「漂流外国物語」第十六ページ、上の一~二行目
解読 障子入有之、其中江曲録居置、船頭夫ニ腰を
懸ケ学問致し候様子ニ相見へ、矢張其内ニ寝所茂
読み (明り)障子入有之、其の中へ曲録据え置き、船頭それに腰を
懸け学問致し候様子に相見え、矢張り其の内に寝所も
説明 「明り障子入有之」・・・ガラスの明かり取りの障子を入れて居り。 「其中江」・・・字が太くて読みにくい。 「曲録」・・・『きょくろく』。禅僧が法事の時に座る椅子。単にイスの事を言う場合も多い。 「居置」・・・据え置き。「居」は据える。「置」は読むのは困難です。 次は「船頭」・・・これも読めません。 「腰を懸ケ」・・・「腰」も難解です。 「学問致し候」・・・勉強をしているではなく、調べ事をしている様子。 「矢張」・・・やはり。 「其内ニ」・・・其の内に。屋形の中に。 「寝所茂」・・・寝床も。「茂」は変体仮名の「も」です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます