WBCライト級タイトルマッチ
フィリピンが生んだスーパースター、マニー・パッキャオ選手(Manny Pacquiao)が4階級目となるライト級での世界王座に挑む注目の一戦。WBCライト級王者のデビッド・ディアス選手(David Diaz)に挑戦したタイトルマッチ12回戦はラスベガス、マンダレイベイで行われ、パッキャオ選手が9回TKOで完勝し大偉業を達成しています。(体格比較)
パッキャオ選手の素晴らしいパフォーマンスでした。
スピードとテンポの差で初回からライト級王者を圧倒。サウスポーの相手という事もあってかこの日多用していた右のジャブ、右のフックのリードブローが冴えに冴えます。
パッキャオ選手の力を抜いたスピード重視の攻撃は素晴らしく、シャープなブローで序盤からディアス選手の顔面を切り裂きペースを完全に掌握。
未知なる階級ライト級王者のパワーに対する警戒と敬意を忘れる事無く無理に深追いせずに冷静に正確なブローを決めていくパッキャオ選手の姿はまさにスピードスターのそれでした。
顔面を鮮血に染め、度々パッキャオ選手の鋭い攻撃に動きを止められていたディアス選手。しぶとさは見せてくれましたが回を追うごとにダメージを蓄積させ8回からはパッキャオ選手のコンビネーションを浴びて後退する場面を見せ追い詰められます。
そして続く9回、パッキャオ選手がコンパクトに打ち抜いた伝家の宝刀左ストレートで痛烈に沈み、ワンサイドマッチに終止符が打たれました。
レフェリーのビック・ドラクリッチ氏がノーカウントで試合をストップさせた鮮烈なストップ劇でした。
素晴らしいパフォーマンスで史上9人目の4階級制覇を達成したアジアの至宝パッキャオ選手(複数階級制覇)。この先スーパースターの向かう道はどこなのでしょう。目が離せません。
CompuBox Punch Stats: Manny Pacquiao vs. David Diaz
Powerpunchs
パッキャオ選手は47勝(35KO)3敗2分。ディアス選手は34勝(17KO)2敗1分。
Pacquiao KOs Diaz in nine!
Diaz-Pacquiao: Round-by-round
All hail the new king
Pacman Dominates Diaz, Snags KO Win, Title
Pacquiao, Diaz Quick Quotes!
Arroyo on Pacquiao win: What a masterpiece!
Manny Pacquiao Sensational in Knocking David Diaz Out
ROUND-BY-ROUND: PACQUIAO VS. DIAZ
パッキャオ選手の次の相手としてエドウィン・バレロ選手の名前がクローズアップされている模様。
リッキー・ハットン選手の名前も挙がっていますが、ハットン選手はポール・マリナッジ選手の持つIBFスーパーライト級王座への挑戦を年内に予定しているため、両者のスケジュール的にちと合わない情勢。そこでバレロ選手の名前が浮上してきているようです。
バレロ選手との対戦話に関する記事
4階級制覇パッキャオにバレロが挑む!11・8米国決戦で大筋合意
Is Edwin Valero The Next Target For Manny Pacquiao?
Arum hopes to finalize Pacquiao-Valero fight
KO artist next for Pacquiao
一寸先は闇のボクシング界。正式決定はまだでどうなるか分かりませんが、一応こういう話も出ている、てな程度に受け止めるべきニュースかと思います。
写真
パッキャオ ディアス下し新王者に
PACQUIAO WINS ON NINTH ROUND TKO
Pacquiao knocks out Diaz
Pacquiao proves pound-for-pound best
Pac Man Gobbles up Diaz
Manny Pacquiao KO 9 David Diaz Photo Gallery
ディアス対パッキャオ直前情報
ファン・マヌエル・マルケス対マニー・パッキャオ(2008/03/15)
マニー・パッキャオ対マルコ・アントニオ・バレラ(2007/10/06)
マニー・パッキャオ対ホルヘ・ソリス(2007/04/14)
マニー・パッキャオ対エリック・モラレス(2006/11/18)
●ライト級10回戦・デビッド・ディアス対ラモン・モンタノ
デビッド・ディアス対エリック・モラレス(2007/08/04)
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とりあえず何も言葉がありません…
明日は月曜なのに、二日酔い『勝利の美酒』確定です…。
試合が見てみたいです。
マルケスとの2戦などでテクニックや慎重さも磨かれましたね。
はじまりは内藤と同じWBCフライ級。ここから7階級アップになりますね。
歴史をさかのぼってもアジアトップの選手ですね。
やりましたよ。凄いです。
この日は大人のボクシングでした。
(この言葉には悪い意味をも含みがちですがそんな意味は無いです)
文句のつけようの無い素晴らしい戦いを見せてくれました。
祝杯、私もあげます!w
本当に見事なパフォーマンスでしたよ。ディアス選手にほとんど何もさせない完勝で、しかも最後は強烈にフィニッシュですからね。すごいです。
アジアトップ? 世界トップですよw
そうですね。失礼しました。
映像確認しました。貫禄、風格も出てきましたね。
格が違いました。
強さと試合内容の濃さと観客の満足度を考えると彼が今世界一ですね。
半分ジョークっぽさも交えつつ、結構本気で言ってみましたw>世界一
HBOソースの映像を見終えたところなのですが、体重を上げてなおスピードとパワーが目に見えて落ちることなく、素晴らしくシェイプされた肉体で戦い続けているパッキャオ選手のフィジカルを賞賛していました。
当日の体重がパッキャオ選手147ってのも凄いすよね。(ディアス148)
パッキャオ選手のボクシングを米国デビュー当時から高く評価しているラリー・マーチャント氏のコメントが聞きたかったなぁ・・
この日は今までとは明らかに違うニューパッキャオでしたよね。
初のライト級、対サウスポーって事でのファイトスタイルだったと思うので、次も同じかどうかはまだわかりませんが、この日のような洗練されたスピードボクシングをできる事に驚きました。
超一流の選手たちとの激戦を経て、とんでもなく大きく成長し、また成長し続けている事を改めて見せつけられた気がします。
キャリアが違いますね、モラレス・バレラ・マルケス、北斗3兄弟を撃破した様なもんですからね。
あと、パッキャオのオフ期との身体の違いにビックリ。
ガッチリした大きな身体を凝縮したって感じで、そりゃパワーありますよね。
そう言えば有利アルバチャコフの敵討ってくれた人でしたっけ。
有利は自分にとってはアイドルで、チャッチャイは憎き敵でしたから(笑)。