デンマンのブログ

デンマンが徒然につづったブログ

平安の愛と平成の愛 PART 1

2007-04-09 18:22:17 | 恋愛・失恋・不倫・性の悩み・セクハラ



平安の愛と平成の愛
 
 




後朝(きぬぎぬ)の文





斎宮(いつきのみや)は親元から、
くれぐれも丁重に
おもてなしをしなさい、
と言われていたものだから、
在原業平(ありわらのなりひら)を
心を込めてもてなしました。

朝には狩の支度を手伝って
業平を送り出し、
夕方戻ってくると、
斎宮はひとつ屋根の下の
“離れ”に彼を迎え入れたのです。

業平は初めて彼女の姿を
目にした時から逢いたいと
思っていたので
二日目の夜、
斎宮に密かに言ったのです。
「お逢いしたい」と。。。
斎宮も逢いたくない
と言えば嘘になる。
でも、とにかく人目が多く
思うに任せない。

業平は正使なので、
“離れ”と言っても、
斎宮の寝所の近くに
床をとっていました。

神に仕える女の身の上を思えば
逢うことなど絶望的でした。
業平はあきらめかけていました。
でも、なかなか寝付かれない。

ふと外に目をやると、
真夜中の朧(おぼろ)な
月明かりのなか、
童女を先に立てて人が立っている。
皆が寝静まるのを待って
やってきた斎宮でした。
業平は信じられないと思いつつも、
丁重に自分の寝所に
女を導いたのです。

それは、長いようで短い、
短いようで長い密会でした。
でも、じっと二人の様子を
見ていた者が居たなら、
およそ2時間ほど二人は
一緒に居たかもしれません。

斎宮は後ろ髪を引かれる
思いがありましたが、
それ以上一緒に居ることは
出来ないと思い帰ってゆきました。
業平にしてみれば、
もっと女を引き止めておきたかった。
まだ満足に語り合ってもいない。
業平は切なさに
一睡もできませんでした。

翌朝、業平の女に対する思いは
募るばかりです。
でも業平の方から
後朝(きぬぎぬ)の文を送るのは
常識はずれというもの。
向こうから何か言ってこないかと
業平が待ち焦がれていると、
空も明るくなってから
歌が届けられました。


君やこし

我や行きけむ

おもほえず

夢か現(うつつ)か

寝てかさめてか



【現代語訳】

あなたが来たのか
私が行ったのか、
夢か現実か寝ていたのか
覚めてたのか
私には何も分からないのです。


業平は女の心の迷いを
感じながらも、
互いに衣を重ねて
共寝した密やかな睦事を
女が夢心地で
受け止めているのを感じて
涙が出るほど
ジーンときたのでした。

業平はさっそく
自分の思いを歌に詠んで
女の元に送り届けたのでした。


かきくらす

心の闇に

まどひにき

夢うつつとは

こよひ定めよ



【現代語訳】

心乱れて私も
よくわからなかった。
夢か現実かは
今夜ご確認なさっては
いかがでしょうか。


業平は、このように
「今夜も逢いたい」と詠み送って、
狩りに出たのでした。
野に出てからも
業平は上の空です。
「今夜こそは
早く皆をやすませて逢おう」
などと思っているのでした。

そこへ、狩の使(業平)が
来ていることを
聞きつけた伊勢守が、
饗応を申し出たのです。

翌朝になれば業平は
伊勢を発たねばなりません。
今夜は何が何でも
斎宮と逢いたい。
でも、伊勢守は
斎宮寮頭という役職も
兼ねているので断りきれない。
結局、業平は斎宮に逢えぬ
辛さを隠したまま、
伊勢守らと酒を酌み
交わすのでした。

夜もしらじら明けそめた頃、
斎宮方から業平のもとへ
盃が差し出されました。
見れば、上の句のみの歌が
書き添えてありました。


かち人の

渡れど濡れぬ

えにしあれば



【現代語訳】

渡っても濡れもしない
浅い江のようなご縁でしたわね。


男は、続き(下の句)を
松明の燃え残りの炭で
書き付けました。


また逢坂の

関は越えなん



【現代語訳】

でも、いつか必ずや
お逢いできましょう。


そのような思いを伝え、
その朝、業平は尾張国へ
旅立っていったのでした。




参考書: 『伊勢物語』(講談社文庫)




めれんげさん、今日もレンゲさんのピンチヒッターをお願いしますね。

分かりましたわ。それで、レンゲさんから何か連絡がありましたの?

ありませんよ。僕には連絡先を教えないで欲しいと直美に伝言を残して大阪へ発ったそうですよ。そう言う事になると、忘れずにしっかりと抜かり無くやれる人なんですよ。僕からいろいろと言われることがイヤなんですよ。だから、しっかりと対策を立てている。ところが坂田さんのことになると、どういうわけか隙だらけ。。。問題を解決するどころか、新たな問題を作っているように僕には見えるのですよ。とにかく、レンゲさんが帰ってくるまでは『レンゲ物語』のヒロインが不在ですからね。めれんげさんにピンチヒッターをお願いする他にありません。よろしく。

お役に立てるかどうか。。。

充分に役に立ってます。感謝していますよ。

ところで、どうして平安時代のお話を。。。

そのことですよ。。。そのことですよ。。。めれんげさんに感謝の気持ちを込めながら、今日は平安調で行こうと思ったわけですよ。

だから、どうして平安調ですの?

やだなあああ。。。めれんげさんもレンゲさんのようにとぼけるのですか?

いいえ、わたしは別にとぼけているわけではありませんわ。

めれんげさんは僕に次のようなメッセージを送ってくれたのですよ。覚えているでしょう?


恋愛詩を書くきっかけは…

2007-04-06 22:53



わたしとて、れっきとした健康な女子
恋愛もするし、愛する人とは肌も合わせます♪
なのにそれを詩にすることは、なぜかタブーでした。
(体育会系硬派!ですから)

「即興の詩」を始めるきっかけは、
実を言うと、短歌…というか和歌の勉強のためでした。
お手本は百人一首であります!
(全然勉強不足ですが…はは。)

「平安時代を舞台とした小説を書く!」
これがわたしの、目標なんです。
登場人物たちに、恋文を詠ませたくって、
練習のために、思いきって恋愛ものを書く決心をしました。
そしたら意外に、応援してくださる方が増えて、
どんどんラブラブな詩や短歌を書くようになりました。

あらゆる状況を踏まえたコンテクストの中で、
デンマンさんが、チョイスしてくださる作品は、
ズバリ正解なんですよ!
「うう。鋭いっ!!」って思っちゃいます

つまり、わたしのメッセージをキャッチしてくださっている、というワケなんですよー(テレッ!)

by めれんげ


どうですか。。。覚えているでしょう?

ええ、覚えていますわ。

だから、僕はめれんげさんのメッセージをキャッチしたつもりで、今日は平安調で行こうと決めたわけですよ。うへへへへ。。。

でも、わたしは恋愛詩を語るほど、まだ充分に勉強していませんわ。デンマンさんのお相手は出来ないと思います。

そう、謙遜しないで下さいよ。僕だって恋愛詩を書く柄(がら)じゃない。僕はもともとめれんげさんとレンゲさんの恋愛詩を読んでからブログでも恋愛詩を取り上げるようになったんですよ。上の『後朝(きぬぎぬ)の文』だって、めれんげさんの炎の短歌が頭のどこかにあったので、それが平安の相聞歌を連想させたのですよ。それで上の話しを書いた。

でも、わたしはレンゲさんのように早くから恋愛詩や短歌を作っていませんわ。

めれんげさんは、そう思っているかもしれない。。。でもね、めれんげさんの『極私的詩集』の中にも愛の詩を書きたい気持ちが溢れている。次の詩など、そのことがモロに表れていますよ。


愛を描きたい

2005/06/22



晴れた日の砂遊び
おかしな人形や
野球場を作って
笑い転げていたわたしたち
子供のように楽しかった
ずっといっしょに遊んでいた

突然わたしに針がささってしまった
体のなかの生傷にささってしまった

楽しかった砂遊びを
めちゃくちゃに荒らしたわたし
何が起きたのかわからずに
あなたは何を思っていたの

もう取り返しのつかないことが
楽しかった日々をぬりつぶす
あなたが遠ざかることを恐れても
すべてはわたしの愚かさが
あなたにあたえたものの報い

もう見えなくなってしまった
暗くなった部屋の中で
愛を描くことは難しすぎる

by めれんげ

『極私的詩集』より


ええ、そう言われてみれば、確かにわたしも愛の詩を書きたいとは思っていたのです。

極私的詩集についてめれんげさんは次のように書いていましたよ。
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平安の愛と平成の愛 PART 2

2007-04-09 18:21:06 | 恋愛・失恋・不倫・性の悩み・セクハラ



わたしと詩



2006-06-06 12:44

子供のころから詩を書いていました。
ずーーーっと書き続けているのですが、
人に見せたことは、ありませんでした。
わたしにとっては、日記よりも
秘密なものでした。

今、このサイトで
詩を公開していますが、
「極私的詩集」は(タスクのページ)
これまでのわたしのスタイルの詩で、
ダーク・ヘヴィ・バイオレンスな感じの、
お色気抜きなものです。
血が飛び散って、
しょっちゅう死にます( ̄Д ̄;)

「即興の詩」は(ブログのページ)
わたしが初めて挑む、
恋愛がテーマになっています。
写真なんか
くっつけたりしてます・・・(汗)
恋愛の詩を書かないわたしなので、
まだまだ未熟であります(*´д`;)

世界観や人生観を書く詩は、
これまでどおりの、
ぶっちぎりで書けるのですが、
恋愛となると・・・ウブです・・・(プ)

なぜわたしは、恋愛詩を
書かなかったのかと考えると、
おそらく詩の中で
自分を殺せないからだと思います。
ののしりたおすこともできないし、
ふんぞり返ることもできないし、
恋愛となると、
素直に書かざるを
えない気がするのです。
これが・・・苦手なのです。
現在修行中であります。
写真でごまかしている
という気がしますが。
はははは( ´∀`)ははははは。

みなさまも、よかったら
わたしの詩を見てみてください。
見てくださったら、カンゲキーです!

よろしくなのです!(=゜ω゜)ノ

by めれんげ

『わたしと詩』より


めれんげさんは、更に次のように補足していました。


ちょっと補足でーす♪

2007-04-06 19:50



こんにちわ。めれんげです!
わたしの詩に関するスレッド、とてもうれしいです!
で、少しわたしの見解に補足させていただきますね。


「メタファーのオンパレードのわたしの詩には、
「正解」はないつもりで書いています。
多面体の物質を、さまざまな角度から見るような、
型にはまらない作品をめざしています」


上記の発言の、さらに奥にあるわたしの気持ちを、
単刀直入に書かせてもらうと…
それは、
「誰にも理解を求めてはいない」
「あらゆる解釈を裏切りたい」
…という、究極の個性を求める気持ちがこめられているのです


「即興の詩」に関しては、わかりやすさや、
読んでくださる方の共感を得られるような作品を
主体としているつもりなのですが、
(テーマが恋愛ですしね)

「極私的詩集」は、10代の頃から続けているスタイルでして、
若さゆえの「わかってたまるか!」という、
幼稚なアイロニーを、文字にしているのです。
それは、自分を含めたあらゆる事物を、
醜くデフォルメすることや、
狂気や妄想を、誇大化した言葉で表現することで、
わたしにとって、一種のはけ口となっています。
イコール…
「誰の理解も求めない/拒絶する」
なのであります
(自慰行為をネットにさらしているんですよね。ははは。)

それでは、ちょっとおじゃましました!

めれんげ

『ちょっと補足でーす』より


わたしの「極私的詩集」はダーク・ヘヴィ・バイオレンスな感じの、お色気抜きなものだと思っているのですけれど、デンマンさんはそうではない、とおっしゃるのですか?

確かに表面的にはめれんげさんの言うとおり、ダーク・ヘヴィ・バイオレンスな感じの、お色気抜きな印象を与えるものが多いですよ。でもね、ジックリ読むと、その根底に常に“looking for love”がテーマとして横たわっている。このテーマこそ、めれんげさんのネットのすべての作品の根底に流れているテーマですよ。だから、めれんげさんのホムペのタイトルは次のようになっているんですよ。


LOOKING FOR LOVE

by めれんげ


 
 
『めれんげのホムペ』


わたしは、もともと愛を探していると。。。デンマンさんは、そうおっしゃるのですか?

その通りですよ。だから、次のような愛の詩が書ける。

特別な気持ち





2006.12.04
Monday 00:54


もう二度とないって思ってた

特別な誰かを見つけること

たったひとりだけの誰かに

この感情を知ってもらうこと

ほかの誰にも見せられない

大切なこの気持ちを

知ってもらいたい

by merange

『特別な気持ち』より




2006.11.16
Thursday 18:14


次に会うときにも

きっとわたしを見つけてね

どんな姿のあなたでも

きっと探して見つけるから

こわれてしまうまで

ふたり愛しあおう

区別もつかないほどに

ただのかけらになってしまおう

by merange

『ふたりがこわれるまで』より






2006.11.11
Saturday 08:17


遠い距離

長い時間

すべての壁・・・

わたしたちを邪魔するものは

もうこの世から消え失せて

祈りがかなえられる今

わたしたちのすべてが重なる

やがてあなたとわたしは

身も心も溶けあってゆく

ひとつの魂へと変わってゆく

by merange

『溶けあってゆく』より




2006.10.28
Saturday 20:56


たがいの身体をへだてる

空間なんてなくなった今

この空虚なわたしは

熱すぎるあなたに

満たされて完全となる

いつまでもそこにいて

わたしを二度とからっぽにしないで・・・

by merange

『熱すぎるあなたに・・・』より




2006.10.27
Friday 18:16


あなたが近くなってくる・・・
とても近くに感じているよ

遠くはなれた日々の想い
さびしさがよろこびに変わる
その時はすぐそばまで来ている・・・

つよくつよく抱きしめてね
もう待ちきれないこのわたしを
その腕の中で感じてね

by merange

『もう待ちきれない』より






2006.10.21
Saturday 00:03


わたしの中へ

あなたの呼吸を注いで

この身体中が

その熱さでとけるほどに

by merange

『わたしの中へ』より




2006.10.19
Thursday 02:32


いつまでも
あなたを見ていたいの
わたしにはわかるよ
遠くはなれていても
わたしには見えるから

だから忘れないでね
あなたを必要とするわたしを
ただ見ているだけのわたしだけど

by merange

『忘れないでね』より


つまり、「極私的詩集」の中で“愛を描きたい”と言う素直な思いを詩に書いている。それが「即興の詩集」になったのですよ。そう思いませんか?

そうでしょうか?

僕は、めれんげさんが“愛の野心家”だと思っていますよ。

どういう意味ですか?

レンゲさんは次のような手記を書いていました。めれんげさんも読んだことがあるでしょう?
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平安の愛と平成の愛 PART 3

2007-04-09 18:19:39 | 恋愛・失恋・不倫・性の悩み・セクハラ



あの人のことが忘れられなく

なってしまったのです





ある既婚男性のことを、
どうしようもなく
好きになってしまったのです。

初めは手の届かない相手だと、
片思いを続けていたのですが、
どうしても我慢できずに、
彼にモーションを
かけはじめてしまったのです。

そして、長い時間を経て
彼と肉体関係を持ちました。

by レンゲ




『不倫の悦びと苦悩』より



レンゲさんは長い時間をかけて不倫関係に陥ってしまったのだけれど、めれんげさんは長い時間をかけて愛を素直に表現できるようになった。


わたしとて、れっきとした健康な女子
恋愛もするし、愛する人とは肌も合わせます♪
なのにそれを詩にすることは、なぜかタブーでした。
(体育会系硬派!ですから)

「即興の詩」を始めるきっかけは、
実を言うと、短歌…というか和歌の勉強のためでした。


と言うような事をめレンゲさんは書いているけれど、僕が引用した上のいくつかの「即興の詩」の中の作品は、タブーであった愛を詩にすることが、長い時間を経てようやくできたことの証拠ではないのか?。。。どうですか?

そうかもしれませんわ。

レンゲさんはすぐに行動に移す野心家だけれど、めれんげさんは詩的な野心家だと僕は思いますよ。

それで、平安調とは。。。?

そうですよ。。。そうですよ。。。そのことですよ。めれんげさんがね、平安時代を舞台とした小説を書きたいと聞いて、ますます僕とめれんげさんは嗜好までが似ているとうれしくなりましたよ。それで僕は“後朝(きぬぎぬ)の文”を書いた事を思い出したのですよ。

また、どうして“後朝(きぬぎぬ)の文”なのですか?

かつて、レンゲさんが、斎宮の秘められた熱い情熱を感じて“ジーンと来ましたわぁ”と、言ったのですよ。めれんげさんは、どう感じるかと思ってね。

わたしは、久しぶりに平安時代の女性の心の内に秘められた恋物語をじっくりと味わったような気がしましたわ。。。

やっぱり、斎宮の心の内に込められた切ない気持ちが分かりますか?

分かりますわぁ~。斎宮が書いた次の上の句からは、情熱的な女が心の内に秘めた熱いものがじんわりと滲み出て来るようですわ。。。


かち人の

渡れど濡れぬ

えにしあれば


【現代語訳】

渡っても濡れもしない
浅い江のようなご縁でしたわね。



そうですか。。。?この句のどこにめれんげさんは、それ程の感銘を受けるのですか?

だから、“渡れど濡れぬ”ですわぁ~。。。

ほおゥ。。。ここのどこに。。。?

デンマンさん。。。そのような事、わたしが説明しなくても、お分かりになるでしょう?

いや。。。なんと言うかぁ。。。はっきりと分からないからめれんげさんに尋ねているのですよ。

だから。。。、だから。。。、あのォ~。。。斎宮は、もっと濡れたかったのですわぁ。。。でも。。。、でも、濡れたい、濡れたいと思っているのに、思うように濡れない。。。ああぁ~。。。切ない女の胸の内が手に取るように分かりますわあぁ~~

う~~ん。。。なんだか。。。実感がこもっていますねぇ~?

デンマンさんにも、そのような切ない女の気持ちがお分かりになりますかぁ~?

うん、うん、。。。なんとなく分かりますよ。。。でも。。。でも。。。

でも、なんですのォ~。。。?はっきりとおっしゃってくださいなぁ。

めれんげさんもレンゲさんのように、あのォ~。。。ちょっとばかりね、濡れる事にこだわっているのではないですか?

だって。。。、だって、斎宮は“渡れど濡れぬ”と、はっきりと書いていますわ。

そうですよ。確かにそのように書いてますよ。でもねぇ~、斎宮は“浅い江のようなご縁”を強調するために“渡れど濡れぬ”と書いたと思いますよ。つまり、瀬を渡った。でも、思ったより浅くて服が濡れなかったと。。。つまり、浅瀬だった。それで浅い縁と結びつけた。

でも。。。、でも、それでは片手落ちだと思いますわぁ。

そうですかねぇ~?

だって、そうでしょう?デンマンさんは“浅い縁”を強調するためだとおっしゃいますが、わたしはそうではないと思いますわ。

どういうことですか?

斎宮は身も心も、もっと濡れたかったのですわ。もっともっと濡れて業平さんと深い絆を感じたかった。その強い思いがあるからこそ、愛し合った夜のことを“渡れど濡れぬ”と書いたのですわ。つまり、“あなたとお逢いしたけれども、身も心も充分に濡れたわけではありませんでしたわ”。。。このように言いたかったのですわ。

つまり。。。つまり。。。めれんげさんは、この“濡れる”を肉体的な意味で文字通りに“濡れる”と。。。?

そうですわぁ~。そのように解釈して初めて斎宮の切ない女の胸の内が伝わってくるのですわぁ~。。。つまり、斎宮は業平さんに抱かれてもっと濡れたかったのですわ。業平さんに抱かれて女の悦びを感じることができたというのに、まだ斎宮の心は満ち足りてはいなかったのですわ。長居はできないので斎宮は帰らねばならなかった。でも、本当はもっと濡れて深い官能の歓びに浸りたいと思っていた。その満ち足りない思いを業平さんに伝え、もう一度逢って思いを遂げたい、と上の句に願いを託したのですわ。

ほおォ~。。。なるほど。。。そのようにも解釈する事が出来ますよね。

わたしは、そのようにしか解釈できないと思いますわ。業平さんは女の気持ちが分かっていたのですわ。

分かっていたのですか?

そうですわ。斎宮の歌の中に込められた切ない女心を理解していたのですわ。だから、下の句で“いつかあなたの思いをかなえてあげますよ”と書いているのですわ。

しかし。。。

しかし、何ですの?

当時、斎宮は16才か17才ですよ。いろいろな書物に当たってみても、まだ20才にはなっていなかった。つまり、まだ初々しい乙女だった。めれんげさんのように恋愛経験が豊富だというわけではない。そういう女性が、あなたの言うように深い官能の歓びを知っているとは思えない。

でも、業平さんは女性経験豊かな男性ですわ。斎宮のお兄さんと19才年が離れていると言う事は、斎宮とは20歳以上の年の開きがある。充分に女性の扱いを心得ている。しかも、お兄さんから業平さんの事は何度も聞かされている。上のエピソードを読んでも、斎宮が業平さんに対して好意を持っている事が実に良く分かりますわ。だから、心のこもったおもてなしをしたのですわ。ただ単に親元から言われただけではなしに、斎宮自身が業平さんに心を惹かれていたことが歌のやり取りを通しても実に良く分かりますわ。

つまり、女の扱いに慣れている在原業平に抱かれて、斎宮は女性として花開いたと言うのですか?

そうですわ。

めれんげさんにも同じような経験があるようですね。

分かりますか?うふふふふ。。。

めれんげさんの体験談をぜひ聞きたいですねぇ~。

お話してもかまいませんけれど、このブログでは問題があると思いますわ。

うん、うん、うん。。。確かに話題が話題だけに、あまり立ち入ったことは話せませんよね。でも、話せる範囲でめれんげさんの体験談を。。。

わたしもレンゲさんと同じように初体験は16才の時でしたわ。でも、自分が女として花開いたという実感がありましたわ。

女として初めて愛されたという実感があったのですか?

。。。と言うより、生まれ初めて愛してくれる人に出会ったという感動がありましたわ。わたしが生まれ育った家庭は愛の無い家庭でしたから。。。

でもねぇ~。。。それって、ちょっとオーバーじゃありませんか?。。。つまり、めれんげさんが、そのように思い込んでいるだけでは。。。?

デンマンさんだってご存知のはずですわ。わたしは崩壊家庭に育ったのです。現在、みんなバラバラで暮らしていますわ。だから、帰る“家庭”というのがないんです。

その事は僕も良く分かっていますよ。

。。。で、デンマンさんは何がおっしゃりたいのですか?

めれんげさんがどのように思い込んでいようが、はっきりと言える事は、めれんげさんは愛を求める気持ちが強いですよ。強すぎると言っても言い過ぎにはならないと思いますよ。

そうでしょうか?わたしは、それ程愛を求める気持ちが強すぎるのでしょうか?

それは、めれんげさんが書いた“即興の詩”を読むと実に良く分かりますよ。




こわれてしまうまで
ふたり愛しあおう
区別もつかないほどに
ただのかけらになってしまおう

。。。

わたしたちを邪魔するものは
もうこの世から消え失せて
祈りがかなえられる今
わたしたちのすべてが重なる
やがてあなたとわたしは
身も心も溶けあってゆく
ひとつの魂へと変わってゆく

。。。

この空虚なわたしは
熱すぎるあなたに
満たされて完全となる
いつまでもそこにいて
わたしを二度とからっぽにしないで・・・

。。。

遠くはなれた日々の想い
さびしさがよろこびに変わる
その時はすぐそばまで来ている・・・
つよくつよく抱きしめてね
もう待ちきれないこのわたしを
その腕の中で感じてね

。。。

わたしの中へ
あなたの呼吸を注いで
この身体中が
その熱さでとけるほどに

 
めれんげさんが愛し合うというのは、このようにして強く求め合う事なんですよね。

いけませんか?

イケナイ!と言うつもりはありませんよ。でもねぇ、上の斎宮の求めている愛とめれんげさんの求めている愛は違っていると思いませんか?

どのように違っているとおっしゃるのですか?

だから、斎宮が業平に寄せる愛は心の内に潜(ひそ)めた愛ですよね。ところが、めれんげさんの求める愛は外に向かってほとばしり出るような愛ですよ。斎宮が詠んだ“上の句”とめれんげさんの上の詩の萌え萌えの語句を比べてみれば、この違いははっきりしていますよ。

つまり、わたしは思っていることを直接に表現してしまう。しかも、女の官能の歓びを飽くことなく求めるエロい女だと。。。デンマンさんは、そのようにおっしゃりたいのですか?

ぼ。。。ぼく。。。僕は。。。何もそこまで言うつもりはありませんよ。

でも、そう思っているのでしょう?

ち。。。ち。。。ちがいますよゥ。僕はむしろ、そのように素直に率直に思いの内を表現できるめれんげさんが素晴らしいと思っていますよ。

でも。。。、でも。。。デンマンさんは、わたしが平安時代を舞台にして小説を書くには、あまりにも愛を直接的に表現してしまうと思っているのですわァ~。。。

そんなことはありませんよ。

わたしが平安時代を背景にして小説を書くよりも、現代のエロい官能小説を書く方が向いている。。。デンマンさんは、そう思っているのでしょう?

まさか。。。まさか。。。

でも。。。、でも。。。こうして、わたしの詩を持ち出してきて、斎宮の古風な愛の歌とわたしの詩を比較しながら、わたしが慎みの無い、奥ゆかしさを知らない、濡れる事にこだわっているミーちゃんハーちゃんだと思っているのでしょう?

そ。。。、それは。。。、それは。。。めれんげさんの思い過ごしですよ。僕は、めれんげさんが平安の愛をどのように表現するのだろうか?。。。そのことに興味をひかれていますよ。期待しているのですよ。僕はめれんげさんの小説を楽しみにしていますよ。

ほんとうに。。。?

もちろん。。。僕は本当に楽しみにしていますよ。

そうですか。。。うれしいわ。。。いつになるか。。。いつになるか、分かりませんけれど、デンマンさんにそう言われると書く意欲が湧いてきますわ。

ぜひ書いてくださいね。期待していますよ。うへへへへ。。。
 
【ここだけの話しですけれどね、あなただって、めれんげさんの小説を読みたくなるでしょう。とにかく、めれんげさんは恋愛経験豊富な女性ですからね、その経験を平安時代を背景にどのように表現してゆくのか。。。?めれんげさんが書いたら、僕はぜひとも読みたいと思っています。。。話は変わりますが、レンゲさんの物語の続きは、ますます複雑になってゆきます。もっとレンゲさんのことが知りたいのなら、下にリンクを貼っておきましたからぜひ読んでくださいね。】

       
レンゲさんの愉快で面白い、そして悩み多いバンクーバーの日々は
次のリンクをクリックして読んでください。

■ 『レンゲさんのこれまでの話を読みたい人のために。。。』

■ 『レンゲさんの愛と心のエデン』



レンゲさんをもっと知りたい人は。。。。

■ 『女探偵ふじこが試みたレンゲさんの素行調査』

■ 『“愛の正体” と “レンゲのテーマ”』

■ 『不倫の悦びと苦悩』

■ 『レンゲさんのように苦境から立ち上がった女 ー グロリア・スタイナム』

レンゲさんと一緒に愛について考えてみようと思う人は次のポ-タルサイトの『レンゲのフォーラム』を訪ねてくださいね。

■ 『あなたが思う存分楽しめるデンマンのポータルサイト 【ビーバーランド XOOPS 3世】』

レンゲさんの写真を見たい人は。。。

■ 『レンゲさん、あなたは実はメチャ美人なんですよ!』




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あなたもルンルン気分で…

2007-04-09 18:17:26 | ネットストカー・荒らし・インターネット



あなたもルンルン気分で…



こんにちは。。。
ジューンです。
めっきり春らしくなってきましたわね。
あなたもルンルン気分でネットをやっていますか?

ええっ?
なかなかルンルン気分になれないの?

だったらね、わたしが良いことを教えてあげるわ。

あなたは Windows を使っているでしょう?
10人に9人までが Windows を使っているらしいわよ。
わたしもWindowsを使っています。

そういうわけで、今日はWinodws を使って
ネットでルンルン気分になるお話をしようと思うのですわ。

あなたがWindowsをスタートする時、
電源を入れると短い音楽が鳴りますよね。





このミュージックをあなた好みのルンルン気分にさせるモノに変えるのですわよ。

ええっ?どうやったら代える事が出来るの?

だから、そのお話をしようと思ったわけなのよ。

Windowsを起動すると、短い音楽が鳴ります。
他にも終了時、エラー時、新着メールの通知など、
さまざまな動作で音が鳴るように設定されています。
あなたもご存知でしょう?

どの音も別の音に代える事が出来るのですよ。
ここでは、起動時の音を鳴らないようにしたり、別の音に変更する方法を説明します。
ここでお話しすることはWindows XPの場合です。

では、次の手順に従って代えてくださいね。

1) 「スタート」→「コントロール パネル」をクリックします。

2) 「サウンドとオーディオ デバイス」のアイコンを
   ダブルクリックします。

3) 「サウンド」タブをクリックして、
   「Windows の起動」など設定を
   変更したいイベントとして選択します。

4) イベントの音を変更する場合は、
   プルダウンメニューから任意の音を
   選択します。
   音が鳴らないようにするには、
   「(なし)」を選択します。

5) 再生ボタンを押して、
   どんな音を選択したのか確認します。

6) よければ「OK」をクリックして設定完了です。

どうですか?
簡単でしょう?

イベントの音を選択する際に、「参照」ボタンをクリックして、
プルダウンメニューにない .wav 形式のサウンドファイルを選択することもできますよ。
つまり、あなたが作った音楽を選択することも出来ます。
試しにやってみてくださいね。

ところで話は変わりますが、あなたはブログをやっていますか?
ホムペを持っていますか?
訪問者が少ないと悩んでいませんか?

アクセスアップを考えているならば、ぜひ次の掲示板をのぞいてくださいね。

■ 『アクセスアップのための掲示板』
 


とにかくね、上のリンクをクリックして覗いてみるだけの価値がありますよ。
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登録する必要もありません。
ごゆっくり。。。
では。。。



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おほほほほ。。。。

また現れて、

くどいようでござ~♪~ますけれど。。。

春はなんと言っても草木の芽がめぶいて

生命が躍動し、

あたくしの心も萌え萌えになって

踊りまくる季節ですわァ~~。

だから、あたくしも愛と生命の躍動のために、

美味しいものをたくさん食べて

エネルギーを蓄えようとしているのでござ~♪~ますのよ。

そう言う訳で、食欲は大いにござ~♪~ますわよォ~。



あたくしは柿の葉ずしが大好物なのですわよ。

ええっ?マツタケご飯じゃなかったのかって。。。?

そうなのよ。良く覚えているわねぇ~。

マツタケご飯も大好物なのよ。

でも、柿の葉ずしも大好物なのよゥ。

あなたも作ってみてね。

ええっ?

良い材料が手に入らないのォ~?

心配する事は無いのでござ~♪~ますのよゥ!

貴方もこうしてネットをやって、

あたくしの記事を読んでいるのですから、

クリックするだけで、

すべての材料が手に入るのですわよ!

産地直送の食材が手に入れたかったら、

ぜひ次のリンクをクリックしてくださいね。

『全国各地の農協(JA)が、

各産地で育まれた農産物や

特産品をインターネットを通じて、

あなたに直接お届けしますよ!』


でも、食べすぎて太らないようにね。。。

ところで、あたくしがモデレーターをやっている

『ビーバーランド XOOPS 3世』も見てね。

ええっ?どんな面白いことをやっているのかって。。。?



どう?この二人が誰だか分かるでしょう?

おほほほほほ。。。

この漫画を見てね、面白いことを書いた人たちが

たくさん居るのよ。

あなたも、どのようなことを書いたのか

ちょっと覗いてみない?

次のリンクをクリックして、あなたも笑ってね。

『こういうのって、どう?面白いでしょう?

何か一言いってよ』


貴方、ホントに見てね?

ダメよ!そうやって生返事ばかりして、

この場をうまく誤魔化そうなんてぇ~

そういうコスイ考え方は、お止めになった方が

良いのでござ~♪~ますわよゥ~。

見てよね。お願いねぇ。

うふふふふふ。。。。

とにかく、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょう。

じゃあね。





コメント (1)
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