古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その四十六

2013年07月30日 06時15分21秒 | 古文書の初歩

 

潮御崎神社古記録「乍恐口上」第十二ページ、上の三~四行目

解読 十八日ニ参的拝之始申候。御神酒杯持参リ仕

    我等面座敷ニ而祝仕度与申候得共、中々左(様之)

読み 十八日に参り、的之を拝み始め申し候。御神酒杯持参り仕

    我等面座敷にて祝い仕りたしと申し候えども、中々左様の

 

解説 「十八日」の次は「参」・・・形で覚える字。「十八日に参り」・・・十八日に来て。 「的拝之始」・・・「的拝み始め」と習いましたが、私流の解釈で、「的これを拝み始め」と読んでおきます。前行に「納之」とありましたが、こういう場合の「之」は語調を調えるための言葉で、敢えて読まなくてもよいとされているケースかも知れません。 「御神酒」・・・おみき。 「杯」・・・さかずき。 次も難解ですが、「持参リ仕」・・・持ち参り仕り。持って来て。 「我等面座敷」・・・私の表座敷。神主の家の客間。「面」の字は、町史その他では「西」と読んでいますが、ここは先生の読み通り「面」としておきます。「面」は「表」。 「祝仕度与」・・・祝い仕り度しと。神主の正面の座敷で祝いをしたいと。 「申候得共」・・・言って来たが。 「中々左様の義」・・・とてもとてもその様な事は。


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