの「指きり」のつもりで
カミュの「ペスト」を読み出したけれど
マジで、しんどいねぇ~
うへへへへ。。。
この本をかつてボクちゃんが
投げ出した気持ちが
よみがえりましたよう。
love interest
が皆無に等しい!
つまり、“この人を大切にしたいなあぁ~”
と思わせるような登場人物が
作品の中に見当たらない。
ボクちゃんの読み方が
表面的だからだと思うけれど、
でも、小説家と言うのは
ミーちゃんハーちゃんの関心も
ひきつけなければならない!
そう考えるとき、たとえば、
ムルソーのガールフレンド(?)の
マリーのような人物を
登場させて欲しいよね。
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とにかく、全部読みますよう!
今回は決して投げ出しませんからね。
でも、カミュがこの作品を書いたのは
テレビがなかった時代ですよう。
今時、このようなトロい作品を書いたら
読んでもらえないような気がします。
うしししし。。。
英語で読んでいるのだけれど、
言葉の問題じゃないのですよう。
39ページまで読みました。
めれちゃんとの「指きり」がなければ
ボクちゃんは投げ出しますよう。
書評をかなり読んでいるので
筋も、カミュが言いたい事も
すっかり分かっているつもりになっているから、
なおさら退屈しています。
でも、絶対に全部読みますう。
\(@_@)/ キャハハハ。。。
めれちゃんの心を読むつもりで。。。
同時に読み始めた
大岡信の『拝啓 漱石先生』が
面白くなってきましたよう。
これは日本語です。
第1部の65ページまでは、
全くつまらない漱石研究の本だと思って
ボクちゃんは投げ出すところでしたよう。
こんな下らない書評をよく書けるなぁ~
そう思ってすっかり馬鹿にして
投げ出すところでしたよう!
ところが第二部、68ぺーじからの
『漱石と「則天去私」』になって、
面白くなってきた。
この著者の大岡信という男は
ボクちゃんは知らなかったのだけれど、
1931年生まれの詩人で
評論家と言うことだよ。
今でも生きているみたいだ。
やっぱり人生経験をつんでいるんだね。
本もたくさん読んでいる。
充分に読み応えがあると感心しながら
漱石先生を見直しているところです。
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このことについては、後で
『小百合物語』で書こうと思っています。
■ 『夫婦関係 (2008年8月2日)』
■ 『ロマンと悪妻 (2008年7月31日)』
■ 『女と味噌汁 (2008年7月29日)』
めれちゃんも楽しみにしていてね。
『ペスト』は、とにかくしんどい小説です。
でも、次女猫の“ねね”を
思い浮かべながら
ゆっくりと読むつもりですよう。
うしししし。。。
♪┌(・。・)┘♪ キャハハハ。。。
本当に、あの“ねね”は
熟睡しているよねぇ~。
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今夜は、僕も熟睡しよっとォ~。。。
うへへへへ。。。
by デンマン
2008/07/26 6:18 AM
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あらららら…
「ペスト」しんどいですか…
あの素っ気ない文章がダメかなあ
わたしの友人は、『異邦人』の始めの
「ママンが死んだ」
という文章だけで、
脱力してしまうらしいです…
ペストの登場人物は、
皆、ルポルタージュ風に
描かれているので、
感情移入しづらいかも
なのにわたしは、あの本で泣いてしまいます
変人かなあ(´・Д・`)ショボ
by めれんげ
2008/07/29 3:37 PM
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81ページまで(約3分の1)読み進んで行ったけれど、
感情移入できる人物がまだ現れていません。
かなりしんど~♪~い。
でも、後の3分の2の中に
きっとボクちゃんの感情移入できる人物が
現れてくるのではないか?
そう、期待しながら読むことにしますよう。
やはりフランス語で読む方が
読み応えがあると思うけれど、
フランス語だと、
辞書と首っ引きでないと読めないからね、
余計しんどくなってしまうよう。
でも、マジで最後まで読みます。
『孫が読む漱石』と
『拝啓 漱石先生』は面白かった。
ためになった。
『ペスト』も、何かしら記事に書けるだけの
題材が見つかるだろうとは思います。
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とにかく、カミュはノーベル賞作家なんだから。。。
\(@_@)/ キャハハハ。。。
by デンマン
2008/07/29 6:21 PM
(すぐ下のページへ続く)