古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の五十一

2016年05月07日 07時57分24秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第十五ページ、上の三~四行目

 

解読 うるミ真鍮色、惣躰皆々鼻高く御座候。髪

    の毛ハ赤く前之方ハ五六寸程挟ミ両方へ撫颪し

読み (眼ハ)うるみ真鍮色、総体皆々鼻高く御座候。髪

    の毛は赤く、前の方は五六寸程挟み両方へ撫で颪し

 

説明 最初はカナですが、はっきりと読めません。「うるミ」と書いています。「潤む」・・・湿りけを帯びている状態。「乾いている」の反対。 「真鍮色」・・・『しんちゅういろ』。この字も難しく読めません。「真鍮」は銅と亜鉛の合金。黄色とは言えませんが、その系統の色をした金属。筆で書いている文書ですから、墨が少なくなると字が細く、色が薄くなります。筆に墨を付けると字が太く、濃くなります。 「惣躰」・・・現在では「総体」と書く。総じて。「躰」は旧字体。 「鼻高く」・・・「高」は形で覚える。 「御座候」も読みにくい。 「髪」も消えかかっていて読みにくい。 「の毛ハ赤く」・・・薄くて読みにくい。 「五六寸程」・・・「程」が難解。 「両方へ撫颪し」・・・「方」が読みにくい。「撫」も読むのは困難です。「颪し」・・・「し」の字が左側から長く伸びています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿