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Kinema DENBEY since January 1. 2007

☆=☆☆☆☆☆
◎=☆☆☆☆
◇=☆☆☆
△=☆☆
▽=☆

スウィングガールズ

2007年03月28日 12時59分05秒 | 邦画2004年

 ▽スウィングガールズ(2004年 日本 105分)

 監督・脚本/矢口史靖 音楽/ミッキー吉野 岸本ひろし

 出演/上野樹里 貫地谷しほり 本仮屋ユイカ 小日向文世 白石美帆 岩佐真悠子 谷啓

 

 ▽緩慢さも二番煎じ

 ぼくらよりもずいぶん前の世代は、東宝の駅前旅館シリーズや無責任男シリーズで、けらけらと笑ってた時代だ。

 ぼくらはというと、なにか軽く見られて、くすくす笑えて、愉しくなれる映画ってあったろうか?

 わかんない。

 若大将シリーズもちょっと前の世代だし、ぼくらにとっての青春映画は、もっとまじめで、つきつめてて、じめじめしてて、いんうつな感じだった。こんなふうに、ゆる~い感じの物語はなかったんじゃないだろうか?

 だから、ぼくには、この頃の若い人達が認める映画がよくわからない。なもので、この映画でも「前半、必要なくない?」とかいっちゃう。

 竹中直人はかなり無理してるみたいに見えて痛々しいし。

 ラストの公演がなけりゃ、

「勘弁してよ~っ」

 てことになりかねなくないんだよね、ぼくの場合。

 この展開の緩慢さは、この監督の特質で『ウォーターボーイズ』や『ハッピーフライト』もそうだったけど、こういうゆるさが好い人には、ほんと、たまらないんだろうね。


感染

2007年03月15日 15時22分28秒 | 邦画2004年

 ▽感染(2004年 日本 99分)

 監督・脚本/落合正幸 音楽/配島邦明

 出演/佐藤浩市 高嶋政伸 南果歩 星野真里 真木よう子 木村多江 羽田美智子

 

 ▽よくも本気で作ったもんだ

 お金の懸かる役者を集めて撮った学芸会的シナリオの映画、といいきってしまうのは酷かもしれないけど、病院がいかにも廃墟然としてて、昼になっても明るい印象がまるでないのは、演出力と美術力が不足っていうより、なんだかイベント会場か遊園地のお化け屋敷をおもいだしちゃった。

 おもいきりお金をかけて、病院のお化け屋敷をつくり、そこで焦りまくって泣き叫んでる役者を見せられてるだけって感じがして…。

 ああ、いかん。書けば書くほど、文句になっちゃう。

 映画というのは、スタッフもキャストも本気で臨んでるわけだから、悪口とか書かないようにしようとおもってるのにね。


海猿 ウミザル

2007年03月10日 02時16分59秒 | 邦画2004年

 ◎海猿 ウミザル(2004年 日本 120分)

 監督/羽住英一郎 音楽/佐藤直紀

 出演/伊藤英明 加藤あい 海東健 香里奈 伊藤淳史 杏子 國村隼 藤竜也

 

 ◎佐藤秀峰『海猿 ウミザル』

 海上保安庁が全面協力している分、画面にちからがある。

 昔は、海保も海自も映画に協力するということはほんとうに少なかったけど、ほんと、いい時代になったもんだ。

 観ていておもったのは『愛と青春の旅立ち』の日本版みたいなもん?って感じだったけど、まあ、こういう訓練学校の話はえてして似る。

 ただ、役者たちの演技はちょいと大仰だったかしらね。完成した作品をとおしてみれば、まあ許せるかという程度だけど、全体にリアル感を出そうとすれば、沈んだ雰囲気になるかもしれないから、弾んだ演出を期待するのはわからないでもないけどね。

 好かったのは香里奈で、伊藤淳史とふたりで要になってた。

 そんなところかな~。