2015年6月15日
食べ物に含まれる金属でアレルギー性皮膚炎に
汗ばむ季節になると、手のひらや足の裏などが赤くなり、小さい水ぶくれができたりすることがある。汗が原因となる皮膚炎で、「異汗性湿疹」といって、水虫とは異なる。汗に混じるアレルギー反応の場合もある。汗が皮膚から出る穴が詰まることで、皮膚の下に汗がたまり、水ぶくれが生じる。
白癬菌が原因の水虫なら、抗真菌剤で治るが、異汗性湿疹だと治らない。尿素入り塗り薬で皮膚を保護することが治療の基本となる。
これで治らなければ、金属アレルギーの疑いがある。金属に触れていなくても、汗に含まれる金属で症状が起こることもある。歯に詰めた金属が溶けたり、金属を含む食物を食べたりすると、多くは尿や便で排出されるが、汗にも混じることがある。
パッチテストでアレルギーがあるか調べ、アレルギー反応が出たら、その金属を食べ物を控えることで症状が治れば、金属アレルギーと診断される。
豆腐や納豆といった豆類。ナッツ類、貝類はニッケルとコバルトを含む。紅茶、ココア、チョコレートにはこれにクロムが加わる。たばこはニッケルを含んでいる。